熱戦・烈戦・超激戦のCL争い
そんな現在のセリエAの上位勢は以下の通りです。

(『グーグル 順位表』より)
首位のインテルが独走態勢に入る中、CL圏内となる2~4位争いは混戦模様となっています。
2位から5位までの勝ち点差は「4」。また、4~6位のチームは1試合未消化という事で、現在2位のミランもまるで安全な状況ではなくなってしまいました(ただし、ユベントスとナポリの未消化試合は両チームの直接対決のため、どちらかもしくは両方が勝ち点を落とす状況)
というわけで今回は、上位勢の今後の試合日程を概観し、ミランのCL権獲得の可能性を改めて探っていこうかなと。
○ミラン
4/11 パルマ(A)
4/18 ジェノア(H)
4/22 サッスオーロ(H)
4/27 ラツィオ(A)
5/2 ベネヴェント(H)
5/10 ユベントス(A)
5/12 トリノ(A)
5/16 カリアリ(H)
5/23 アタランタ(A)
○アタランタ
4/12 フィオレンティーナ(A)
4/18 ユベントス(H)
4/23 ローマ(A)
4/26 ボローニャ(H)
5/2 サッスオーロ(A)
5/9 パルマ(A)
5/12 ベネヴェント(H)
5/16 ジェノア(A)
5/19 ユベントス(伊杯決勝)
5/23 ミラン(H)
○ユベントス
4/8 ナポリ(H)
4/11 ジェノア(H)
4/18 アタランタ(A)
4/22 パルマ(H)
4/25 フィオレンティーナ(A)
5/3 ウディネーゼ(A)
5/10 ミラン(H)
5/12 サッスオーロ(A)
5/17 インテル(H)
5/19 アタランタ(伊杯決勝)
5/23 ボローニャ(A)
○ナポリ
4/8 ユベントス(A)
4/11 サンプドリア(A)
4/19 インテル(H)
4/23 ラツィオ(H)
4/27 トリノ(A)
5/2 カリアリ(H)
5/9 スペツィア(A)
5/12 ウディネーゼ(H)
5/16 フィオレンティーナ(A)
5/23 ヴェローナ(H)
○ラツィオ
4/11 ヴェローナ(A)
4/18 ベネヴェント(H)
4/23 ナポリ(A)
4/27 ミラン(H)
5/2 ジェノア(H)
5/9 フィオレンティーナ(A)
5/12 パルマ(H)
5/16 ローマ(A)
5/23 サッスオーロ(A)
未定 トリノ(H)
○ローマ
4/9 アヤックス(EL)
4/12 ボローニャ(H)
4/16 アヤックス(EL)
4/19 トリノ(A)
4/23 アタランタ(H)
4/26 カリアリ(A)
5/3 サンプドリア(A)
5/9 クロトーネ(H)
5/13 インテル(A)
5/16 ラツィオ(H)
5/23 スペツィア(A)
〇雑感
以上、上位勢の日程をざっと見たところで、個人的見解を書かせてもらいます。
まずミランについてですが、上位勢であるラツィオ、ユベントス、アタランタとの対戦を残していますね。
特に嫌なのはユベントスとアタランタで、前者にはアウェーで全然勝てませんし、後者は戦術的相性の面で最悪に近い相手で、しかも最終節での激突。
そこでミランとしては、最終節前には何としても4位以内を確定させたいですし、さもなければ相当厳しくなる気がします。
それと、シーズン終盤戦になると注意すべきなのは上位勢だけでなく、残留争い中のチームもまた然りです。
それこそ、シーズン最終盤の残留争いチームは、上位進出の可能性も降格のリスクもない中位勢と比べて厄介な事が往々にしてあるわけですが、ミランはその最終盤戦にトリノ(暫定17位)、カリアリ(暫定18位)との対戦を残しているんですよね…
彼らと戦うまでに順位が変動している可能性はあるものの、今のままだとするときっと死に物狂いで挑んでくると思いますし、その場合決して簡単な試合にはならないだろうなぁと。
続いて、他の上位勢の日程についてですが、今回挙げたチームの中だとローマが一番難しい状況かなと思われます。
監督と選手の関係があまり良くないという話も聞きますし、ELも残っているため日程的に上位勢の中で最も厳しいなぁと。
そして4位のユベントスと5位のナポリですが、これについてはもう8日の直接対決が要注目ですよね。
同勝ち点の際は「直接対決の結果」で順位が決まるセリエAの場合、順位上のライバルには勝ち越す事が極めて重要になります。そして2月の直接対決ではナポリが勝っているため、ユーベとしてはその意味でも絶対に勝ちたい一戦のはずです。
ナポリにとっても、インテル、ラツィオと強敵ラッシュに挑む4月の始めで躓きたくはないはずで、もちろん順位上のライバルを直接叩く絶好機でもありますから、ここは落とせない。現在のチーム状況的にもナポリ優勢といった感じですしね。
ミラニスタとしては引き分けてくれと思いつつも、純粋に楽しみにしたい一戦です。
後は3位アタランタと6位ラツィオですが、両チームともにリーグ戦3連勝中。また、CLの敗退によりリーグに注力できるようになった点が大きいかなと(アタランタは最終盤に国内カップ戦決勝がありますが)。
そして、4月末に上位勢との連戦が控えている点も共通です。アタランタはユベントスとローマ、ラツィオはナポリとミランとの対戦が予定されているため、ここがリーグ終盤戦の一つの山場といえそうです。
最後に。またミランの話に戻りますが、CL権確保のためには他上位勢の結果以上に、自チームの成績を上げていくことが肝要になってきます。
#ACMilan have not won in any of their last six home matches (three draws and three defeats). The last time they failed to win in three straight home Serie A games was back in 2013. pic.twitter.com/r3Am8gG1YY
— MilanData📊 (@acmilandata) April 4, 2021
特に現在、ミランはホーム戦6試合勝ちなし(3分3敗)という酷い状況です。また、ホームとアウェーの対戦成績を比較した場合、アウェー戦の方が圧倒的に好成績という奇妙な状況にも陥っています。
ミランの残りホーム試合はジェノア、サッスオーロ、ベネヴェント、カリアリということで、カリアリを除けばいずれも残留が濃厚となっているチームだと思いますし、ここで勝ち点を落とすことはもう許されないはずです。
もし先日のサンプドリア戦のような体たらくが続いた場合、あっという間にCL圏外にたたき出されることは想像に難くありませんし、改めて選手と監督には「一戦必勝」の精神で臨んでもらいたいと強く思います。
念願のCL復帰をかけた今シーズン、どうか無事に目標達成することを願いたいですね。
Forza Milan!
それでは今回はこの辺で。