追憶のマリオ・バロテッリ
昨夏、地元のクラブであるブレシアに加入し、セリエAへと戻ってきたマリオ・バロテッリ。
今シーズンはここまで19試合に出場して5ゴールをマークしていました。
しかしながら、案の定というべきか、またしても問題を起こします。
今シーズンはここまで19試合に出場して5ゴールをマークしていました。
しかしながら、案の定というべきか、またしても問題を起こします。
シーズン再開に向け、5月末に練習を開始したブレシアでしたが、バロテッリはその練習に無断欠席。その後も何かと理由を付けて練習に参加せず、チェッリーノ会長の怒りを買いました。
そして複数の報道によれば、業を煮やしたブレシア側はバロテッリとの契約の解除を行ったようです。
一方、『Sky』の報道では、ブレシア側の契約解除の要求をバロテッリ側が拒否。この問題は法廷へと持ち込まれる可能性があるとのことです。
いずれにせよ、両者の関係は冷え切っているみたいですね。
バロテッリの継続性の無さというのはどのクラブにいた時にも見られたものであり、それはミラン時代も例外ではありません。
振り返ると…12-13シーズンの冬の移籍市場にてミランに加入したバロテッリは、瞬く間にスタメンの座を確保すると、13試合で12得点をマーク。強力かつ精度の高いシュートは非常に驚異的で、セットプレーにおいても正確無比なキックを披露、
そして、その素晴らしい個人成績も然ることながら、チーム戦術においても中心的な役割を担い、彼のポストプレーはチームにとって欠かせないものでありました(バロテッリに素早くボールを預け、周囲に味方が集まりリターンを受ける形)。
その年のCL権の獲得に大貢献してくれた選手の一人であることは間違いありません。
しかし、翌年から気の抜けたプレーをする回数が飛躍的に増加。
考えなしに下がってボールを受けに来たり、サイドに流れたり等のポジショニングの悪さ(ゴール前からすぐ離れる)、圧倒的なフィジカルを有しながらもすぐに倒れてファールを貰おうとする悪癖の悪化、オフザボール(特に裏抜け)と守備意識の低さなど、プレースタイルに関し数多くの欠点が露呈。
強烈なシュートと正確無比なセットプレーは健在で、それにより数多くのゴールを生み出してくれたのは事実ですが、組織的には全く以て機能しているとは言い難いものでした。
(参考:ミラン時代のバロテッリのゴール集。7分10秒)
ピッチの外でも度々良くない話題を振りまいたこともあり、翌年には敢え無くリヴァプールへと放出。その後15-16シーズンに1年間だけミランに戻ってきましたが、かつてのような活躍を見せることは叶わず再び退団しました。
その後はフランスで3シーズンプレーするも安住の地は見つけられず、今季からセリエAに戻ってきたわけですが…結果は最初に書いた通りです。
報道通り、このままブレシアと契約解除という運びになれば、バロテッリをセリエAの舞台で再び見ることはなくなるかもしれませんね。
バロテッリについては、これまでも多くの方が言及されている通り、「自らのポテンシャルを引き出せなかった選手」の一人として今後も名前が挙がっていくのでしょう。
EURO2012のドイツ戦を始め、そのポテンシャルの一端を垣間見せた試合は少なくないだけに、惜しむ声が多いのも頷けます。
個人的にも、素晴らしい活躍を披露した2012-13シーズンのバロテッリには感銘を受けましたし、それだけに翌シーズンは更なる成長を見せてくれるのだと思っていたのですが…。振り返れば、あのシーズンが彼にとって飛躍を遂げる最大のチャンスだったのかなと。
有望な若手が練習態度や素行によりその才能を浪費するのは見ていて辛いものがありますし、それがミラン所属の選手であれば尚の事です。
現在のミランにも、レオンという素晴らしい才能を持ちながらも燻っている選手がいますが、彼こそは順調に成長してくれることを願います。
最後に。話を戻しますが、現在バロテッリには次なる新天地としてMLS(LAギャラクシー)が挙げられています。
錯覚しがちですが、彼はまだ29歳です。フィジカル的にはまだ維持できる年齢ですから、ここからの彼の去就は気になるところです。
超個人的な願望を言わせてもらうと、いつかJリーグで見てみたい選手の一人なんですよね。ただ、贔屓のチーム以外でですけどね(笑)
それでは今回はこの辺で。
そして複数の報道によれば、業を煮やしたブレシア側はバロテッリとの契約の解除を行ったようです。
Mario Balotelli's contract at Brescia has been terminated, according to La Repubblica 🇮🇹 pic.twitter.com/J7e5UM7FSP
— Goal (@goal) June 6, 2020
一方、『Sky』の報道では、ブレシア側の契約解除の要求をバロテッリ側が拒否。この問題は法廷へと持ち込まれる可能性があるとのことです。
いずれにせよ、両者の関係は冷え切っているみたいですね。
バロテッリの継続性の無さというのはどのクラブにいた時にも見られたものであり、それはミラン時代も例外ではありません。
振り返ると…12-13シーズンの冬の移籍市場にてミランに加入したバロテッリは、瞬く間にスタメンの座を確保すると、13試合で12得点をマーク。強力かつ精度の高いシュートは非常に驚異的で、セットプレーにおいても正確無比なキックを披露、
そして、その素晴らしい個人成績も然ることながら、チーム戦術においても中心的な役割を担い、彼のポストプレーはチームにとって欠かせないものでありました(バロテッリに素早くボールを預け、周囲に味方が集まりリターンを受ける形)。
その年のCL権の獲得に大貢献してくれた選手の一人であることは間違いありません。
しかし、翌年から気の抜けたプレーをする回数が飛躍的に増加。
考えなしに下がってボールを受けに来たり、サイドに流れたり等のポジショニングの悪さ(ゴール前からすぐ離れる)、圧倒的なフィジカルを有しながらもすぐに倒れてファールを貰おうとする悪癖の悪化、オフザボール(特に裏抜け)と守備意識の低さなど、プレースタイルに関し数多くの欠点が露呈。
強烈なシュートと正確無比なセットプレーは健在で、それにより数多くのゴールを生み出してくれたのは事実ですが、組織的には全く以て機能しているとは言い難いものでした。
(参考:ミラン時代のバロテッリのゴール集。7分10秒)
ピッチの外でも度々良くない話題を振りまいたこともあり、翌年には敢え無くリヴァプールへと放出。その後15-16シーズンに1年間だけミランに戻ってきましたが、かつてのような活躍を見せることは叶わず再び退団しました。
その後はフランスで3シーズンプレーするも安住の地は見つけられず、今季からセリエAに戻ってきたわけですが…結果は最初に書いた通りです。
報道通り、このままブレシアと契約解除という運びになれば、バロテッリをセリエAの舞台で再び見ることはなくなるかもしれませんね。
バロテッリについては、これまでも多くの方が言及されている通り、「自らのポテンシャルを引き出せなかった選手」の一人として今後も名前が挙がっていくのでしょう。
EURO2012のドイツ戦を始め、そのポテンシャルの一端を垣間見せた試合は少なくないだけに、惜しむ声が多いのも頷けます。
個人的にも、素晴らしい活躍を披露した2012-13シーズンのバロテッリには感銘を受けましたし、それだけに翌シーズンは更なる成長を見せてくれるのだと思っていたのですが…。振り返れば、あのシーズンが彼にとって飛躍を遂げる最大のチャンスだったのかなと。
有望な若手が練習態度や素行によりその才能を浪費するのは見ていて辛いものがありますし、それがミラン所属の選手であれば尚の事です。
現在のミランにも、レオンという素晴らしい才能を持ちながらも燻っている選手がいますが、彼こそは順調に成長してくれることを願います。
最後に。話を戻しますが、現在バロテッリには次なる新天地としてMLS(LAギャラクシー)が挙げられています。
錯覚しがちですが、彼はまだ29歳です。フィジカル的にはまだ維持できる年齢ですから、ここからの彼の去就は気になるところです。
超個人的な願望を言わせてもらうと、いつかJリーグで見てみたい選手の一人なんですよね。ただ、贔屓のチーム以外でですけどね(笑)
それでは今回はこの辺で。