【レオンの可能性】ボローニャ対ミラン【2020-21シーズン・セリエA第20節】

8 Comments
カカニスタ22
今回はセリエA20節、ボローニャ対ミランのマッチレビューを軽くですが行いたいと思います。
更新&コメント返信が滞ってしまい申し訳ございません。非常に立て込んでおりました。

例年だと当ブログ休止の時期が近づいてきたのですが、今シーズンはミランが本当に頑張ってくれてますし、僕も頑張ります(笑)

スタメン

bandicam 2021-02-07 11-47-57-608
ボローニャ:4-2-3-1(『Google試合速報』より)


bandicam 2021-02-07 11-48-06-626
ミラン:4-2-3-1(『Google試合速報』より)
ボローニャの守備とミランの攻撃

まずはボローニャの守備(ハイプレス)についてです。

【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析1
――ボローニャの守備陣形について。ボローニャは守備時、基本的に4-5-1の形でセット

ボローニャは、ロマニョーリに対し1トップのバロウが付き、ボールをトモリに誘導。その後、中盤からドミンゲスがトモリにプレスをかけていく形でミランのビルドアップ妨害を狙っていきます。

【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析2
――例えばこの場面。トモリにボールが渡った瞬間、ドミンゲスがプレスをかけに前に出る。それに応じ、トナーリのマークにはスハウテンが代わりに付く

トモリは加入して間近ですし、連係面を考えると結構怖いところでありました。

【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析3
――同様の場面。バロウがロマニョーリへのパスコースを切りながらドンナルンマにプレスをかけ、トモリへとパスを誘導。ここから、ボローニャがハイプレスをかける


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析4
――その後、周囲にパスコースの無いトモリは前方へのパスを選択


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析5
――そのロングボールはボローニャへと渡った


ただ、結論から言うとトモリのミスから決定機を作られる場面というのはありませんでした。それに、ミランもこうした相手の狙いを外す動きというのをいくつか見せていきます。


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析6
――例えばこの場面。ドンナルンマからロマニョーリへとボールが渡る。その際、左サイドにはケシエが流れ、トナーリもボールサイドに寄ってくる。これにより、ボローニャの中盤2人を左サイドに引き付ける


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析7
――その後の場面。ロマニョーリ、ケシエ、トナーリとボールを繋ぎ、トナーリはドンナルンマ(画面外)にバックパス。


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析8
――その後、ドンナルンマはトモリにパス。相手を左サイドに引き付けた事で、フリーでトモリにボールを渡すことに成功


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析9
――その後の場面。トモリはドリブルで前に進んでから、下がってきたイブラに縦パスを通す。先ほど、中盤の2人(黄色)を左サイドに引き付けていたこともあり、イブラは中盤でフリーな状態でボールを受けることに成功。その後、イブラは前方のカラブリアへとロングパスを出した。


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析10
――その後の場面。カラブリアはダイレクトで中央のレビッチに頭でパスを送る。この際、先ほどの2人の帰陣が間に合っていないため中盤にはスハウテンしかおらず、その横にはスペースがある状況。そして、そこにはレオンがポジショニング


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析11
――その後、レビッチはダイレクトでフリーのレオンにボールを落とす。こうしてシュートチャンスを作り出した


また、ボローニャは先述の通りドミンゲスがトモリのプレスに出て行った場合に、残りの中盤2枚(ソリアーノ、スハウテン)でミランのボランチ(ケシエ、トナーリ)に対応する形が基本ですから、これにより、その背後でトップ下のレオンがフリーでボールを受けやすくなります。



レオンの可能性

これが今回の本題です。

この試合の注目ポイントの1つは、トップ下で起用されたレオンのパフォーマンスにありました。
今節はチャルハノール、ブラヒムの2人が同時に欠場せざるを得なかったという事で、代わりにレオンが消去法的に起用された側面もあったかもしれませんが、結果的にはコレが結構ハマったといえるんじゃないかなと。
先述の通り、比較的フリーになりやすい状況の中、持ち味のドリブルを活かして多くの見せ場を作ってくれました。


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析12
――例えばこの場面。ケシエが引いてきてソリアーノを引き付ける。その後、ドンナルンマは左サイド前方へとロングボールを選択


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析13
――その後の場面。ドンナルンマからのロングボールをイブラが見事に収め、その手前にポジショニングしたレオンがボールを受ける。ソリアーノは先述の通りケシエに釣り出されており、またスハウテンはトナーリに付いていたため、レオンへの対応に遅れた


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析14
――その後の場面。レオンがそのまま左サイドに持ち出し、速攻に繋げた

特にカウンターや速攻の局面において、レオンの個人技が目立ちましたね。


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析15
――例えばこのカウンターの場面。レオンがドリブルで運ぶ。その際、前方のイブラは一度対面の相手の背後に回る動きを見せ、相手をファーサイドへ引き付ける


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析16
――その後の場面。イブラは再度ボールサイドに方向転換し、スペースに走る。そのスペースへレオンがスルーパスを通す


【20-21】ボローニャ対ミラン_戦術分析17
――そのスルーパスに対し、イブラは先にボールに触れるも、GKとDFに阻まれシュートには至らなかった


このようにしてチャンスを演出したレオンは、1点目に繋がるPKの奪取や、2点目のPKに繋がるクロスなど間接的に得点にも関与してくれました。

守備のバランスを考慮すると、この試合ではクルニッチをトップ下で先発起用する考えもあったとは思うのですが、攻撃で違いを生み出せるのは間違いなくレオンの方です。
そこで、攻撃的なレオンを先発起用して先制点を奪い、その後にクルニッチで守備バランスを整えるというゲームプランがピオーリ監督にはあったと思うのですが、実際その通りの試合運びとなりましたし(2点リードとなった62分にクルニッチをトップ下に投入)、戦略面でも非常に良かったのではないかと。

今後、レオンがトップ下をメインポジションとしていく可能性は低いと思いますが、彼のポテンシャルを考えれば、色々なポジションを経験させるのは決して悪くないと思います。
スタートポジションに関わらず、左サイドでのプレー(個人技)は既に素晴らしいものがありますし、後は中央や右サイドでも同様のプレーができるようになれば選手として更に魅力的になると思うわけですが、実際にそうなる可能性は十分にあるんじゃないかと。

個人的には本当に好きで心の底から期待している選手ですし、レオンには是非ともこの調子で成長を遂げて欲しいです。



雑感

結局、この試合は1-2でミランが勝利を収めました。

試合終盤のボローニャペースとなった時間帯はヒヤヒヤものでしたが、ドンナルンマがいつも通りのスーペルなパフォーマンスを披露してくれたので事なきを得ました。流石でしたね。
何よりアタランタ、インテルといった相性的にも厳しい相手と連戦し、連敗を喫していただけに、ここで嫌な流れを断ち切れたのは本当に大きかったと思います。

そして、この試合では遂にベナセルが待望の実戦復帰を果たしました。
しかもチャルハノールも練習復帰したらしいので、ケアーの状態にもよりますが完全体ミランを拝める日もそう遠くなさそうですね。


さて。次節(今日)の相手は最下位クロトーネという事で、ここは絶対に勝たなくてはいけない一戦です。
ベナセルとチャルハノールが戻ってきたので、正直に言ってかなり楽観視しています。気持ちのいい週明けを迎えたいですね。

Forza Milan!


今回は極めて大雑把なレビューで恐縮ですが。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Comments 8

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ロッソネリスタ  

久しぶりの書き込み失礼します。
レオンのトップ下、上位陣相手だとまだ厳しそうですが、場合によっては対応可能ということを確認出来たのは良かったですよね!なかなか完全体ミランになれない中、チーム全体で補完してる感じが良いです。

シーズンを折り返し、前半戦の勢いそのままに突き進んで欲しいですね!カカニスタさんもご多忙かと思いますが、無理のない範囲でのブログ更新楽しみにしております。

CL8  

レオンのトップ下は予想以上に良かったですね。クルニッチでは考えられない良いパスを出していましたし、レビッチと併用できるのは大きいですね。他に比べて比較的弱い右サイドにも同じように適応して欲しいです。
クロトーネ戦はチャルハノールが途中出場らしいのでまたレオントップ下が楽しみです。ベナセルは体調不良が残念でした。

  • 2021/02/07 (Sun) 18:06
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To ロッソネリスタさん

コメントありがとうございます。

左サイドに比べるとトップ下は層が薄いだけに、ここでレオンがオプションとして起用可能になれば非常に助かりますよね。
離脱者の多さに苦しめられた前半戦でしたが、その分だけ他の選手が奮闘してくれたので結果的にチーム力の底上げに繋がりましたね。仰る通り、チーム全体で補完できたからこそ、今の順位に居られるのだと思います。

労っていただき感謝です。今後ともよろしくお願いいたします!

  • 2021/02/07 (Sun) 19:16
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To CL8さん

コメントありがとうございます。

レオン、レビッチ、イブラが左サイドで上手く絡んで決定機に繋がった(繋がりかけた)シーンというのがありましたし、結構面白いトリオになりそうな予感がしますね。
レオンとレビッチの併用がオプションに加われば更に選択肢が増えますし、今後が楽しみですね。

ベナセルの久方ぶりのスタメン復帰が見られると思っていただけに、再度の離脱は非常に残念です…。何とかミラノダービー、ローマ戦までにはコンディションを整えてくれると良いのですが。

  • 2021/02/07 (Sun) 19:17
  • REPLY
Aki  

お忙しい中でのレビュー、ありがとうございます。楽しみにしていますが、体調にお気をつけてくださいね。

公式戦連敗の後で結果を出せて良かったのと、トップ下レオンの成功が嬉しい試合でした!
同ポジションとしては今後も1stハカン、2ndブラヒムが優先されるでしょうし、そうあって欲しいですが、
レオンが攻撃的なポジションどこでも活躍できるようになるのは今シーズンの今後も、彼の将来にも非常に有効かと思います。4LWGとしてや、-2-3-1以外のときにハカンと連携させるのを考えると楽しみで仕方ないです。

いっぽうで右サイドはもう少し強化したいところです。EL登録外となってしまったハウゲが
右で適応してくれると最高ですが・・・まだまだ本領発揮出来ていないので、まずは左でしょうか。

  • 2021/02/08 (Mon) 11:39
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To Akiさん

コメントありがとうございます。こちらこそ読んでいただき感謝です。

確かに様々なポジションで起用できるに越したことはないですし、レオンの場合様々なシステムに適用し得る逸材だと思うので、仰る通り今後が本当に楽しみですね。

ハウゲのEL登録外は残念でしたねー…。個人的に今季のハウゲの活躍の舞台は主にELになるのかなと思っていただけに、出場機会が大きく制限されてしまうのは悲しいです。スカッドバランス的に致し方ないのでしょうが。
ハウゲのポジションについては、やはり左サイドがメインになるかなと。ただ、右サイドに適用してくれればチームにとって非常に助かりますし、本人にとっても現在の状況を大きく変えられますから、密かに期待していきたい可能性ですね。

  • 2021/02/09 (Tue) 17:37
  • REPLY
alt  

レポお疲れ様でした

ボローニャ!以外とタフでしたね(笑)
レオンは、仕掛ける判断が移籍後と比較して良くなってきた気がしてます。
今シーズン、チームの攻撃面でのバランス供給はチャルがベストですが、仕掛けてチャンス供給に関してはレオンが一番かなーと!

それにしても、移籍で呼び込んだメンツがそのまま選手の層の厚さに直結してるのがホントに優秀すぎてスゴイ!
去年の冬からほぼ外れが少ない!
ケアー、サレマとか当初なにゆえ!?!?!?と思いましたが、この上ない補強になってますし。

リサーチ、スカウト、監督、と三者間の兼ね合いが抜群なのでしょう!
それだけでチームが整ってるのが感じられて良き☆
前線三枚が、キッチ、ビッチ、ビッチ、と並ぶなんて誰が想像できただろうか。。。 

マルディーニ好きすぎてつらいw

  • 2021/02/10 (Wed) 22:10
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To altさん

コメント&労いのお言葉ありがとうございます。

レオンはドリブルで仕掛けられるのが大きいですね。
その後のパスやクロスも良いものがありますし、仰る通り仕掛けてからのチャンスメイクには素晴らしいものがあります。

補強選手は当たりまくってますよねー。
監督の意向や現チームのスタイルに沿った補強が行えていることの証左だと思いますし、フロントと現場が一枚岩となってチーム強化できている現状は非常に望ましいものとなってますね。

マルディーニはホントに最高です。選手としてだけでなくフロントとしても有能であることを証明していますし、これからも長くミランを導いて欲しいです。

  • 2021/02/11 (Thu) 21:23
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