マクサンス・カケレが「2人目のカルル」になる?

マクサンス・カケレピエール・カルル
今シーズン後半戦ここまでのミランは素晴らしい堅守を誇っており、今年1月から数えてミランが喫した失点数はわずかに「8」。これは主要リーグの中だとリバプールの6失点に次ぐ数字だそうです。

また、この数字はミランのシーズン前半戦のソレと比べても顕著です。というのも後半戦ここまでのミランが「16試合8失点」なのに対し、前半戦のミランは「19試合22失点」を喫していましたからね。今季は残り3試合ありますが、失点数を前半戦より大きく減らせることはほぼ確実でしょう。
こうした失点数減少については様々な観点からその要因を挙げられると思いますが、今回の記事はこれが主題ではない為ここでは「起用選手の変化」という観点から軽く言及するに止めます。

それでは選手起用の面から後半戦のミランを振り返ると、やはり第一に「カルルのCB起用」が思い浮かびます。
ケアーが12月に長期離脱を余儀なくされ、トモリも翌月に半月板の損傷により戦線離脱。レギュラーCB2人を同時に欠いたミランには当然ながら補強の噂が浮上しましたが、その穴を埋めたのがカルルでした。



3月のナポリとの首位攻防戦ではトモリとカルルが先発でコンビを組み、オシメンを封じ込め無失点に抑える素晴らしいパフォーマンスを披露。それを機にロマニョーリから完全にスタメンを奪取し、それ以降のリーグ戦で喫した失点はここまでわずかに「1失点」と結果を出し続けています。

そんなカルルの現在の推定市場価値は2500万ユーロと報じられており、開幕前との比較で1500万ユーロの上昇を果たしたとのこと(ちなみに相棒のトモリは2900万ユーロから4500万ユーロに上昇)。元々はほぼフリーでリヨンから獲得した選手ですが、今後はミランでますますその価値を高めていくことが大いに期待されますね。


話は変わり…。こうしたカルルの成功もあり、ミランは再びリヨンに所属する逸材の獲得を狙っていると報じられています。


その名はマクサンス・カケレ。22歳の中盤の選手です。



運動量、プレス耐性、ボール運び、プレッシングの質・量、ボール奪取力etc…。ざっと調べたところ上記のスタッツは軒並み高く、攻守両面において貢献できる万能型のボランチと言っていいと思います。今のミランにドンピシャのタイプの選手でしょう。

また、ミランに来るまでトップチームでの出場が無かったカルルと異なり、彼は既にトップチームでバリバリの主力として活躍しています(トップチームで88試合に出場)。つまり即戦力として確実に計算できると。
一方、既に実績を持つという事で一定の移籍金は必須になりますが、現時点でカケレはリヨンとの契約が2023年6月までとなっており、リーズナブルな価格での獲得も期待されるところです(契約延長の可能性も十分に考えられますが)。

タイプ的にベナセルと被るところもあるように見受けられますが、ローテーションやシステムを弄るなどして共存することは可能なはずです。それに来季はリーグだけでなくCLでも結果を残す為にも、彼のような優秀な選手を確保して層を厚くすることは重要でしょうね。
他の中盤の獲得候補との兼ね合いもありますが、個人的には大いに去就に注目していきたい選手です。

それでは今回はこの辺で。

0Comments