ミランとベロッティ、両者の噂の行方
様々な獲得候補が挙げられる中、予てから噂される名前としてトリノ所属のベロッティがいました。
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しかしながら、ここ数カ月でそういった話はトーンダウン。また最近の『calciomercato.com』の報じるところによれば、ミランが実際にベロッティ獲得に向け動いているといった情報は確認できないそうです。
ベロッティのミラン移籍への動きは確認できず、同様のことはナポリ(※ベロッティの移籍先候補としてこれまで報じられていた)にも言える。実のところ、現時点でベロッティにはどのトップクラブからも接触は無く、そのためトリノとの契約更新の可能性が高まっている
ソースの信憑性はさておき、実際にベロッティ移籍について具体的な話がないことから、日に日に残留の可能性が高くなっているのは事実のように思われます。
ベロッティとしても自身がカピターノまで務めるクラブには愛着があるでしょうし、紆余曲折を経て最終的に残留という結果になっても個人的には驚きません。
ところで、ベロッティ獲得にビッグクラブが二の足を踏んでいる原因として、やはり年齢的な部分は大きいのかなぁと。
ベロッティは現在28歳と肉体面ではピーク付近に位置しており、強靭なフィジカルを武器とする彼にとって、ここから今のフィジカルパフォーマンス延いてはストライカーとしてのパフォーマンスを維持するのが段々と難しくなってくる印象を受けます。事実、元々ベロッティは怪我の少ない頑丈な選手であるわけですが、今季は筋肉系の負傷で数カ月の離脱を余儀なくされるなど、その兆候とも考えられる現象は起きています。
また技術的な観点からも、ボールを持った際の打開力やチャンスメイクなどといった部分でやや物足りなさは否めず、ビッグクラブの求める水準を優に超えているとは言えない印象を個人的には受けます。今ではストライカーにも崩しの局面において積極的な貢献が求められますから、その点でやや辛い評価を受けざるを得ないかもしれませんね。
ただ、やはりフリーで獲得できるという点が魅力的であるのは確かです。ミランにとってもイブラの離脱期間や復帰後のパフォーマンスが明確でなく、また新加入のオリギのパフォーマンスに未知数な部分が多い現状、実績のあるベロッティの獲得は保証という点で大きな意味を見出せます。彼にもフィジカルコンディションという懸念材料はあれど、そこがクリアできれば一定以上の貢献は予想できる選手ですしね。
また、上記ソースを信じるのであればベロッティに対し現時点で有力なオファーは無く、それ故ここからミランが本腰を入れて動けば獲得は比較的容易でしょう。
最後に。ミランとベロッティには浅からぬ縁があり、かつてミランはベロッティ獲得に6000万ユーロ以上を費やそうとしたことがあります。一方のベロッティも子供の頃にミラニスタであったことは周知の事実となっており、今でもミランに特別な感情を抱いていることは確かでしょう。
タイミング的に、ベロッティのミラン移籍が実現し得るのは今夏が最後であると僕は予想していますし、長きに渡った両者の噂がどういう決着を見るか興味津々です。
最長でも1カ月後には決まるベロッティの去就、最後まで注目して見ていきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。