バロ・トゥーレ、早くも今夏の放出候補に?【ショートニュース】

昨夏、「テオの控え」という位置付けでミランに加入したバロ・トゥーレ。

今シーズン序盤こそ、その役割を全うすべく出場機会を得ていたわけですが、次第にプレー時間が減少。今年に入ってからミランでのバロの出場時間は「0分」であり、最後に出場したのは昨年12月のナポリ戦にまで遡ります。

そんな状況のため、現在バロトゥーレは複数メディアから放出の可能性が報じられており、その代替候補としてはボローニャ所属のヒッキーなど様々な名が浮上しています。

残念ながら、バロのシーズン後の放出は仕方ないと個人的に感じています。

ダイナミズムやフィジカル、怪我耐性、タックルの積極性など、もちろんバロに評価できるところは部分的にあるものの、総合的な観点からは攻守ともに物足りなさが否めず。現在出場機会を失ってしまったのも納得です。

例えば攻撃に関しては、積極的な攻め上がりこそ行えてもそのダイナミズムを活かすための技術的な要素(ドリブル、パス、クロスetc…)に欠けており、攻撃的SBとして起用するにはチャンスメイク能力が物足りません。また組み立て能力も低いため、ビルドアップに積極的に絡んだり後方でバランスを取ったりする役割も難しい。

そして守備に関しても、タックルによるボール奪取こそ通用していると思いますがそれ以外の部分では粗が見え、セリエAで求められるレベルの守備時の動きが十分に身に付けられているか怪しい印象を受けます。この点については第12節のインテル戦のパフォーマンスが象徴的でしたし、事実としてあの試合以降に出場機会を減らしていることから、監督の信用を大きく損なう原因となったのではないかと推察されます。



今シーズンはまだリーグ戦8試合、国内カップ戦も最大で2試合残されていますが、本職ではないフロレンツィに左SBの序列で劣っているというのはバロにとって重く受け止めるべき事態です。そして左SBレギュラーのテオが頑丈で欠場の少ない選手であることを踏まえると、今後もバロの出番は非常に限られたものになるのではないかなという気がしますね。

このままなら今夏の放出候補になることは避けられませんが、ここからの挽回はあり得るか…。正直なところ、現状を見るに厳しい印象です。


それでは今回はこの辺で。

2Comments

Aki

いつもありがとうございます。

バロトゥレは正直厳しいでしょうね…。選手として全否定するつもりはないですが、特性や戦術理解度から現ミランにおいて活躍するのは、少なくとも今季残りの試合では期待できそうにありません。
驚異的な怪我耐性は好感が持てますけどね。
今のフロントの方針で彼を取ったこと以上に、なぜ彼だけが完全移籍だったのか不思議でならないです。

仮に放出の場合、後任は上げていただいた噂のヒッキー来たら素晴らしいですが、控えの選手は若手イタリア人やプリマから使っていかないと困ると思うのですよね。難しいです。

  • 2022/03/28 (Mon) 13:05
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カカニスタ22

カカニスタ22

To Akiさん

コメントありがとうございます。

レンタルで様子見しつつ買取の判断を行うというローリスクな手法が近年のミランの定番でしたからね~。仰るように、よりによってフィットするかかなり怪しいバロ・トゥーレを完全移籍で獲得したのは疑問ですね。

あまり詳しくないのですが、イタリア人だか自前の選手を一定数登録枠に加える必要があるんですよね。その観点からすると、確かにテオの控えはイタリア人が望ましいですね。
フロレンツィを本格的に左SBで起用し、それがフィットしたら無事解決ですが果たして…。

  • 2022/03/28 (Mon) 20:33
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