ミラン、ショボスライ獲得に動く?~チャルハノールの後釜候補~

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カカニスタ22

はじめに

チャルハノールとの契約満了の可能性が日に日に高まる中、そんなチャルハノールに代わる存在として、ミランがドミニク・ショボスライに強い関心を示していると報じられています。



今回はそんなショボスライについて、プレースタイルや基本情報など、調べたことをまとめていこうかなと。
その上で、チャルハノールと随所に比較しつつ、その後釜として適切な選手であるかどうかも考えていきたいと思います。
ショボスライの基本データ

ショボスライ_基本データ(※『SofaScore』より)

ショボスライは20歳のハンガリー代表。185センチと上背もあります。
また、左サイド、トップ下、中盤と、複数ポジションでプレー可能であり、現在は主にLM(中央に絞る攻撃的アタッカー)でプレーしています。

そして今シーズンは公式戦ここまで12試合で5ゴール9アシストをマークする大活躍を見せており、その中にはCLでの2ゴールも含まれています。無数のクラブによる争奪戦になるのも納得の成績ですね。


ショボスライのプレースタイル

もう少し具体的に見ていきましょう。

ショボスライ_ヒートマップ_20-21

以上が今シーズンのリーグ戦におけるショボスライのヒートマップ(『SofaScore』より)ですが、左ハーフスペース周辺を主戦場としつつも、他にも様々なエリアでボールを受けていることがわかります。

また、実際のプレー映像や分析記事を読んでも、ライン間でのボール引き出し、対面のマーカーを釣り出すことで味方にパスコースを提供する等のスペースメイク、そして前方のスペースを自ら突くフリーランニングなど動きのバリエーションが豊富ですし、非常に頭の良い選手であることが窺えます。


チャルハノールの後釜として考えたとき、強く求められる能力の一つは様々な場所でボールを受けられるポジショニングセンスにあるわけですが、その点の資質については申し分のない選手であるように見受けられますね。


パス能力

そして、おそらくショボスライの最大の魅力は、そのパス能力にあるのではないかと思います。


(※ショボスライのプレー集)

狭いスペースへとスルーパスを通すパス精度の高さはもちろん、相手の不意を突くコースにパスを通せるテクニックと創造性、相手のコンパクトなブロックを揺さぶるサイドチェンジ、走力のある味方に的確に合わせるスペースへのパスなど様々なタイプのパスを使いこなし、しかもそのいずれもハイレベルに思われます。
また、それらを可能にする視野の広さも特筆すべきものがありますね。

ショボスライ_パススタッツ_20-21
(※今シーズンのリーグ戦7試合における、ショボスライのパスに関するスタッツ。アシスト5、ビッグチャンス創出数5、平均キーパス数3.4と、いずれも高数値を記録。『SofaScore』)

今のミランにはレビッチ、サレマーケルスといった走力と飛び出しのセンスを兼ね備えた選手がいますが、彼らのような選手を活かす術をショボスライは持っているといえます。

将来性を含め、パスセンスに関してはチャルハノールを上回っている部分であると個人的には感じますし、チームにおいて攻撃の核として君臨し得るポテンシャルを秘めた選手であることは間違いないんじゃないかと。

もちろんセットプレーの精度や、ミドルシュートの精度など、キックが全般的に上手いですし、スピードに乗ったドリブルでボールも運べるという事で、技術面に関してはほとんど欠点がありませんね。


懸念材料

一方で、ショボスライをチャルハノールの後釜として考えた場合、いくつかの懸念材料が存在します。

その中でも最たるものは、ミランの中心選手であるイブラとの連携についてです。



イブラとチャルハノールの連携に関しては特筆すべきものがあり、イブラのボールを貰う動きに応じてチャルハノールが的確にスペースを突いてボールを引き出したり、逆にチャルがボールを運んで前線のイブラに素早くパスを供給したりといった相互補完的な関係性を確立しています。

この点で、ショボスライがチャルハノールと同様のクオリティを見せられるかは未知数です。
特に、ショボスライの球離れ(時としてボールを持ち過ぎ、効率的なプレーを選択しない等)を課題として挙げている記事も見ましたし、その点で非常にシンプルかつ効率的にプレーするチャルハノールとの差異を(少なくとも最初の内は)感じてしまうのかなと。

ただもちろん、20歳と若いショボスライがこれから判断面に磨きをかけることは間違いなく、頭が良さそうなので割とすんなり改善しちゃうんじゃないかという気もするんですけどね。

それと、動きの量の面で、攻守に非常に貢献度の高いチャルハノールが抜けるのは純粋にチームにとって大きな痛手だと思います。
ショボスライも攻守に動ける選手だというのは存じていますが、最初の内はチームの戦術理解や異なる国・リーグへの適応に時間がかかるとも思いますし、後釜として(それもシーズン途中加入で)即フィットが求められるとなると難しいのではないかと。


おわりに

懸念材料こそ挙げたものの、ショボスライがかなり有望な選手であることは間違いないですし、チャルハノールの後釜としても(将来性含め)十二分な選手だと思います。

移籍金に関しても、バイアウト条項により2500万ユーロと報じられており、そのポテンシャルを考慮すれば随分と安価ですしね。

とは言え、実際にミランが獲得できるかどうかは別問題です。ショボスライに対してはライプツィヒ、バイエルン、レアルマドリー、プ、リヴァプール、アーセナル、またイタリアだとユベントスといった無数の有力クラブが興味を示していると報じられており、この獲得レースを制するのは至難の業です。

しかし、一度そういったクラブに移籍してしまえば今のミランに手が出せる選手ではなくなると思いますし、もし獲得のチャンスがあるとすれば今冬、それも他の競合クラブに先んじて所属先のザルツブルク、およびショボスライ側と接触して合意を得るしかないのではないかと。


(※ショボスライの代理人の言葉を信じるなら、未だにどのクラブとも合意はしていないとのこと)


そしてチャルハノールとの契約延長交渉が遅々として進まない現状を踏まえると、フロントが彼に見切りをつけショボスライ獲得に動くとしても個人的には納得できます。
チーム状況が非常に安定している今、チームにとって最も安全な選択がチャルハノールの残留であることは間違いないわけですが、先述の通り肝心の延長交渉が平行線ですしね…。

また、フリーでの移籍を覚悟で残したとしても、メンタルが強いとは言い難いチャルハノールが去就問題を抱えたまま好パフォーマンスをシーズン通して維持できるかというと疑問符が付きます(しかも、既に若干その兆候が見られます)。

一方で、ショボスライの選手としての可能性については先に見たとおりですし、確かにリスクはかなりありますが、成功すればそれ以上に大きいリターンが得られるのではないかと。


いずれにせよミランの補強方針や財政的制約を考慮した時、ショボスライはチャルハノールの後釜として極めて適切だと個人的には思うので、チャルハノールとの延長交渉の行方(正直今でも、出来れば延長して欲しいと思っています)を引き続き注視しつつ、ショボスライの去就にも注目していきたいですね。


それでは今回はこの辺で。

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Comments 13

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CL8  

チャルハノールの要求年俸にはがっかりです。イブラがいなければ輝けなかったのになにを勘違いしたのかと。ミランの提示している350万ユーロが妥当でしょうから、その金額なら延長して欲しいです。
ショボスライはボバンの時とラングニックの時も縁がありますね。できれば今夏に獲得して欲しかったです。フィットすればチャルハノールよりも活躍しそうなポテンシャルがあるので今でも獲得は大賛成です。自分の理想は今期チャルハノールと延長して来シーズンに売却、ショボスライが来夏に加入してスタメン奪取ですが、そう上手くはいかないですね。笑

  • 2020/11/22 (Sun) 07:32
  • REPLY
すくろう  

チャルハノールのメンタルの弱さは仰る通り!チームが良い時は良いんですけどね…
苦しい状況になった時に闘えないのが最大の欠点だと思います。
プレイ面でも精神面でも1番イブラの恩恵を受けているのが彼ですしその両面でいつまでもイブラの影に隠れ続ける事はできません。個人的にはもう諦めがついたのでショボスライが獲得できればそれが1番だと思う様になりました。まぁそれが難しいんですけど…この競合相手の中でミランを選んでくれるようなら気骨もあるだろうし尚良しと。テオみたいに減俸の上であの活躍しろとまでは言えないけどそういう選手はやっぱり覚悟が違うなとは思います。今やナポリを再建したガッツしかりです。
問題はショボスライが獲得できなかった場合ですが…そうなるとディアスをレンタル延長の上に買取りOPも付けるのが最低条件ですね。まぁショボスライにしてもディアスにしても今季は4位以内フィニッシュは必須でしょう。ドンナルンマの延長もここに絡んでくるでしょうし…

  • 2020/11/22 (Sun) 10:51
  • REPLY
みらぽん  

ショボスライはクロース+ミリンコビッチサビッチと言われる程の逸材ですよ。現在は左サイドで活躍してますし、トップ下だけでなくアンカーでもプレーできます。(確か10代の頃はパス能力の高いアンカーとして注目されていたはず…。)チャルハノールの件に関係なく獲得してほしいです。残念ながら、先日のハンガリー代表やザルツブルクでの活躍が注目されてアーセナルやバイエルンなども獲得しようとしているみたいですが、なんとか獲得して欲しいですよね。

  • 2020/11/23 (Mon) 10:55
  • REPLY
名無しのミラニスタ  
華夏

ショボスライはチャルハノールの後釜として現実的な中で理想ですよね
中盤でプレーする時やドリブルはハフェルツっぽい雰囲気を感じますし(流石にハフェルツみたいにFW適正はありませんが)10番が無いシステムでも腐らないのがまた良いです
ザルツブルクはフリーでは手放したくないのと本人のCL志向を考えるとミランが獲得できるとしたら冬にザルツブルクから移籍をまとめて半年間レンタル残留という形になるのかなと思ってます。
ライバルは多いですかチャルハノールにプレッシャーかけるためにも交渉はマストですね

  • 2020/11/23 (Mon) 13:32
  • REPLY
諭吉  
No title

昨シーズンより試合結果は素晴らしいものがありますが、経営面は何ら変わっていない訳で、安く仕入れて高く売るという方針は今後とも続かなくてはならない現状、チャルハノールに対してのビッグオファーが本当なら売り時であることは間違いありません。
そのためショボスライ獲得でチャルハノール売却には大いに賛成ですが国外移籍に限りにして欲しいですね。そして、ここでケシエ、ベナセル、トナーリの同時起用も試してみて欲しいですね。

諭吉  
No title

昨シーズンより試合結果は素晴らしいものがありますが、経営面は何ら変わっていない訳で、安く仕入れて高く売るという方針は今後とも続かなくてはならない現状、チャルハノールに対してのビッグオファーが本当なら売り時であることは間違いありません。
そのためショボスライ獲得でチャルハノール売却には大いに賛成ですが国外移籍に限りにして欲しいですね。そして、ここでケシエ、ベナセル、トナーリの同時起用も試してみて欲しいですね。

カカニスタ22
カカニスタ22  
To CL8さん

コメントありがとうございます。

チャルハノールとの延長交渉は割と楽観視していただけに、代理人が年俸倍増以上を要求なんて初期報道を見たときは流石に驚きました。
僕も350万ユーロが妥当なところだと思うのですが、どうにかこれで納得してくれないものでしょうかねー…。

現状のチームにとって一番安全かつ将来をも見据えた理想の選択は、CL8さんの仰る通り「今季はチャルハノールを残留させつつショボスライを確保し、時機を見て世代交代」という形だと思いますね。
やはり勝負の今シーズン途中にチャルハノールを失うのはかなり痛いですし、それだけに少なくとも今シーズンは残って欲しい思いが非常に強いです。

  • 2020/11/24 (Tue) 12:08
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To すくろうさん

コメントありがとうございます。

チャルハノールのメンタル的な部分については、未だに懐疑的になってしまいますよね。
イブラはもちろんのこと、ドンナルンマもチームを引っ張っていける存在ですが、今のミランが高年俸を払えるのはこういう規格外の選手にだけだと思います。

この錚々たるメンツの中でミランを選んでくれたら最高ですよね。
もしショボスライが出場機会を最優先に考えるのであればミランという選択肢は有力になり得ますし、若手選手が躍動しているチームですから結構魅力的なんじゃないかと。そこをアピールポイントにしていきたいですね。

結局のところ、仰る通りでCL権の確保が今後のあらゆる面で重要になってくるんですよね。
今シーズンは例年になく順調なスタートを切れましたが、この調子で4位以内には確実に入って欲しいです。

  • 2020/11/24 (Tue) 12:10
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To みらぽんさん

コメントありがとうございます。

クロース+サビッチというのは凄いですね…!
確かにスケールの大きさはメチャクチャ感じますし、ポテンシャルが高いだけに、今後どのように成長していくか楽しみな選手ですね。

代表やCLでの躍動は、活躍の説得力が増すという点で大きいですが、その分だけ競合クラブの数は増えますし、以前から目を付けていたミランにとってはあまり望ましい状況ではないですね…。
トナーリ同様、フロントの素早く柔軟な動き出しが鍵になってきそうです。

  • 2020/11/24 (Tue) 12:11
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To 華夏さん

コメントありがとうございます。

複数ポジションこなせるというのはかなり大きいですし、様々なシステムや戦術に対応できそうなのは良いですよね。

やはり今冬の獲得交渉が鍵になりそうですね。
実際の加入時期が来夏でもミランにとっては(チャルハノールの状態・去就が落ち着けば)さほど問題ないですが、かといって来夏のメルカートまでショボスライが手つかずの状態で残っている可能性は低いですし、ここは何としても今冬の間に事前契約を結んでおく必要があると思います。

  • 2020/11/24 (Tue) 12:12
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To 諭吉さん

コメントありがとうございます。

確かにそうなんですよね。売却によりキャピタルゲインを得る必要性は依然として高いですし、年齢的・状況的には現在のチャルハノールは売り時であると考えられます。
ただ仰るように、もし移籍するとしても国外にして欲しいですよね…。フリーでユーベ移籍の可能性が取り沙汰されていますが、それは勘弁です。

トナーリも後半戦に向け、そろそろ本格的にレギュラー争いに加わってきて欲しいですし、起用法も含め引き続き注目していきたいですね。

  • 2020/11/24 (Tue) 12:14
  • REPLY
パンツェッタ  

初めてコメントさせて頂きます!
いつもマッチレポート楽しく拝見させて貰っております!

ここに来てELでミランを恐怖に陥れたヤジチも候補に上がり始めてますね!
どう思いますでしょうか??

  • 2020/11/26 (Thu) 12:07
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To パンツェッタさん

はじめまして!コメントありがとうございます。
日頃から読んでいただき感謝です。

一見したところ、ヤジチは非常に良さそうな印象を受けましたね。
大柄でキック力があり、長短のパスを出せるかなり有望な選手だと思います。
この点についてはもしミラン移籍の噂が具体化し始めたら、本格的に見ていきますね。

  • 2020/11/26 (Thu) 20:59
  • REPLY