ハウゲのプレースタイルと特徴について~今シーズンのブレイク候補~

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カカニスタ22
今夏、ミランに移籍したハウゲ。

今シーズンのEL予選ではボデ/グリムトの選手としてミランと対戦し、1ゴール1アシストを記録。試合は3-2で敗れたものの、ミランを最後まで追い詰めたそのパフォーマンスはミラニスタに大きな衝撃を与えました。

そして、以前からミランはハウゲに目を付けていたとのことですが、この活躍が決め手となり、ミランが獲得に向け猛プッシュ。数多くのクラブとの競合を制し、無事にミランに加入することとなりました。
移籍金は約400~500万ユーロと報じられています。

今回は、そんなハウゲのプレースタイルや特徴について見ていこうと思います。
まずはハウゲの基本的特徴についてです。

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(『Sofascore』より)

ハウゲは184センチと比較的大柄なアタッカー。主戦場とするのは左サイドで、今シーズンのボデ/グリムトでもほとんど左ウイングで起用されていたようです。
ただ、報道では右サイド、中央のポジションでも起用可能とのこと。
ミランだと3つのポジション(左サイド、トップ下、右サイド)がありますが、先日のデビュー戦では左サイド起用。今後も主に左サイドハーフで起用されることが予想されます。



続いてハウゲのプレースタイルに関してですが、何より素晴らしいと個人的に思うのは、積極的にDFと「正対して」ドリブルを仕掛けることができるという点です。EL予選でミランを相手に1ゴール目をアシストしたシーンは象徴的ですね。
また、相手と正対する度胸だけでなく、そこから縦に抜くこともカットインも可能で、最終的にはクロス、シュート、ラストパスを状況に応じて行えるプレーの選択肢の豊富さも特筆すべき長所です。
そして、それらを可能にするのは、ハウゲが有するテクニックとスピードとキレと判断力。いずれもハイレベルですし、ポゼッションとカウンターの両局面で活きる能力を備えた非常に魅力的な選手といえます。

更に、得点力・チャンスメイクに関しても、今季のノルウェーリーグでは18試合に出場して14ゴール10アシストという素晴らしい記録を残しています。リーグレベルの違いを留意する必要はありますが、こうした決定力の面でも大きな期待が懸かりますね。


(※ミラン戦における、ハウゲのプレー集)


ところで、ミランの左サイドハーフは、左SBであるテオと連携を取れる(=テオの突破力を活かす)ことが強く求められます。
例えばサレマなんかは独力の突破力こそあまりありませんが、左サイドハーフで起用された際はポジショニングとフリーランニング、ワンタッチパスでテオの突破力を活かす素晴らしいプレーを見せ、左サイドハーフとしての役割をこなしていますね。

また、左サイドハーフのレギュラーであるレビッチは、積極的に中央に侵入してテオにオーバーラップのスペースを与えつつ、時に強引なボールキープによってテオの上りをサポートできています。

一方でレオンは、個人技のドリブルで素晴らしい突破を披露することは何度かあれど、パスの出し手としても受け手としてもテオと良好な関係を築けているとは言えず、また守備の問題もあって現状は今のミランの左サイドハーフとして適任とは個人的に思えません。


それではハウゲはどうかというと、先述の通りパスの意識(味方を使う意識)があり、またサイドラインでだけではなく中央寄り(ハーフスペース)でのプレーも十分に可能なことがミラン戦や他の動画から推察されます。そうなるとテオにスペースを提供し、かつパスによって活かし・活かされる関係を構築できる可能性は高いのではないかと。


以上のことから、ハウゲは既に攻撃面(オンザボール時)においてセリエAで通用するクオリティを備えているように思います。

となると、目下クリアすべき課題はオフザボール時の動き、とりわけ守備の局面になるのではないでしょうか。
今のミランの戦術において、前線の選手が忠実かつ精力的に守備の任務をこなすことは不可欠です。
そして、周囲の味方との連動したプレスを実行するには相互理解や守備の意識付けが必要ですから、この点で時間を要するのは致し方ないことですよね。
ただハウゲは守備をサボるようなタイプには見えませんし、割とすんなりと適応できるのではないかと楽観視しています。

それと、攻撃面に関しても味方との連携や戦術理解を深める必要があると思いますが、いずれも文字通り「時間の問題」だと捉えています。



○おわりに


そんなわけで、そう遠くない内にハウゲがレギュラー争いに食い込んでくると僕は予想します。
レオンはもちろん、レビッチですらレギュラーは絶対安泰とはいえなくなってくるんじゃないかと。それだけのポテンシャルを持っている選手だと思います。

ただハウゲは右サイド、中央でもプレーできるということで、レビッチ等とも共存可能でしょう。といわけで、彼がフィット・成長してくれればミランにとって大きな戦力アップになることは確実です。

正直、ボデ/グリムト戦を観たときに受けた衝撃が大きすぎるが故、期待感が高まり過ぎている部分はあるかもしれません。ですが、彼が素晴らしい能力を持っていることは間違いないと思いますし、容姿も含めてミラニスタのアイドルになる素質は十分じゃないかと考えています。

今シーズンの大ブレイク選手になってくれることを願います。本気で期待しています。


それでは今回はこの辺で。

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Comments 4

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CL8  

ハウゲには自分もかなり期待しています!ミラン戦で見せたドリブルと2点目のミドル、あわや3点目に繋がりそうなパスなど随所で非凡だと思いました。サレマは右のほうが動きが良いですし、レビッチの肘の調子がわからない現状は左サイドで本領を発揮してくれれば、今期のミランの攻撃陣は脅威の破壊力になるだろうと期待しています。トナーリとハウゲが今後のミランのアイドルとなってくれるといいですね!

  • 2020/10/09 (Fri) 21:06
  • REPLY
Joie de Myao  

彼に限った話ではありませんが、アタッキングサードで細かくテンポの速いパス回しで相手を崩していく今のミランのスタイルに適応できるどうかでしょう
今年1月終わりに来たサレマーカーズがコロナ中断明けから急激に良くなって主力級となっていったのを考えるとまず前半戦はミランのサッカーとイタリアの環境に慣れさせるが優先で、勝負は後半戦からじゃないかと思います

  • 2020/10/10 (Sat) 20:35
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To CL8さん

コメントありがとうございます。

3点目になりかけた場面のドリブル、パス、判断いずれも素晴らしかったですね。当時は観ていヒヤヒヤものでしたが(笑)

トナーリは移籍の経緯やコメントで早くもミラニスタの心を掴んでいますし、ハウゲ以上にミラニスタのアイドル候補ですね。
2人とも活躍して欲しいと強く思います。

  • 2020/10/10 (Sat) 21:47
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To Joie de Myaoさん

コメントありがとうございます。

そうですね。年明け頃にはフィット、そして活躍に期待したいです。

  • 2020/10/10 (Sat) 21:48
  • REPLY