ミラン、ジルーを獲得! ~期待される役割について~
今回はジルーについてです。
しかし、最終的にはミランが少額の移籍金(100万ユーロ+ボーナス)を支払うことでクラブ間合意を果たしたと報じられ、また選手とは2年契約+1年の延長OPで合意。こうして無事にミラン移籍が決まりました。ちなみに、背番号は「9」となっています。
Official Statement: @_OlivierGiroud_ ➡ https://t.co/yIFnb4fswv
— AC Milan (@acmilan) July 17, 2021
Comunicato Ufficiale: Olivier Giroud ➡ https://t.co/xQ9x0xYhlA#NewPlayerUnlocked #SempreMilan pic.twitter.com/buGaUxatp2
そんなジルーに求められるミランでの役割について、以前に書いたこちらの記事「ミランのCF編成について」にて既に言及しているのですが、まずはイブラ欠場時の1トップとして期待がかかりますね。
というのも、昨季のイブラは公式戦出場率が約50%とかなり低く、もし今季もこうした状態が続いた場合、ジルーはもはや単なる「控え」というよりも実質的な「レギュラー」と考えて差し支えないと思われます。それだけにイブラの代役(ジルー)の重要性はかなり高いです。
この点について、味方を活かすポストプレーの術を身に付けているジルーであれば、飛び出しやポジショニングに優れた2列目のレビッチやサレマを使いこなすことができるでしょう。また、スペークメイクにも長けていることから、流動性の高いミランの攻撃において2列目以下の動きを考慮しながら的確な立ち位置を取り、ボールを持たずとも崩しに貢献してくれそうな期待がありますね。
(※参考:ジルーのプレースタイルについての分析動画)
ところで、ジルーにはイブラの代役としてだけではなく、イブラとの併用(2トップ採用)の可能性についても取り沙汰されています。
個人的な意見として、この2トップだと相手DF裏に抜ける動きに欠けることが予想され、また疲労の蓄積やそれに伴う負傷により両者が同時に欠場してしまうリスクが増えることを考えると、全面的な採用には疑問符がつきます。
ただ、相手がガッツリ引いて守り、裏のスペースを完全に消してきた場合(例えば昨季の37節カリアリ戦)ですとか、試合終盤にどうしても点が欲しいためパワープレーに移行するといった場合であれば、この2トップはかなり驚異的でしょうし、併用の意義は大きいと思われます。
振り返れば、昨季は「イブラとマンジュキッチによる『ツインタワー』形成、そこにボールを放り込んで得点をもぎ取る」といった展開を妄想していましたが、イブラの断続的な欠場やマンジュキッチのコンディション不良&衰えにより、ついぞ実現することはありませんでした。
今季こそはこうしたツインタワーという武器を状況によって活用していきたいですし、もしそれが実現すれば中下位相手に取りこぼす確率は下がるのではないかと思われます。期待したいですね。
最後になりますが、ジルーという百戦錬磨かつ今なお一線級のCFがミランに来てくれたのは非常に頼もしいですし、またファンとしてとても嬉しく思います。
The last AC Milan no.9 to hit double figures in Serie A was Filippo Inzaghi in 2009 9️⃣
— Goal Asia (@Goal_Asia_) July 17, 2021
Pato ❌
Matri ❌
Destro ❌
Torres ❌
Adriano ❌
Lapadula ❌
Silva ❌
Higuain ❌
Piatek ❌
Mandzukic ❌
Can Olivier Giroud break the twelve-year curse? pic.twitter.com/Cqsv4ZDx6b
近年のミランには「背番号9は活躍できない」などといった忌まわしきジンクスがありますが、彼ならばそれを打ち破ってくれるでしょう。実績でいえば間違いなく近年で最強ですしね。
ジルーのミランでのデビュー戦が今から楽しみです。
それでは今回はこの辺で。