ミラン、ノア・ラング獲得に近づく?
📰 @Gazzetta_it: Milan have reached an agreement with Noa Lang's agent and father Jeffrey Lan gfor a 5 year contract. It remains to find an agreement with Brugge who are asking for 22M which seems not to be an obstacle for the Milanese management. pic.twitter.com/3peHl10uEg
— Milan Posts 🏆🇮🇹 (@MilanPosts) May 27, 2022
同ソースによれば、ミランは既にラングの代理人と5年契約で合意。残る障壁はクラブ間交渉で、2200万ユーロを要求しているブルージュとの合意を見つけることだとされています。
デ・ケテラエル派の僕としては少々歯がゆさを覚えるものの(両獲りするかもなんて景気の良い噂話もありますが、おそらく獲れてどちらか1人でしょう)、ラングもまた興味を引く選手であることは確かです。
○ノア・ラングのプレースタイル
今季のラングは公式戦48試合に出場して9ゴール15アシストと好成績を記録。ポジションは左ウイングを主戦場としながら、シーズン終盤ではセカンドストライカー(トップ下)で多くプレーするなど2列目であればどこでも適正があるようです。

――今季のラングの出場ポジション・得点・アシストについて(『transfermarkt』より。3試合は不明)
ただ、実際にCLでのラングのプレーも観ましたが、やはり最も得意としていそうなのは左ウインガーとしてのプレーかなと。左アウトサイド~ハーフスペースでボールを持った際には加速力とテクニックを活かしたドリブル突破で縦に運び・抜くことも、またカットインしてチャンスメイクを行うといった形もスムーズに行えますし、彼の能力をより活かしやすいポジションであるといえそうです。
また、個人的に特筆したいのがラングのチャンスメーカーとしての側面です。ドリブルでゴール前に侵入したりハーフスペースに入ってボールを引き出したりした後に彼の創造性はフルに発揮され、裏に抜け出した味方へのスルーパス、味方との連携によるエリア内侵入、浮き球のラストパスなどプレーの選択肢の多さや意外性には目を見張るものがありますね。
○予想される位置付け
さて。そんな彼がミランに加入した場合の「位置付け」についても考えていきたいのですが、まず期待されるのは「レオンの実質的なバックアッパー」です。
今季のレオンは全体的に怪我なくシーズンを過ごしてくれたため事なきを得ましたが、ミランはドリブラーとしての彼の役割を務められる選手がいないという問題を抱えています。そのため、彼が唯一負傷離脱した12月から約1カ月の間はクルニッチやサレマといった全く異なるタイプを起用するなど、難しいやり繰りを強いられました(ちなみにレオンが負傷欠場した試合は4試合、結果は1勝1分2敗)。
この点、ラングであればドリブルによるボール運びに長けていますし、彼の代役として実質的な貢献を果たすことが期待されます。来季にリーグ戦だけでなくCLでの躍進をも見据えるのであれば、レオン不在時の状況はしっかりと考えるべきでしょう。
また、「トップ下のレギュラークラス」としてもラングは期待されます。その場合にはライン間にて後方からボールを引き出し速攻の起点となったり、崩しの局面においては創造性を活かして積極的にチャンスメイクを行ったりなど、彼のチャンスメーカーとしての側面がより強調されることになりそうです。
その一方、守備の貢献度やセリエAへの対応力、素行面など色々と気になるところはありますし、加入早々にチームの中心になると考えるのは早計な印象を受けます。そのため、如何に早くチーム・リーグ双方に適応できるかが何よりも重要になりそうです。
最後に。現在のミランはレッドバードによる買収の真っ最中であるため、今回のラングの話も(仮に真実だとして)進展するのはその問題が解決してからとなるでしょう。
ただ、獲得のハードルという点では他のビッグネームと比べるとそこまで高くなさそうですし、実現する可能性は割とあるのかなぁと。何にせよ早く買収問題に方が付いて、具体的な補強方針が明らかになって欲しいと思います。
もしこれからラングの噂が本格化した場合、より詳しく見ていきたいですね。
それでは今回はこの辺で。