ミランの「至宝」 エル・シャーラウィ ~ローマでの活躍と今後の去就~

ピッポ(インザーギ)、ガッツ(ガットゥーゾ)、ネスタといったレジェンド達、そしてイブラヒモビッチやチアゴ・シウヴァといったスーパースターがミランを去った2012年の夏。ミラニスタ達は失意のどん底にありました。

もちろん私も例外ではなく、カカ、パオロ(マルディーニ)、カルロ(アンチェロッティ)が去った2009年の夏以来の絶望感に打ちひしがれていました(苦笑)


緊縮財政故の大量放出ですから、当然大した補強もなく新シーズンを迎えることに。

そんな中、ミランに新たな若きスターが誕生しました。



そう、今回の記事の主役でもあるステファン・エル・シャーラウィです。

セリエAの前半戦のみで14~16(少し曖昧です)得点という驚異的なゴールラッシュを見せ、ニュースターを必要としていたミラニスタの「希望」として、堂々たる存在感を見せつけました。

後半戦はバロテッリの加入による戦術の変更、連戦による疲労などで調子を崩し僅か2ゴールに止まったものの、20歳という若さでのこの活躍は、来シーズン以降の更なる飛躍の期待を抱かせるには十分過ぎるものでした。



しかし、ご存知の方も多いと思われますが13-14シーズン以降の彼は相次ぐ負傷により、活躍どころか出場すらままならない日々が続きました。

そして今季はモナコへとレンタル移籍。開幕戦ではゴールを挙げるもその後は低調な出来が続き、ミランへとレンタルバックされた今冬にはローマへのレンタル移籍が決まりました。


そこでついに復活します。ここまで5試合4ゴールを挙げ、同じく冬に来たスパレッティ新監督のとともに不振だったローマを立て直す原動力となっています。



エルシャーラウィは個人的に大好きな選手なので復活は嬉しいのですが・・・ローマは現在3位。セリエAのCL出場枠は3つ。ユヴェントスとナポリの1、2位は濃厚。

つまりミランがCL権を獲得するためにはなんとかしてローマを上回らなければなりません。そのようなライバルクラブで活躍されるというのはなんとも複雑ですね(苦笑)

なぜライバルクラブにシャーラウィを出したのかと批判したくもなりますが、ここまで活躍されるとは予想外でしたし、ローマ以外のクラブでシャーラウィが復活できたかはわかりませんから・・・目を瞑りましょう(笑)



さて、現在エルシャーラウィはレンタルでローマに在籍していますが、1300万ユーロの買い取りオプションが付いていますので、このままいけばローマがシーズン終了後そのオプションを行使する可能性は十分考えられるでしょう。


しかし・・・個人的には戻ってきてほしい。選手として好きだからというのもありますが、なにより今のミランでなら間違いなく大きな戦力になるからです。


次回の記事では、シーズン序盤のミランと現在のミランの状況を比較しながら、何故シャーラウィが大きな戦力になるかを書いていきたいと思います。



最後まで読んでいただきありがとうございました。 

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