ミラン、キエーザ獲得は実現するか
22歳という年齢ながら、フィオレンティーナで既に中心選手の1人として活躍中。昨季も34試合に出場し、10ゴール6アシストをマークしています。
そんなキエーザですが、ミラン移籍の可能性についての報道が連日なされていますね。
「キエーザとは数日中に話をする。彼の父親には、適切なオファーが届けば移籍を許可すると約束しているよ。」
「キエーザには国外からいくつかオファーが届いたが、国外移籍は考慮しない選択をした。今年はEUROの年だからね。イタリア国内で良いプレーをしてマンチーニ監督を納得させたいようだ。」
キエーザが今季、国外クラブへの移籍を拒否しているというのはミランにとって追い風です。しかし一方で会長は「適切なオファーが届けば放出する」とのこと。
フィオレンティーナの要求額は6000~8000万ユーロと報じられており、このままでは当然ミランに手は出せません。一方、市場価格は4000万ユーロとも報じられていますが、これでも厳しいでしょう。
しかし、フィオレンティーナが値下げに応じる可能性は決してあり得ない話ではなく、契約延長を渋っている(らしい)キエーザ側の今後の出方によっては、獲得のハードルは大幅に下がるかもしれませんね。
現状、実現可能性はかなり低いといわざるを得ないキエーザのミラン移籍ですが、もし実際に加入するとすれば、右サイドハーフのポジションにピタッとハマる可能性が高いと思っています。
既に明確な形が出来ているミランの左サイドと異なり、右サイドは試行錯誤の段階といった印象ですが、見たところ右サイドハーフには攻撃時にサイドからの仕掛けと中央(バイタルエリア)でのチャンスメイクを両方こなせるような選手が望まれるようです。
この点、キエーザの爆発的なスピードを活かした突破力には目を見張るものがありますし、何より相手と積極的に正対して縦と中央どちらにも行くことのできる技術を持っています。
そして、ドリブルからのミドルシュートにも定評がありますし、復調したチャルハノールとともに、中距離シューターとしての役割も期待できるのではないかと。
また、先日のブレシア戦3点目で見られたような、左からのサイドチェンジで一気に右サイドにボールを展開し、そこで1対1のシチュエーションを作り出す攻撃の形ならキエーザの特徴を大きく活かせそうですし、ピオリ監督がフロントにキエーザ獲得をリクエストしている(らしい)のもこうした攻めの形を増やしていきたいからなのかなあと。
守備に関してもアグレッシブなプレースタイルのため、ミランのプレス戦術と相性が良く、比較的すんなりと適応できると思います。
さらに、右サイドハーフに限らず複数のポジションで起用可能ですから、選手配置やシステムのバリエーションを増やす意味でもキエーザの獲得は大きいでしょうね。
まぁ今のミランの右サイドハーフはカスティジェホ、サレマと確実に計算できる選手がいますし、新戦力のブラヒム・ディアスも起用可能みたいですから、CBとかと比べると補強の必要性は相対的に低いポジションではあります。
とは言え、キエーザのような選手を獲得できるチャンスがあるならそれを逃す手はないと思いますし…。まず来ないだろうと考えられたトナーリが実際はミランに来てくれたことを考えると、あわよくばキエーザも…なんて淡い期待を抱いちゃいますよね(笑)
Chiesa-Milan depende de la valoración que la Fiorentina haga del jugador. Si sigue tan alto fichar a Chiesa sería complicado para cualquier equipo no solo para el Milan. Sin embargo, hay tiempo hasta el final del mercato [Di Marzio] pic.twitter.com/tOk3E5IsqW
— Gazzetta del Milan (@gazzetadelmilan) September 17, 2020
最新の報道だと、キエーザについては移籍市場の終盤に動きがあるかもしれないとのことで、この話はメルカート終盤まで続きそうです。
様々な情報に踊らされるのもメルカートの醍醐味ですし、僕はトナーリ獲得時の祭りには参加できませんでしたから、その分もキエーザで楽しませてもらいたいと思います(笑)
それでは今回はこの辺で。