バロ・トゥーレ、早くも今夏の放出候補に?【ショートニュース】
今シーズン序盤こそ、その役割を全うすべく出場機会を得ていたわけですが、次第にプレー時間が減少。今年に入ってからミランでのバロの出場時間は「0分」であり、最後に出場したのは昨年12月のナポリ戦にまで遡ります。
そんな状況のため、現在バロトゥーレは複数メディアから放出の可能性が報じられており、その代替候補としてはボローニャ所属のヒッキーなど様々な名が浮上しています。
Milan have stepped up their pursuit of Bologna left back Aaron Hickey and have been regularly monitoring the 19 year old. Ballo-Toure looks to be heading for the exit and Hickey is firmly in the frame to replace him
— Milan Eye (@MilanEye) March 25, 2022
[@scotsunsport] pic.twitter.com/amOCrVCDYd
ダイナミズムやフィジカル、怪我耐性、タックルの積極性など、もちろんバロに評価できるところは部分的にあるものの、総合的な観点からは攻守ともに物足りなさが否めず。現在出場機会を失ってしまったのも納得です。
例えば攻撃に関しては、積極的な攻め上がりこそ行えてもそのダイナミズムを活かすための技術的な要素(ドリブル、パス、クロスetc…)に欠けており、攻撃的SBとして起用するにはチャンスメイク能力が物足りません。また組み立て能力も低いため、ビルドアップに積極的に絡んだり後方でバランスを取ったりする役割も難しい。
そして守備に関しても、タックルによるボール奪取こそ通用していると思いますがそれ以外の部分では粗が見え、セリエAで求められるレベルの守備時の動きが十分に身に付けられているか怪しい印象を受けます。この点については第12節のインテル戦のパフォーマンスが象徴的でしたし、事実としてあの試合以降に出場機会を減らしていることから、監督の信用を大きく損なう原因となったのではないかと推察されます。
今シーズンはまだリーグ戦8試合、国内カップ戦も最大で2試合残されていますが、本職ではないフロレンツィに左SBの序列で劣っているというのはバロにとって重く受け止めるべき事態です。そして左SBレギュラーのテオが頑丈で欠場の少ない選手であることを踏まえると、今後もバロの出番は非常に限られたものになるのではないかなという気がしますね。
このままなら今夏の放出候補になることは避けられませんが、ここからの挽回はあり得るか…。正直なところ、現状を見るに厳しい印象です。
それでは今回はこの辺で。