ミラン、デ・パウル獲得に向け動く ~プレースタイル等について~

0 Comments
カカニスタ22
最近の報道によると、ミランがウディネーゼ所属のデ・パウル獲得に向けて動いているようです。



デ・パウルは毎年のように他クラブへの移籍が噂され、ミランもその候補の1つとして毎度の如く名が挙げられています。もはや夏の風物詩ですね。
今回も噂レベルで終わりそうな気配はありますが、個人的に好きな選手という事もあり、少しだけ書いていこうかなと。
デ・パウルのプレースタイルと特徴

ミランのチーム状況と絡めて考えますと、デ・パウルの良さは何といってもそのドリブル・キープ力・パスにあると言えます。

まずはドリブル・キープ力についてですが、彼は「運ぶドリブル」が非常に上手く、ドリブルで相手のプレスをいなしながら積極的に前線へとボールを運んでいける選手です。

セリエA_ドリブル成功
――参考1:今シーズンのセリエA、ドリブル成功数ランキング(『Kickest』より)

今シーズンここまでのデ・パウルのドリブル成功数は「111」回で、リーグ1位。データにもその特長が良く表れています。

そして相手とすれば、攻撃の起点となるボールの運び屋デ・パウルをどうにかしたいわけですが、テクニックがありキープ力の高いデ・パウルからボールを奪うのは難しく、ファールを連発してしまう、と。


セリエA_被ファール
――参考2:今シーズンのセリエA、被ファール数ランキング。デ・パウルは暫定「117回」で2位


ミランの(攻撃的な)中盤にこの手のプレーヤーはおらず、その点こそ今のミランが中盤3センターを導入しない1つの理由だと僕は考えています。
例えば、ベナセルをアンカーに置き、その前にケシエとデ・パウルを配すれば非常にバランスの良い組み合わせになると思いますし、これなら十分に機能するのではないかと。

ミランがロックダウン後から今シーズンを通してほとんどの試合で4-2-3-1を使い、明確な武器の1つとしてきたのは間違いありません。しかし同時に、この形はイブラの在否やチャルハノールの好不調に応じて(特に攻撃時の)チームパフォーマンスが大きく変動しますし、これ1つで今後も十分に戦っていけるかどうかは今シーズン後半戦を見るに疑問符が付きます。

そこで、来シーズン以降のシステム延いては戦術の幅を広げるという点でデ・パウルの獲得は意義が大きいものだと思いますし、ミランフロント(特にマルディーニ)が彼に強い関心を示していると報じられているのも個人的に頷けます。



チャルハノールの後釜として

ところで、この移籍話はチャルハノールとの去就と関連付けて報じられています。
というのも、チャルハノールは未だミランとの契約延長交渉にて合意しておらず、このままだと数か月後に契約満了を迎え退団となります。そして、その場合に後釜としてデ・パウルの名が挙がっている、と。

チャルハノールとデ・パウルが果たしてミランにとって二者択一の関係なのかどうか(チャルの退団がなければ獲得に動かないのか)は定かではありませんが、仮にチャルハノールの後釜として考えてもデ・パウルは十二分に期待できると個人的には考えています。

この点について。デ・パウルの得意な位置は右ハーフスペースで、そこからのドリブルでの仕掛けや中央への鋭いパス(クロス)というのが得意スタイルです。そして、こうした形により今シーズンも数多くのチャンスを演出しています。
事実、チャンス数に関するスタッツにおいてもチャルハノールと遜色ない数値を記録しております。


セリエA_キーパス
――参考3:今シーズンのセリエA、キーパス数ランキング。デ・パウルは暫定「76回」で2位。チャルハノールで「91回」で1位


セリエA_ビッグチャンス
――参考4:今シーズンのセリエA、ビッグチャンス創出数ランキング。デ・パウルは暫定「20回」で1位。チャルハノールは「10回」で13位


それと、(ロング)カウンター時の起点となるプレーも特筆すべき部分で、例えば得意のドリブルでの持ち上がりや、ボールキープして周囲を押し上げてからのパス、そして前線への素早いスルーパス・ロングパス等、様々な選択肢を持ち合わせています。
堅守速攻が主体のウディネーゼにとって、カウンター時の彼の貢献度は凄まじいものがあるように感じますし、同じく速攻が武器の今のミランにとってもデ・パウルは重要な存在になり得ます。

チームの守備スタイルとか、ポジションとかが今のミランとウディネーゼとでは大きく異なっているので適応に多少の時間はかかるかもしれませんが、ポリバレント性があるのも彼の特長と言われていますから問題ないかなと。


問題点

以上より、デ・パウルの能力的な面はミランに非常に合っていると思いますし、個人的には是非とも獲得して欲しい選手です。

ですが獲得に至るには大きな問題があって、その1つが移籍金です。

報道によれば、ウディネーゼはデ・パウルに4000~4500万ユーロの移籍金を設定しているとのことで、このままであればミランが手を出せる額ではありません。

そのため、ミランは何人か若手有望株を取引に含めることで移籍金を下げさせようという狙いがあるようですが、報道だとその候補はハウゲ、ポベガ、ブレッシャニーニといった現在ミランで大いに期待されている名前がズラリ…。しかも、そもそもウディネーゼはこうした取引方法を望んでいないとのことです。

また、競合クラブの多さも問題であり、インテルやユベントス、プレミア勢など様々な獲得候補チームの名が挙げられています。



更に言うと、デ・パウルは代理人をライオラに変更したとのこと…。以上のことから、獲得のハードルは非常に高いといえます。
場合によってはライオラが代理人になったことが有利に働く可能性もなくはないでしょうが、現在進行中のドンナルンマとの一件を考えればミランが手を引く理由として十分すぎますね。



まとめ

デ・パウルは是非とも欲しい選手ですが、上記の問題点やミランの補強戦略(報道を見るにセンターフォワードや右サイドアタッカー、CBを重視?)を考えると、今のところ実現可能性はかなり低そうです。

実際、補強の優先順位としては現状CFと右サイドアタッカーが上であることは明白ですし、この部分の補強を十分に行った上でデ・パウルまで獲得できるかというと…非現実的ですね。

まぁいずれにせよ、今夏のミランの補強内容については、来シーズンのCL出場権を獲れるかどうかによって大きく変わってくるでしょう。CL権を逃せばビッグネーム獲得の可能性は大きく下がります。

その意味でも今シーズンを4位以内で終えることは極めて重要ですし、そのための大きな一歩として次節ユベントスとの大一番には必ず勝利して欲しいところです。

それでは今回はこの辺で。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Comments 0

There are no comments yet.