限界が近くとも…色褪せぬイブラヒモビッチの「強み」

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カカニスタ22
ミランに関連する数多の「去就問題」の中で、今回はイブラヒモビッチについて言及していきます。
イブラが来季もミランに残留するか、もっと言えば現役続行するかというのはミラニスティのみならず多くのサッカーファンにとっての関心事だと思います。
この点について一部報道によると、イブラとミランは今季終了まで決断を保留することで合意しており、最終的な決断はシーズン終了後になされるとのことです。

しかし、個人的な印象として、イブラの残留可能性というのは以前よりも下がっているのではないかと感じてしまいます。


イブラのフィジカルコンディション

イブラの現役続行を困難にさせている原因として、やはり何よりも「フィジカルコンディション維持の難しさ」が挙げられるでしょう。
ミランに帰還してからというもの、イブラは慢性的な負傷離脱に悩まされています。

具体的に見ていくと、昨季は公式戦17ゴール3アシストと流石の成績を残した一方で、出場数は27試合と全公式戦の約半分に止まっていました(その内、怪我による欠場は20試合。『transfermarkt』より)。



そして今季はここまで公式戦26試合に出場して8ゴール3アシストとなっています(怪我による欠場は19試合)。一見すると出場数にほとんど変化はありませんが、「スタメン出場数」で見ると昨季が「24試合」だったのに対し今季は「12試合」と半減。また、「プレー時間」の観点から見ても、昨季が「1932分」なのに対し今季は「1149分」と大きく減らしています。それに伴い得点数も減少し、最後に得点したのは1月のヴェネツィア戦にまで遡ってしまうと。


ここで留意しておきたいのは、イブラの「技術面」や「精神面」は今なお通用していることです。事実、「出場時間あたりの得点数」という観点から見ると、今季のリーグ戦出場時間988分に対し8ゴールとリーグでも屈指の得点率です。また、全盛期に比べピッチ全域での支配力こそ大きく落ちたものの、ゴール前での集中力や相手DFに与えるプレッシャーの大きさは依然として十分なものがあります。

【21-22】イブラ_ゴール&アシスト_スタッツ
――今季のイブラのゴール・アシストに関するスタッツ及びセリエAのFWを対象としたパーセンタイル(『fbref』)。1試合平均ゴール数はリーグトップクラスとなっている

しかし、そういったプレーを見せる機会自体が減っているのは見過ごせない点ですし、あれほど熱心にコンディション管理を行っても欠場が多いことから、身体面において限界が近いことは否定できません。



変わらぬ存在感

今季の個人成績はイブラ本人にとって受け入れ難いものでしょうが、その一方でチームとしては今までにない結果を残しています。
リーグ戦4試合を残して来季のCL出場権を獲得し、現在はスクデット獲得まで後1、2歩という所までたどり着いたわけですからね。

そして、そういったチームの中で、たとえピッチ上での貢献が減ろうともピッチ外にて好影響をもたらすのがイブラのイブラたる所以です。先日のヴェローナ戦でも試合前にスピーチを行い、彼らを大いに発奮させたというエピソードは話題になりました。

優勝請負人が再びミランで本領発揮 40歳になったイブラヒモビッチがピッチ内外で放つ存在感(theWORLD(ザ・ワールドWeb)) - Yahoo!ニュース

先日のヴェローナ戦で1-3の勝利を飾り、スクデット獲得に向け大きく前進したミラン。ここにきてFWズラタン・イブラヒモビッチの存在感が増している。


(※外部ソース)

「スクデットやチャンピオンズリーグを制したミランの選手は誰もが覚えている。彼らと同じように記憶に残る選手になりたいのであれば、残りの3試合をものにしなければならない」



サッカー界においてもメンタルの重要性が叫ばれて久しい中、そのメンタル面に好影響をもたらす彼が今なおチームにとって貴重な存在であり続けるのは必然といえますね。


最後に。イブラがシーズン後にどういった決断を下すか、それは言うなれば「神のみぞ知る」ところです。しかし、その決断が下される前に極めて重要な試合があと2つ残されています。

プレー可能な状態であればイブラは出るでしょうし、それらの試合にかける彼の思いの強さは想像に難くありません。先述の通りイブラの重要度は高いままですが、彼本人はあくまで選手としてピッチで決定的な役割を演じたいと熱望しているはずですしね。
願わくは残り2戦でゴールを決め、チームとしても彼個人としても最高の形で今シーズンを締めくくってもらいたいと思います。


それでは今回はこの辺で。
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