コンティとミランの3年半~怪我との闘い~
Comunicado Oficial:
— AC Milan BR (@acmilanbr) January 21, 2021
O Milan comunica que cedeu o jogador Andrea Conti ao Parma Calcio 1913 por empréstimo, com opção obrigatória de compra sob determinadas condições. O clube agradece a Andrea e lhe deseja o melhor em futuro pessoal e profissional.#SempreMilan 🔴⚫️ pic.twitter.com/ZlPv7XTjtg
公式によれば移籍形式はレンタルですが、特定の条件で買取義務が発生するとのこと。また、報道によると買取額は700万ユーロと報じられています。
個人的に好きな選手という事もありますので、今回はミラン時代のコンティについて、その出場数に焦点を当てながらシーズン毎に振り返っていこうかなと。
◎17-18シーズン
・総出場数:5試合
・総プレー時間:333分
○内訳(※各コンペティションにおけるコンティの出場数/試合数)
EL予備予選:3/4
セリエA:2/38
EL:0/10
コッパ・イタリア:0/5
17-18シーズン、新政権となったミランに約2500万ユーロもの移籍金で加入したコンティ。
同シーズンにはチャルハノールを筆頭に、他にも数多くの有望な新加入選手がいたわけですが、前シーズンにアタランタで衝撃的な活躍を見せていたコンティに懸かる期待はとりわけ大きかったように思われます。
しかし、加入後まもなくして、左膝の前十字靭帯を断裂。長期離脱を余儀なくされます。
更にその約半年後、戦列復帰が期待されていたコンティでしたが、左膝の負傷により再び長期離脱となってしまいました。
結局、このシーズンはEL予備予選とセリエA開幕2試合の出場に止まり、その後ベンチ入りできたのもわずか1試合だけでした。
◎18-19シーズン
・総出場数:15試合
・総プレー時間:577分
○内訳(※各コンペティションにおけるコンティの出場数/試合数)
セリエA:12/38
EL:0/6
コッパ・イタリア:2/4
スーペルコッパ:1/1
前シーズンに負った怪我により、開幕してしばらくは戦列を離れていたコンティ。
その後、10月末のリーグ第10節でシーズン初のベンチ入り、そして約2か月後の17節フィオレンティーナ戦で遂に復帰を果たしました。
しかしながら、1年以上もの間離脱していたため当然ながら本調子からは程遠く、90分通してのベンチ、もしくはベンチからの途中出場といった状況が続くことに。
結局、このシーズンは公式戦で15試合に出場したわけですが、その内スタメンでの出場は4試合に止まりました。
◎19-20シーズン
・総出場数:26試合
・総プレー時間:2025分
○内訳(※各コンペティションにおけるコンティの出場数/試合数)
セリエA:23/38
コッパ・イタリア:3/4
19-20シーズン序盤こそ、前シーズンの序列を覆せずにベンチを温める日々が続いたコンティ。
しかし当時、同ポジションのレギュラーを務めていたカラブリアが不振に陥り、またシーズン途中に監督がピオーリに代わると状況が一変。出場機会が増え始めました。
そして、コンティは第12節のユベントス戦で対面のロナウドを抑え込むパフォーマンスを披露。この辺りを機にコンディションを上げていき、そこから6試合連続のフル出場を果たすなど、右SBのレギュラーに返り咲きました。
その後も順調に出場機会を重ね、その地位を高めていましたが、シーズン終盤にまたしても悲劇が。第35節のサッスオーロ戦で負傷交代し、その結果、左ひざ半月板の手術を行うことに。翌シーズンにも響く長期離脱を再び強いられることとなりました。
◎20-21シーズン
・総出場数:5試合
・総プレー時間:137分
○内訳(※各コンペティションにおけるコンティの出場数/試合数)
EL予備予選:0/3
セリエA:3/18
EL:2/6
コッパ・イタリア:0/1
先述の怪我により開幕に間に合わなかったコンティでしたが、10月中旬のリーグ第4節、インテル戦でシーズン初のベンチ入りを果たします。しかし、その後もほとんど出場機会を得られませんでした。
その理由として挙げられるのは、まず何よりもライバルであるカラブリアの復調・そこからの急成長です。
コンティの離脱中、カラブリアは素晴らしいパフォーマンスを継続的に披露し、既にポジションを不動のものとしていていました。また、その控えとして、新加入選手であるダロトが印象的なプレーを見せており、これもまたコンティが出場機会を失った理由の一つといえますね。
そんなわけで、この冬の移籍市場でコンティはパルマへの移籍を決断。こうして、コンティはミランでのキャリアにピリオドを打つこととなりました。
まとめ
以上のことから明らかなように、ミラン時代のコンティを語る上で、怪我への言及は欠かせません。
どのシーズンにおいても怪我の影響に苦しめられており、シーズンを通して万全の状態で過ごすことは結局のところ一度もありませんでした。
もともと能力自体は素晴らしいものがあったわけで、もしそれを如何なく発揮できていたら…。今のミランで非常に重要な存在となっていたことも十分にあり得たはずです。
怪我により、キャリアを大きく左右される選手を見るのは非常に辛いものがありますね。
もちろん、コンティがこの先パルマで復活を遂げる可能性もあるわけで、個人的には是非ともそうなって欲しいと思います。
今のところ、コンティはパルマ加入から3試合連続でフル出場という事ですから、この調子で出場機会を重ね、復調のキッカケを掴みたいところです。
そしてとにかく、コンティに関してはこれ以上の大怪我がないことを願うばかりです。特に左ひざの状態はかなり気がかりですが、どうか無事に今後のキャリアを築いていって欲しいと思います。
それでは今回はこの辺で。