17-18シーズン加入の選手たちの去就について

2017-18シーズン、ファッソーネとミラベッリの下、ミランのトップチームに計11人もの選手が移籍により加入しました。
それから3年の月日が経ち、現在も在籍している選手は6人(レンタル移籍除く)となったわけですが、今シーズン終了後には選手の更なる退団が予想されています。

今回は彼らの去就について、現時点で言えることを整理して見ていこうかなと。

アントニオ・ドンナルンマ

約100万ユーロで加入した兄ルンマですが、現行契約が2021年6月までとなっています。

彼については弟のジャンルイジ・ドンナルンマの去就とセットみたいなもので、例えばジージョ(ジャンルイジ)との契約延長交渉が上手くいかず、今夏に退団という運びになってしまえばアントニオも今夏の放出ないし来シーズン限りでの契約満了を迎えることになるでしょう。

逆に、ジージョとの(長期的な)契約延長による残留が決まれば、アントニオも少なくとも今夏の残留は(本人が望めば)確実で、上手くいけば2021年以降も残留する可能性が出てくるかなと。



ムサッキオ

1800万ユーロで加入したムサッキオですが、彼もアントニオと同様に現行契約が2021年6月までとなっています。
しかし、アントニオと違い、契約満了前の放出により一定の移籍金(約600万~1000ユーロ)が見込まれます。

そして『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、ミランはムサッキオの代理人に対し、既にクラブ側に契約延長の意思がないことを伝えているらしいため、今シーズン限りでの放出が濃厚です。移籍先候補としては、バレンシアやセビージャなどのスペインクラブが主に挙げられています。



加入2年目以降はレギュラーとしてプレーしていたムサッキオですが、物足りない部分が少なくなく、今季は冬に途中加入したケアーやプリマ上がりのガッビアの台頭もあり出場機会を減らしています。

放出のタイミングとしては適切でしょうね。


コンティ

2400万ユーロで加入。現行契約は2022年6月まで。
しかし、右SBについては獲得候補の名前が複数浮上しており、同ポジションのカラブリアと並んで放出の可能性が取り沙汰されています。

この点について、キャピタルゲインの計上が容易なのは下部組織出身のカラブリアですし、現在のレギュラーはコンティですので、放出されるとすればカラブリアの方がその可能性は高いかなと。
そして両方の放出は考えづらいですから、そうなるとコンティは残留するのではないでしょうか。



ビリア

約2000万ユーロで加入したビリア。
現行契約は今シーズン限りとなっていますが、前々からミランには契約更新の意思がないと報じられているため、契約満了による退団が極めて濃厚です。

移籍金は得られませんが、350万ユーロという高額年俸を削減できるのは非常に大きいですね。



ケシエ

総額3200万ユーロで加入。契約は2022年まで。

昨年あたりから絶えず移籍の噂が取り沙汰されてきましたが、何だかんだ残留を繰り返してきたケシエ。
しかし現在もその手の報道が止むことはなく、バカヨコやトレイラの獲得資金捻出のために放出されるんじゃないかとか、ナポリ所属のミリク獲得の為にトレード要員として交渉に含まれるんじゃないかとか、実に様々な可能性が報じられています。

ちなみに本人は残留希望らしいです。



チャルハノール

約2300万ユーロで加入。現行契約は2021年までとなっているため、経済的損失を避けるためには今夏の放出か契約延長のどちらかが求められます。

この点について、『Calciomercato.com』によれば、どの監督の下でも出場機会を得ているチャルハノールに対してエリオットが評価しているらしく、契約延長交渉を始める意思があるとのことです。

次期新監督候補として有力視されるラングニックもかねてからチャルハノールを高く評価しているようですし、当のチャルハノール本人もミラン残留希望のようなので、契約延長による残留という形で問題なく収まるのかなと。

個人的にもチャルハノールの契約延長には賛成寄りでしたし、来季こそはブンデス時代の輝きを見せて欲しい所です。

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