ミラン、スアリオ・メイテ獲得へ!
ミランの補強は未だになされていませんが、続々と獲得候補の名前が挙げられおり、その内の何人かとは具体的な交渉に至っているとの報道もあります。
今回はその一人である、トリノ所属のMFスアリオ・メイテについて書いていきます。

(『SofaScore』より)
まずはメイテの基本的なデータについて。187センチと大柄な選手で、ポジションはCMとDM。
僕がメイテを知ったのは18-19シーズンのトリノからなのですが、その時は3-5-2のインサイドハーフと3-4-2-1のボランチを主にやっていたはずです。
あの頃のトリノはマッツァーリ・トリノの全盛期で、フィジカルを前面に押し出したパワーサッカーで躍進。当時のガットゥーゾ・ミランも後半戦ではボコられたわけですが(2-0)、その中でメイテは主力として活躍していました。
○メイテのプレースタイル・特徴
そんなわけで、メイテの特長の一つは何といってもフィジカルにあります。
巨躯を活かした球際の強さは流石の一言で、セカンドボールの回収や強引なキープを得意としています。
そして、以下の動画を観ていただくとわかる通り、結構テクニック(足元)もあるんですよね。ですので、クリアボールやこぼれ球なんかはしっかり収め、マイボールにすることできます。
更に、ワンタッチで相手を躱して強引に前に運んだり、ロングボールで局面を変えたり等、打開力も兼ね備えていますね。
以上の特長を考慮すると、メイテは今のミランが求めるボランチとしての資質はかなり持っているんじゃないかと。
というのも、ミランのボランチに求められるフィジカル、プレス強度に関してメイテは申し分ないですし、キープ力があってルーズボールをバンバン回収できるため、ハイプレス戦術に向いている選手だと思いますしね(トリノ初年度もアグレッシブなチームスタイルの中で活躍)。
また、チャンスメイクとかシュート精度に良い印象はないですが、これらはミランのボランチにそこまで強く求められる部分ではないですし、とりあえず守備とビルドアップの局面(パス・ポジショニング)が安定していればチームにとって重要な戦力になれます。
という事で、もしメイテ獲得に問題があるとすれば、それはビルドアップに関しての部分になるのかなと。
昨シーズンに僕の見た限りでは、メイテは調子を落としたのか悪い形でのパスミスやボールロストが少なくなかった選手ですし、ビルドアップの局面において気の利いた動きを見せるような選手でもなかったとも記憶しています(昨シーズンはトリノがチームとして良くなかったのもありますが)。
それと今シーズン、ジャンパオロが就任してからのメイテは見てないので詳しくは分かりませんが、彼の下で構想外になってしまったことを考えると、やはりビルドアップの局面に関し問題を抱えているように推察されます(この点に関し詳しい方がいれば教えていただけると助かります)。
もし事実であれば、この点の改善は必要になってくるかなと。
とは言え、ピオリ監督は才能を持て余していたケシエを見事に成長させた実績がありますし、メイテは監督自身が獲得を希望しているという報道もあるため、個人的にメイテ獲得には好意的です。
○おわりに
🚨| Meité est très proche de l’AC Milan, l’accord peut vite être conclu.
— Actualité Milan (@ActualiteMilan) January 13, 2021
(@VitoAngele) pic.twitter.com/X6HIUyJ1Ec
獲得が近いと報じられるメイテですが、そんな彼の移籍形式は「100万ユーロの有償レンタル+約1000万ユーロの買取OP」というのが有力視されています。
2年前に比べパフォーマンスをかなり落としているように見受けられるメイテですが、上手くチームにフィットして復調・成長すれば十分に通用する実力はあると思っているだけに、個人的には結構期待しています。
レンタルなのでリスクは低いですし、当たれば約1000万ユーロで完全移籍させられるという事で、かなり良い取引といえるのではないかと。
正式発表を楽しみに待ちたいと思います。
それでは今回はこの辺で。