【得点力不足】ミラン対ナポリ【2020-21シーズン・セリエA第27節】
お久しぶりです。更新が滞ってしまいすみません。
今回はセリエA第27節、ナポリ戦のマッチレビューを攻撃の局面に絞って軽くやりたいと思います。
そして、次回の記事ではミランの守備について、インテル戦後からの変化を見ていきたいと思います。
今晩のフィオレンティーナ戦までに次の記事も書き上げる予定なので、今回の記事は軽めになります。ご了承くださいませ。
スタメン

ミラン:4-2-3-1(『Google試合速報』より)

ナポリ:4-2-3-1(『Google試合速報』より)
今回はセリエA第27節、ナポリ戦のマッチレビューを攻撃の局面に絞って軽くやりたいと思います。
そして、次回の記事ではミランの守備について、インテル戦後からの変化を見ていきたいと思います。
今晩のフィオレンティーナ戦までに次の記事も書き上げる予定なので、今回の記事は軽めになります。ご了承くださいませ。
スタメン

ミラン:4-2-3-1(『Google試合速報』より)

ナポリ:4-2-3-1(『Google試合速報』より)
○前半の拙攻
ドリブラー皆無(レオンはこのポジション・役割だとドリブラーではないので)、しかもレジスタ(ベナセル)も不在という事で、ミランはほとんどボールを有効に運べません。
クルニッチ、チャルハノールはどちらもポジショニングとフリーランニング、そしてパスでボールを動かすタイプなので役割が若干被っている気がしますし、カスティジェホは相変わらずのパフォーマンス。
せめてブラヒムのように、ある程度独力でボールを運べ、狭いスペースで前を向ける選手が欲しいところでしたが、残念ながらベンチ(疲労を考慮したのかもですが)。
加えて1トップがレオンで、イブラのようにポストプレーで2列目を活かせる(前を向かせられる)わけではない、と。ただ、レオン自身のパフォーマンスも良くないのは確かですが、ほとんどボールの来ない状況で活躍しろというのは酷な話ではないかと思います。
それと後方からのビルドアップに関しては、トナーリが頻繁に下がって3バックを形成し、両SBを上げようとする形が良く見られました。しかし、トナーリが相手のマークを上手く外したりとか飛ばすパスを出したりとかいったプレーはなく、またSBの上がりを活かせるようなシーンも少ないものでした。
まぁそんなわけで、ミランはライン間でボールを受けたチャルハノールからの速攻とか、カウンターでレオンが頑張るといった感じで時たまシュートチャンスを作ったものの、選手交代のあった後半途中以前は拙攻に終始した印象です。
○後半の巻き返し
ミランは後半49分、被カウンターから失点。その後も流れを掴めないままでしたが60分、怒涛の3枚替えで打開を図ります。カスティジェホ、チャルハノール、クルニッチの2列目に代わり、それぞれサレマ、ブラヒム、レビッチが投入されました。
サレマも成長途中で不十分な点が少なくないとは言えカスティジェホよりはずっと良いですし、先述の通りブラヒムを入れたのも良い。また、前線での迫力に欠けていたのでレビッチ投入もナイスでした。
そして交代直後の61分、ブラヒム(とサレマ)が早速チャンスを作ります。

――ミランのバックパスに呼応し、ハイプレスをかけるナポリ。そこで、ボールホルダーのドンナルンマは、相手ボランチの脇にポジショニングするブラヒムにパスを出す。その間、ブラヒムは周囲の状況を見て、背後からSBがプレスに来ていること、加えてダロトのポジションを認識する

――その後の場面。ブラヒムはドンナルンマからのパスを後ろに流し、相手SBの裏にボールを通す。そこへはダロトが走り込む

――その後の場面。ダロトが速攻を開始。CB間に入り込み裏に抜けるサレマにスルーパスを通し、チャンスを作り出した。
この後、流れを掴んだミランはレオンがフリーでクロスに合わせたり、セットプレーからレビッチがヘディングでゴールを脅かしたりしていきました。
また、ブラヒムは持ち前のドリブルでも見せ場を作ります。

――例えばこの場面。サレマからのパスを相手ボランチの背後で受けるブラヒム

――その後の場面。両ボランチに挟まれるも、この後ブラヒムはテクニックを活かして突破に成功する

――このように、ドリブルで敵陣まで運んでいった
チームとしても、彼らが交代で入ってから明らかに良くなりましたし、データを見ても60分(交代前)までのシュートスタッツが「6対12」でナポリが優勢だったのに対し、交代後の約30分間は「7対3」とミランが圧倒しています。
怪我人とか過密日程のせいで満足なスタメンを組めない事情があるのはわかりますが、できれば最初からこのメンバーで見たかったですし、レビッチは無理でもせめてブラヒムはスタートから出せなかったものかと。右からブラヒム、チャル、クルニッチで良かった気がするんですけどね。
結局のところ、ミランはチャンスを作っていきましたが一歩及ばず。無得点に終わりました。
雑感
離脱者の多さや過密日程を言い訳にし過ぎるのもどうかと思う一方、今のミランの不振の原因はこの2点に集約されるとも思うんですよね。
ナポリクラス相手に金銀飛車角落ちで挑む状況はまともではないわけで、このメンバーでは流石に厳しいものがありました。
事実、この試合の後に行われたユナイテッドとの一戦も含めると、ミランは直近5戦で4得点。その内2点がPK、1点がCKからのゴールであることを考えると、ここ最近のメンバー構成の不味さというのが結果にも反映されている気がしてなりません。
ただ、幸いにもELは敗退できたので、今後の日程は少し緩くなります。また、怪我人の多さも相変わらずとは言え、イブラやベナセルといった中心選手が戻ってきたのは朗報です。
気付けば6位ローマと勝ち点差「6」という恐ろしい状況になっているわけですが、ここが踏ん張りどころですしホントに頑張ってほしいと思います。
Fotza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
〇大事なお知らせ
2週間ほど前に「ACミラン考察室」というサイトを立ち上げました。
サイトの趣旨等に関しましては、同サイトのコチラの記事「はじめての方へ」にて言及しております。
代表ウィーク明け辺りから本格的に運営していきたいと思いますので、興味のある方は参加してくださると嬉しいです。
ドリブラー皆無(レオンはこのポジション・役割だとドリブラーではないので)、しかもレジスタ(ベナセル)も不在という事で、ミランはほとんどボールを有効に運べません。
クルニッチ、チャルハノールはどちらもポジショニングとフリーランニング、そしてパスでボールを動かすタイプなので役割が若干被っている気がしますし、カスティジェホは相変わらずのパフォーマンス。
せめてブラヒムのように、ある程度独力でボールを運べ、狭いスペースで前を向ける選手が欲しいところでしたが、残念ながらベンチ(疲労を考慮したのかもですが)。
加えて1トップがレオンで、イブラのようにポストプレーで2列目を活かせる(前を向かせられる)わけではない、と。ただ、レオン自身のパフォーマンスも良くないのは確かですが、ほとんどボールの来ない状況で活躍しろというのは酷な話ではないかと思います。
それと後方からのビルドアップに関しては、トナーリが頻繁に下がって3バックを形成し、両SBを上げようとする形が良く見られました。しかし、トナーリが相手のマークを上手く外したりとか飛ばすパスを出したりとかいったプレーはなく、またSBの上がりを活かせるようなシーンも少ないものでした。
まぁそんなわけで、ミランはライン間でボールを受けたチャルハノールからの速攻とか、カウンターでレオンが頑張るといった感じで時たまシュートチャンスを作ったものの、選手交代のあった後半途中以前は拙攻に終始した印象です。
○後半の巻き返し
ミランは後半49分、被カウンターから失点。その後も流れを掴めないままでしたが60分、怒涛の3枚替えで打開を図ります。カスティジェホ、チャルハノール、クルニッチの2列目に代わり、それぞれサレマ、ブラヒム、レビッチが投入されました。
サレマも成長途中で不十分な点が少なくないとは言えカスティジェホよりはずっと良いですし、先述の通りブラヒムを入れたのも良い。また、前線での迫力に欠けていたのでレビッチ投入もナイスでした。
そして交代直後の61分、ブラヒム(とサレマ)が早速チャンスを作ります。

――ミランのバックパスに呼応し、ハイプレスをかけるナポリ。そこで、ボールホルダーのドンナルンマは、相手ボランチの脇にポジショニングするブラヒムにパスを出す。その間、ブラヒムは周囲の状況を見て、背後からSBがプレスに来ていること、加えてダロトのポジションを認識する

――その後の場面。ブラヒムはドンナルンマからのパスを後ろに流し、相手SBの裏にボールを通す。そこへはダロトが走り込む

――その後の場面。ダロトが速攻を開始。CB間に入り込み裏に抜けるサレマにスルーパスを通し、チャンスを作り出した。
この後、流れを掴んだミランはレオンがフリーでクロスに合わせたり、セットプレーからレビッチがヘディングでゴールを脅かしたりしていきました。
また、ブラヒムは持ち前のドリブルでも見せ場を作ります。

――例えばこの場面。サレマからのパスを相手ボランチの背後で受けるブラヒム

――その後の場面。両ボランチに挟まれるも、この後ブラヒムはテクニックを活かして突破に成功する

――このように、ドリブルで敵陣まで運んでいった
チームとしても、彼らが交代で入ってから明らかに良くなりましたし、データを見ても60分(交代前)までのシュートスタッツが「6対12」でナポリが優勢だったのに対し、交代後の約30分間は「7対3」とミランが圧倒しています。
怪我人とか過密日程のせいで満足なスタメンを組めない事情があるのはわかりますが、できれば最初からこのメンバーで見たかったですし、レビッチは無理でもせめてブラヒムはスタートから出せなかったものかと。右からブラヒム、チャル、クルニッチで良かった気がするんですけどね。
結局のところ、ミランはチャンスを作っていきましたが一歩及ばず。無得点に終わりました。
雑感
離脱者の多さや過密日程を言い訳にし過ぎるのもどうかと思う一方、今のミランの不振の原因はこの2点に集約されるとも思うんですよね。
ナポリクラス相手に金銀飛車角落ちで挑む状況はまともではないわけで、このメンバーでは流石に厳しいものがありました。
事実、この試合の後に行われたユナイテッドとの一戦も含めると、ミランは直近5戦で4得点。その内2点がPK、1点がCKからのゴールであることを考えると、ここ最近のメンバー構成の不味さというのが結果にも反映されている気がしてなりません。
ただ、幸いにもELは敗退できたので、今後の日程は少し緩くなります。また、怪我人の多さも相変わらずとは言え、イブラやベナセルといった中心選手が戻ってきたのは朗報です。
気付けば6位ローマと勝ち点差「6」という恐ろしい状況になっているわけですが、ここが踏ん張りどころですしホントに頑張ってほしいと思います。
Fotza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
〇大事なお知らせ
2週間ほど前に「ACミラン考察室」というサイトを立ち上げました。
サイトの趣旨等に関しましては、同サイトのコチラの記事「はじめての方へ」にて言及しております。
代表ウィーク明け辺りから本格的に運営していきたいと思いますので、興味のある方は参加してくださると嬉しいです。