ミラン、ルーカス・トレイラに再びラブコール?
その理由の一つには、当時のミラン監督であるジャンパオロが愛弟子の獲得を希望したことが挙げられるわけですが、彼の去った今もまた、ミランの獲得候補として名前が浮上しました。
According to @MilanNewsit, AC Milan have returned to the idea of trying to sign Lucas Torreira this summer. The statements from the player's agent last week have alerted the club’s hierarchy. pic.twitter.com/caIfYiX7Rv
— Gurjit (@GurjitAFC) 2020年5月18日
ミランが関心を寄せる背景には、トレイラの代理人による以下の発言があるようです。
「アーセナルと話さなければいけない。トレイラはイタリア復帰を望んでいるからね。でも、はっきりさせておきたいのは、アーセナルがトレイラに非常に良くしてくれていたということだ。」

(Source:SofaScore)
トレイラのプレースタイル(主にサンプドリア時代のものですが)について簡単に紹介しておきますと、彼は168センチと非常に小柄ながら、豊富な運動量と強靭なフィジカルで相手からボールを奪うことを得意とする中盤のプレーヤーです。とにかく切り替えが早く、好機と見るや猛然とボールホルダーとの距離を詰めていきます。
また、読みが鋭くスピードもあるため、カバーリングも非常に迅速。ゴール前で若干相手へのマークを外すきらいがあった気がしないでもないですが、それでも今の(そしておそらく来季の)ミランが欲しているタイプの選手であることは間違いありません。
更に、攻撃面に関しても非凡なものを持っており、ピッチを広く動いてボールを引き出し、ショートパスを主体にワンタッチ・ツータッチでテンポ良くパスを散らしていけるボールコントロールと視野の持ち主です。加えて重心の低さとアジリティを活かしたボールキープ(もしくは被ファウル)も彼の得意とするところですね。
ところで先日、同ポジションの獲得候補としてフロレンティーノ・ルイスについて言及しましたが、彼と比較するとトレイラは推定移籍金が4000万ユーロと少しながら相対的に安く、何よりセリエA経験者であるという大きな違いがあります。
また、ピッチ上におけるパフォーマンスに関しても、4歳年上のトレイラ(といっても24歳ですが)の方がより安定している印象です。
つまり、適正なプレースタイルと経験の両面を兼ね備えているため一定以上の成功を保証する選手だと思いますし、やや賭けの要素の強いフロレンティーノよりも戦力として確実に計算できる選手であるといえそうです(フロレンティーノのスケールの大きさも捨てがたいですが)。
ただ、気がかりな点について少し言及させてもらうと、ベナセルとのコンビを前提とした場合に身長面で不安かなというのはありますかね。
さて。トレイラのイタリア復帰願望が事実であれば、ミランにとっては交渉において多少なり有利になることは間違いありません。
この手のタイプが獲得候補として噂に挙がるのは非常に喜ばしいですし、それが現時点でも確実に戦力として計算できる優秀な選手であれば尚更です。
フロレンティーノと並び、このポジションの獲得候補として注目していきたい選手の一人ですね。
それでは今回はこの辺で。