ブラヒム・ディアスの守備貢献について

2 Comments
カカニスタ22
今回はブラヒム・ディアスについて、あまり言及されることのない彼の守備貢献について書いていこうかなと。

本来は彼のローン延長(+買取OP)が正式に発表されてから載せようと思った記事なのですが、同様に考えていたチャルハノールがああいう事になって記事が2つもお蔵入りとなってしまったため、万が一の事を考え早めに載せます。
というわけで最近ブログ更新が滞っていたのはチャルハノールのせいです。はい。
ブラヒム・ディアスの守備

ミラン加入当初は守備面が大きく懸念されていたブラヒムですが、イタリアでのタフなシーズンを通して長足の進歩を遂げてくれました。
そして、その集大成を披露したともいえるのが35節のユベントス戦です。

【20-21】ユベントス対ミラン_スタメン

トップ下で先発出場したブラヒムは、守備時に相手ボランチの一角であるベンタンクールをマークしつつ、右CBデ・リフトにボールが渡った際にプレスをかけるという役割を主に担当しました。

ブラヒム・ディアス_プレースタイル_守備1
――例えばこの場面。右サイドからバックパスを受けたデ・リフトが、中央のラビオにパス。ここでブラヒムはベンタンクールへのパスコースを消す


ブラヒム・ディアス_プレースタイル_守備2
――その後の場面。ベナセルからプレッシャーを受けたラビオはデ・リフトにボールを戻す。そこで、事前に準備していたブラヒムがプレスを開始


ブラヒム・ディアス_プレースタイル_守備3
――その後の場面。サイドに流れたデ・リフトにブラヒムがタイトに付き、ロングボールを蹴らせる


ブラヒム・ディアス_プレースタイル_守備4
――そのロングボールはトモリが回収した

またプレスを外された場合も、しっかりとプレスバックして相手の中盤に対応します。


ブラヒム・ディアス_プレースタイル_守備5
――例えばこの場面。左サイドにボールが展開され、中央のベンタンクールがボールを受けようとする。しかしそこにはブラヒムが対応。


ブラヒム・ディアス_プレースタイル_守備6
――その後の場面。ボールを受けたベンタンクールだが、ブラヒムの背後からのプレッシャーもありパスミス(赤)。ミランのスローインとなった

このようにして中央へのパスコースを封鎖し、相手のビルドアップを妨害する主導的な役割を果たしました。

ユベントス戦_プレスランキング(訂正)
――参考1:ユベントス戦におけるプレスに関するスタッツ。ブラヒムはプレス回数「24回」(サレマに次いで2位)を記録し、またミドルサード(12回)、アタッキングサード(9回)ではチーム最多となるプレス数を記録した


ユベントス_ミラン戦_ヒートマップ
――参考2:ユベントスのヒートマップ(右攻め)。ユーベは右CBデ・リフトの位置で多くボールを保持したが、そこから中央へボールを展開するのに苦戦した


確かにフィジカル的な強度という面では依然として十分ではないですし、それ故にサイドで起用される際などは1対1の守備局面で危うさを見せることもあります。しかしプレスの速さや角度、タイミングといった技術的な側面は大きく成長しているように感じられ、そこに持ち前の献身性が合わさることで十分な守備貢献を果たしてくれるようになりましたね。

振り返れば、ELマンチェスター・ユナイテッドとのファーストレグ(1-1)でもプレスが機能してチームとして良い試合を見せたわけですが、その時もブラヒムがトップ下です。
また、ミランが5連続クリーンシートを達成したシーズン最後の5試合の内、4試合がブラヒムのトップ下先発という事で、彼が先発で出た時にミランが多くの結果を残しているのは紛れもない事実ですね。




ここからは守備に関するデータについて、同ポジションの選手達(5大リーグの攻撃的ミッドフィルダー、ウインガー)と比較していきます。

ブラヒム・ディアス_タックル

まずはタックルのスタッツですが、いずれもパーセンタイルは50を上回っており、中でも平均タックル勝利数は92パーセンタイルと上位に位置していますね。

ブラヒム・ディアス_プレス

続いてはプレスのスタッツですが、こちらはいずれも高数値をマーク。中でもアタッキングサード・ミドルサードでのプレス回数やプレス成功数が同ポジションの他選手と比べて秀でており、ブラヒムがハイプレス・ミドルプレス主体のミランの戦術の中で自分の役割をしっかりと遂行しているのが分かります。



おわりに

今回はブラヒムの守備面にフォーカスを当てましたが、これまで書いてきたように彼の攻撃面も特筆すべきものがあります。
21歳の若手選手がセリエA初挑戦でここまでの成長・活躍を見せるというのは珍しいと思いますし、ブラヒムのポテンシャルの高さというのが窺い知れますね。



報道によれば、ブラヒムは来シーズンもローンでのミラン残留が濃厚となっており、後は買取OPの額といった点での交渉を残すのみとのこと。彼を来季もミランで見られるのは非常に嬉しいです。

ブラヒムは攻守両面でまだまだ成長を続けてくれるでしょうし、来季は今シーズン以上に主力としてチームを導くことが求められそうですから、大いに期待していきたいと思います。


それでは今回はこの辺で。

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Comments 2

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華夏  

いつもありがとうございます。
どちらかと言えばプレスで追い込んで網にかけるようなディフェンスをしてるかと思ってましたがタックルも意外と成功させてんですね。
後はこれをフルシーズンでやってくれるかどうか…?
買取OP、買戻OPがどうなるかわかりませんが最悪ドライローンでもなんとか獲得を

  • 2021/07/02 (Fri) 13:35
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To 華夏さん

コメントありがとうございます。気付かずに返信が遅れてしまいすみません。

そうなんですよね。フルシーズンを通して同じ役割をこなせるかというのは現時点における一つの懸念材料であると思います。
今季は休み休み起用されましたが、よりチームにおける重要度が高まり起用頻度が増えるであろう来季も継続的に守備貢献できるか…。それが可能であれば、チームにおける地位はより盤石なものになる気がしますね。

  • 2021/07/08 (Thu) 17:36
  • REPLY