イブラヒモビッチの控え問題について
そんなミランを支えている中心選手がイブラヒモビッチであることに疑いの余地はありません。
先日の開幕戦でもドッピエッタを記録し、チームの勝利の立役者となりました。
しかし、だからこそ問題となるのが「イブラの欠場時はどうするのか?」という点です。
実際、昨季もリーグ再開前に負傷し1ヶ月ほど戦列を離れましたし、今プレシーズンでも軽傷によりブレシア戦を欠場しています。
また、今季のミランはリーグ戦だけではなくELも(無事に予選を突破できれば)ありますし、国内カップ戦を含め3つのコンペティションに臨むわけですから、イブラの不在時を想定し、対策を練ることは今季の目標達成のため不可欠といえます。
そこで、プランの1つとして考えられるのが「補強による代役確保」です。
今のところ、FWの獲得候補としてはレアルマドリー所属のヨビッチの名前が挙げられていますね。
一方で、「現有戦力で補う」という選択肢もあります。
例えば、ミラン期待の若手FWロレンツォ・コロンボの抜擢。今プレシーズンにて結果を残し、チーム内得点王となったコロンボは、純粋なFWの控えとしては現状だと第一候補です。
また、昨季のイブラ不在時のようにレビッチを1トップに回すという手もありますね。
📰Gazzetta: El AC Milan no busca un suplente para Ibrahimovic ya que Pioli considera que Ante Rebic es una excelente alternativa, a pesar de que es diferente a un delantero clásico. pic.twitter.com/L6GKFNXjAJ
— Gazzetta del Milan (@gazzetadelmilan) September 20, 2020
ちなみに『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、ピオリ監督はレビッチをイブラの優秀な控えと考えているため、ミランはFWの控えを探していないとのことです。
さて。この点について個人的見解を述べさせてもらうと、少なくとも今夏の移籍市場でFWを獲る必要はないんじゃないかと思っています。
というのも、まずイブラの「実質的な」代わりとなれる選手は獲れませんからね。
戦術的にも、イブラの役割は純粋なポストプレーヤーの枠を超えたものですし、何より精神的支柱としてチームにもたらす影響力はオンリーワンです。
となれば、昨季のようにレビッチを1トップに回し、戦術をよりシンプルなものに修正するというのが妥当かなと。それに、それならば2列目にレオンやディアスといった現状のサブメンバーにチャンスが回ってくる頻度も増えますしね。
個人的には今季こそレオンの完全フィットに期待していますし、新しく加入したディアスも凄く有望だと思うので、彼らが期待通りの活躍を見せてくれれば、イブラの不在も(別の形で)補えるんじゃないかと。
そして僕の思う補強の優先順位がCB、次いで
もしそれで上手くいかなかったら、冬の移籍市場で補強するという手がありますしね。
最後に。代役を補強するにせよ現有戦力で補うにせよ、今季のミランがイブラを中心に戦うつもりであることに変わりありません。
そこで、イブラには何としても安定したシーズンを過ごしてもらう必要があるわけですが、そのために重要になってくるのは定期的な休養になるはずです。
決して休みたがらないイブラを説得し、状況に応じてベンチに座らせられるかどうか。そしてその際にチームはしっかりとした結果を残せるかどうか。
これらの点に関し、ピオリ監督の手腕が強く求められますね。期待しましょう。
それでは今回はこの辺で。