気になるレナト・サンチェスの「負傷履歴」
彼については引き続き継続的な報道がなされており、一部報道では既にミランとリールがサンチェス移籍について合意済みなんていう話もあります。
Renato Sanches está próximo do Milan. Lille e Milan já chegaram a um acordo sobre os valores do negócio envolvendo o jogador.
— Milan News Brasil (@MilanNewsBrasil) March 21, 2022
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しかしながらサンチェスについて、この「期待通りのパフォーマンスを発揮できれば」という条件の達成に疑念が生じています。というのもサンチェスは怪我が多い選手であり、そもそも試合に出場できないことが多々あるのはないかという話です。
この点、『transfermarkt』を参照してサンチェスの負傷履歴を振り返ってみると、確かにここ数年は断続的に負傷離脱していることがわかります。

リールに移籍した19-20シーズンからの状況をまとめてみると、当シーズンにおいては怪我により計「12試合」に欠場。翌20-21シーズンは「14試合」。そして今の21-22シーズンにおいては暫定で「13試合」に欠場しています。また、サンチェスは現在進行形で負傷離脱中という事もあり、今季はこの記録が更に伸びてしまう恐れがあります。
さて。今のミランは豊富な運動量や高いインテンシティを選手に要求しており、それは殊に中盤の選手に強く求められる要素です。そしてこうしたフィジカル的な要素をサンチェスは持っている一方で、ミランの試合で必要となる肉体的負荷に耐えられるだけの怪我耐性を十分に備えているかは疑問符が付くところ。まして、あの全く怪我をしない「超鉄人」ぶりを発揮していたケシエの後釜として考えると、その部分で物足りなさを感じる可能性は十分に考えられます。
また、ミランは近年でもそうした怪我耐性やコンディションに不安を抱えた選手(マンジュキッチ、ペッレグリ等)を獲得したことはありますが、彼らのほとんどは低コストで比較的ローリスクな補強でした。
一方、サンチェスの推定移籍金は約2000~3000万ユーロと比較的高く、年俸や契約年数もミランにとっては高額かつ長期になることが予想されます。
そこで個人的な意見としては、サンチェスの能力面には確かに魅力を感じる一方で、以上の点から獲得はリスキーなものになるのではないかと考えています。
それでは今回はこの辺で。