レナト・サンチェスとの交渉と代替候補について
前2者については、前々回の記事で言及した通り交渉は順調に進んでいるようです。しかしながら、一方のサンチェスは複数メディアによって代替候補が報じられるなど、少々雲行きが怪しくなってきた印象を個人的には受けます。
というのも一部報道によれば、サンチェスとその代理人(ジョルジュ・メンデス)は契約締結に当たり年俸600万ユーロを要求しているとのことです。
今のミランで600万ユーロといえばイブラ(出来高込みで700万ユーロ)やロマニョーリ(出来高込み600万ユーロ。前政権が交わした契約形態によるもの)と同等の数字であり、昨季まではドンナルンマが貰っていたとされる額です。
また、テオやレオン、ベナセルといった現主力組が今季~来季にかけて結ぶ(予定の)新契約における年俸はそれぞれ300~500万ユーロの範囲と報じられています。
以上を踏まえると、代理人の要求はミランにとって受け入れがたいものであることは明白です。これまで厳守してきた年俸バランスが大きく崩れることになりますからね。
そのため、ミランが獲得するには彼らに減俸を認めてもらう必要があるわけですが、その過程に際しては「競合クラブ」の存在がネックとなり得ます。
というのもサンチェスに対してはアーセナル、ユベントスなど複数クラブが興味を示していると報じられており、仮に争奪戦となれば減俸どころか年俸・移籍金の高騰といった事態にもなり得ますからね。
ましてサンチェスには以前の記事で言及した通り「怪我による欠場数の多さ」という懸念材料が存在しますし、争奪戦になった場合に財政的に無理をしてでも獲りにいくべきかは疑問の余地があります。
ミラン移籍の噂が流れて久しいリールMFレナト・サンチェス。彼については引き続き継続的な報道がなされており、一部報道では既にミランとリールがサンチェス移籍について合意済みなんていう話もあります。Renato Sanches está próximo do Milan. Lille e Milan já chegaram a um acordo sobre os valores do negócio envolvendo o jogador.📰 @86_longo pic.twitter.com/pCDzNC1Bhf— Milan News Brasil (@MilanNewsBrasil) ...
さて。上記のような状況を受けてか、最近はサンチェスに代わる獲得候補として何人かの選手が浮上しています。
例えばベンフィカ所属のユリアン・ヴァイグルです。個人的にはドルトムント時代の印象が強い彼ですが、現在はベンフィカで主力としてプレー。ミランが彼の代理人と面会したという話もありますね。
ただし、一部報道によればヴァイグルに対しベンフィカが4000万ユーロの値札を付けているなんて報道もあり、個人的には今のところ全く現実味を感じない話です。
もう一人獲得候補を挙げておくと、それはレンスに所属するMFセコ・フォファナです。
フォファナというと個人的にはウディネーゼ時代のイメージが強く、調べて見たところウディネーゼでは119試合に出場して13ゴール12アシスト記録していたとか。
そうしたセリエAでの経験に加え、推定市場価格も2000万ユーロと予算範囲内であるため候補として名前が挙がるのは個人的に頷けますし、マルディーニ&マッサーラが高く評価しているといった話もあるので今後噂が具体化していくかもしれませんね。
レナト・サンチェスとの交渉の行方はもちろん、その代替候補の噂にも注目していきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。