【21-22】アタランタ戦プレビュー

アタランタ戦
今回は、日本時間で明日の深夜1時(当記事投稿時点で、約12時間後)に行われるアタランタ戦のプレビューを行いたいと思います。
試合時間がいつもより早いため、視聴予定の方はお気を付けください。
予想スタメン

システム;4-2-3-1

GK;メニャン

DF;カラブリア、カルル、トモリ、テオ

MF;ベナセル、トナーリ

MF;サレマ、ケシエ、レオン

FW;ジルー


上記はガゼッタによる前日予想。
変更するかもしれないポジションは2つです。1つはいつも通り右サイドで、メシアスになるかサレマになるかといったところ。もう1つがクルニッチを起用するかどうかといったところで、もしクルニッチを起用するのであればケシエのポジションが変わりベナセルがベンチに下がると予想されています。

この試合は走力・持久力などといったフィジカル要素がいつも以上に重要になるのは間違いなく、そのためコンディションの良い選手が選ばれるのは大前提でしょう。ただし、パッと見たところ現在コンディションが悪い選手はいなさそうなので、中盤の構成がどうなるかは良い意味ではっきりしない印象です。
この試合の中盤選手たちにどういう機能・タスクを主に任せようとするかによって決まっていきそうですね。


アタランタの直近戦績

32節;ヴェローナ(H)   1-2●
33節;ヴェネツィア(A)  1-3〇
34節;トリノ(H)     4-4△
35節:サレルニターナ(H) 1-1△
36節;スペツィア(A)   1-3〇

5戦 2勝2分1敗 12得点9失点



ここ数試合は中下位クラブを相手に勝ち点・得点共に積み重ねているものの、今季は後半戦だけでここまで6敗を喫するなど苦戦を強いられているアタランタ。得点力についても過去2シーズン(90点以上)の破壊力と比べると、ここまで65得点と物足りなさは否めません。

順位も暫定で8位となっていますが、6位ローマとの勝ち点差は「1」という事で欧州カップ戦出場権は射程圏内です。モチベーションは決して低くないでしょうね。


注目データ

まずは両チームの直接対決の結果についてですが、現在はミランの2連勝中です。
今季の前半戦の試合では流動的なポジショニングと組織的なプレッシングによりミランが完全に主導権を握り、アタランタを圧倒。試合終盤の連続ミスにより2失点こそ喫したものの、全体を通しての内容で考えると極めて妥当な勝利を挙げています。



しかしながらミランにとって、それまで近年のアタランタというのはセリエAでも最悪の相性といっていい相手でした。というのも先述の2連勝を挙げる前まで、ミランはアタランタに対し11戦で1勝6分4敗と全くと言っていいほど勝てず、その中にはあの「0-5の悲劇」も含まれています。ファンの中でもまだ苦手意識を払拭できていない方は少なくないのではないでしょうか。

また、ホーム戦に限るとミランが最後にアタランタに勝利したのは「13-14シーズン」まで遡ります。その時はカカがミランでの通算100ゴール目を記録した記念すべき試合でした。



いくつか不安を煽るデータを紹介しましたが、ここ1、2年のミランはこうした負の記録を次々と打ち破っています。昨季はそれまで全く勝てなかったユベントスの本拠地で0-3と完勝したのは記憶に新しいところですし、前節もエラス・ヴェローナに対し20年ぶりとなるシーズンダブルを達成。それらを踏まえれば、今のミランにとってはさほど気にするデータでもないでしょうね。


最後に選手個人のデータについて、今回注目したいのはジルーです。
彼は今シーズンここまでで9ゴールと2桁得点まであと1点に迫っており、この試合で「セリエAの初シーズンにて10ゴールを挙げた最年長選手(35歳227日)」となる可能性があります(※現在の記録保持者はクリスティアーノ・ロナウドの33歳299日)。

「ベテランリーグ」と表現されることもあるセリエAですが、得てしてそういうベテランは若い頃からセリエAで経験を積んでいるケースが少なくなく、特にストライカーはその傾向が強いように思われます。そんな中、35歳という年齢でセリエAに初挑戦し、重要な場面でゴールを決め主力としての立場を確立したジルーは流石の適応力です。

最近はホーム戦でのゴールがないものの、重要な試合になればなるほど結果を出してくれそうなのがジルーですから、この試合ではやってくれるんじゃないかと期待しています。


それでは今回はこの辺で。

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