リバプール戦の雑感
ミッドウィークの試合だと時間の余裕があまりないため、この試合のマッチレビューについては週末にでも書ければ書かせてもらいます。
3-2で敗れはしたものの、率直に言って「良い試合」だったと個人的には思います。
この場合の「良い」とは様々な視点から言えることであって、例えば選手・監督からすれば現在の世界トップクラスのチームと戦ったことにより「貴重な経験を得られた」というのがその一つです。
リバプールは3シーズン前のCL覇者であり、主力選手の持つ経験値の高さというのは今のミランとは比べ物になりません。加えて、本拠地のアンフィールドでプレーする際のリバプール選手たちは観客の熱烈な声援を力に変え、そのパフォーマンスを大きく引き上げることがよく知られています。
そのようなチームとそのようなスタジアムで対戦したミランは全体を通して試合を支配され、特に前半は45分の内ほとんどでゴールの脅威にさらされることとなりました。この数日前に行われたセリエA第3節ではミランが逆の立場となってラツィオ相手に試合を支配しただけに、リバプールの強さというのがより一層強調されていたと一ミラニスタの立場からは感じましたね。
しかしながら一方で、ご存知の通りミランはそんなリバプールを相手に一矢ならぬ「二矢」を報い、前半を「1-2」とリードで折り返すことに。前半40分過ぎから数分間のわずかな時間帯ではあったものの、そこでは今のミランの「強み」が発揮されましたし、その結果が2得点です。後半で捲られ最終的に敗北は喫しましたが、現在の欧州トップクラス相手にも通じる部分が今のミランにも確かにあると分かったのは大きな収穫・成功体験ではないかと思います。
こうした経験を得て選手はタフに成長していくものでしょうし、是非ともこの一戦を糧として、選手延いてはチームの成長に繋げていって欲しいですね。
〇楽しさ
ところで、ファンの目線から考えると、この試合は純粋に観ていて楽しかったというのがあります。
僕はもちろんセリエAが好きですけど、やはり国内リーグ戦と欧州カップ戦とでは趣を異にしますし、CLでしか味わえない面白さというのは確かにあるんじゃないかと。
この一戦は内容こそ厳しいものでしたが、ある意味その厳しさこそがCLであるとも言えます。難易度が高いからこそ、クリアした時の喜びもその分大きいわけですしね。
これから迎えるアトレティコやポルトとの一戦も厳しい試合になることが予想されますが、CL常連クラブである彼らとどこまで戦えるかというのは単純に楽しみですよね。
〇最重要目標
ただし、今のミランにとって絶対に欠かしてはならないのが「来シーズンのCL権獲得」であることは間違いなく、そのため「リーグ戦で4位以内に入ること」は今シーズンにおいても何より求められる結果でしょう。
僕としても、もちろんミランがCLで結果を残してくれることを願ってはいますが、今それ以上に願っているのはセリエAでの上位入賞です。今のミランが継続性・持続性を重視していることは明白で、そのためにはCLへの継続的な出場が色々な意味でとても重要になってきますからね。
現在はセリエAで3連勝中と非常に良いスタートを切ることができたミランですが、CLグループステージが始まり日程が過密になるここからは更に重要です。
しかも次節の相手はユベントスという事で、強豪との連戦が続くタフな日程ですが、先述の目標達成のため是非とも勝利を収め、今の内から出来る限り勝ち点を積み重ねておきたいところです。
それでは今回はこの辺で。