バロ・トゥーレへの期待と懸念

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カカニスタ22
はじめに

今夏、フランスのモナコから4年契約でミランに加入した左SBのフォデ・バロ・トゥーレ。



寡聞にして知らない選手であったため調べてみましたが、色々と興味深い特徴を持っているように感じられました。
そこで、今回はそんな彼について、調べた事をまとめていこうかなと。
バロ・トゥーレの経歴

最初に、昨季のモナコにおけるバロトゥーレの出場数の確認から入りますが、彼は昨季のリーグ戦で24試合に出場。しかし、その多くは途中出場であり、出場時間に換算すると「645分」にとどまっています。
2シーズン前にはリーグ戦で21試合(1676分)に出場していましたから、大きく出場時間を減らしていますね。そこで、当記事においては出場時間の比較的多い19-20シーズンにおけるバロ・トゥーレのスタッツをメインに話を進めていきます。

なお、彼の詳しい経歴については以下の動画にわかりやすくまとめられているため、視聴をオススメします。



バロ・トゥーレのプレースタイル

続いてバロトゥーレの特徴やプレースタイルについてですが、まず何よりも言及したいのが本人も自負するその「圧倒的なスピード」です。

攻撃時にはその爆発的な縦へのスピードで相手を抜き去り、それからクロスを入れていくといった直線的なスタイルを持ち味としているように見受けられ、実際にクロス数でいうと19-20シーズンには1試合平均で「3.05本」をマークしています。

守備時においても、相手へのプレス時や1対1の純粋なスピード勝負といった状況で彼の特徴が活かされており、以下の19-20シーズンの1試合平均スタッツを見ても「守備時のデュエル数:6.6」、「インターセプト数:4.15」etc…とのことで、彼の積極的なプレースタイルが窺えますね。




また、「頑丈さ」というのも彼のポジティブな特徴であるといえるのではないかと。
というのも『Transfermarkt』によれば、今季のバロトゥーレは中足骨の骨折によりリーグ戦4試合に欠場しているものの、それを除けば過去4シーズンに渡って怪我による欠場はなし。特に18-19シーズンにはリーグ戦36試合(3190分)に出場しており、その頑丈っぷりを披露していますね。



ここからは視点を変え、バロ・トゥーレの課題とされる部分について見ていきたいのですが、まず「守備時の対応力・集中力」がその1つとされています。
例えば、先ほども参照させてもらっている一連のツイートの中には以下のようなバロ・トゥーレのオウンゴールシーンがあります。



攻撃的SBといえど、セリエAにおいてはある程度の守備力は必須ですし、ここは要改善ポイントの1つであるように思われますね。

また攻撃に関しても、「クロス精度」が高くないというのはいくつかの記事で言及されています。
というのも、先述の通り多くのクロスを供給する傾向のあるバロトゥーレですが、それがチャンスに繋がる数というのは比較的少ないとのこと、実際に19-20シーズンにおいてアシスト数は「0」であり、アシスト期待値も「0.08」となっています。
ただし、20-21シーズンには少ない出場機会ながら3アシストを記録しているため、改善の兆候はあるのかもしれません。

最後に「得点数」についてですが、バロトゥーレはプロキャリアを通じてゴールがないらしく、SBとしては規格外の得点力を誇るテオの代役と考えると物足りなさを覚えるかもしれません。
ちなみにこの点について、バロ・トゥーレは以下のように発言。ゴールへの意欲を明かしています。

「僕はもっと成長し、テオのようにゴールを決めないといけないね」





おわりに

以上、バロトゥーレについて調べたところをざっとまとめてみました。
身体能力については確かなものがあるだけに、後はそれを活かす為の判断力や技術力にどれだけ磨きをかけられるかがポイントになっていきそうです。

そのためにもまずは新しい環境に慣れていって欲しいところですが、今のミランにはフランス人が多いですし、同じく新加入選手であるメニャンとは仲も良いらしいので、この点についてあまり心配はいらなさそうですね。

「メニャンと再会できてとても嬉しいよ。僕たちはリールとPSGで一緒に過ごしているし、僕にとって彼は兄弟のような存在だ。彼はいつもたくさんのアドバイスをくれるんだ。」



彼がチームにフィットできればミランの左SBは盤石なものになりますし、是非とも頑張ってほしいですね。

それでは今回はこの辺で。

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Comments 4

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カリス  

いつもお疲れ様です。

紹介されている動画でも言及されていたとは思いますが、ゴールに攻撃の矢印が向くテオと違ってサイドを真っ直ぐ突く特徴を持ったバロトゥーレは多少のアクセントにはなるかなと思います。
ただ、今のテオに総合的な攻撃力で勝てるサイドバックはいるか怪しいところだと思いますので、できればリュカ・エルナンデス(例に出しただけで高嶺の花なのは承知です(笑))のような守備重視のセンターバックを兼ねるサイドバックを補強して完全な差別化を図ってもよかったのかなとは思います。

しかし、ジルーの補強ともリンクして、4-3-1-2の様な中央偏重のフォーメーションでサイドからツインタワーにクロスを上げる役割を任せるということであればオプションとしては面白いのかなとは思います。



最後に、左サイドにレオンとバロトゥーレを並べるのだけは攻守ともにグダグダになりそうなのでやめた方がいいでしょうね...😅

  • 2021/07/24 (Sat) 01:23
  • REPLY
華夏  
No title

いつもありがとうございます。
戦術に幅を持たせるというより絶対的レギュラーのテオの控えとして獲った感じですかね。
雑クロスはモナコのCFのイェデルではタイプ的にどうしようも無かったと思いますが今のミランにはなんとかしてしまいそうなCFが二人いるので意外とアシストも伸びたりして。
CFのどちらか1人が欠けた時レビッチがCFに回されると左がレオン1人になるので(ハウゲはチームに残るか怪しそうなので)一列前でも使えたらいいなとか。
言われてる通り改善点も多そうですがまだまだ成長の余地もありそうですしなにより比較的ローコストなので個人的にはいい補強だと思ってます。

  • 2021/07/25 (Sun) 14:16
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To カリスさん

コメントありがとうございます。

テオが頑丈なだけに、仰るようにタイプの異なるSBを揃えるというのも選択肢としてあったと思いますし、ハウゲやレオンなんかは後方から良質なパスを供給してくれるタイプの方が合いそうですよね。
ただ実際には今回のバロ・トゥーレ獲得で左SBのタイプがはっきりしましたし、引き続き左サイドハーフにはSBの上がりを活かす能力が強く求められそうです。

という事でレオンとバロ・トゥーレは現状、あまり想像したくはないコンビですね(笑)

  • 2021/07/25 (Sun) 18:34
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To 華夏さん

コメントありがとうございます。

バロ・トゥーレがクロスの感覚を掴んでくれるととても有り難いと思います。仰るように、ミランには優秀なハイクロスのターゲットがいますしね。

そして移籍金は僕も安いと思いますし、上手くフィット・成長できれば市場価値が大きく跳ね上がりそうな期待感のある補強ではないかと。

  • 2021/07/25 (Sun) 18:43
  • REPLY