ミラン、ベロッティへの再アプローチはあり得るか
今回は、ミランがトリノFWベロッティの獲得を再度目指すかもしれないとの報道について言及していこうかなと。
📰 @LaStampa : If Ibrahimović decides not to renew his contract. Andrea Belotti would be a candidate to replace the Swedish player.
— TeamMilanAC (@TeamMilanAC) 2020年5月6日
🤔 Andrea Belotti 👉🏼 Milan ? pic.twitter.com/P7QUV8TBYl
ベロッティというと、3年前となる2017年のメルカートにおいて絶えずミラン移籍の噂が報じられていたことが思い返されます。
当時のベロッティに付けられていた値札は8000万ユーロ以上と非常に高額でしたが、それでもミランが選手を含めた総額8000万ユーロのオファーを出すなんて話がありましたね。その時は各報道に踊らされたものです(笑)
また、その翌年もミランは5000万ユーロ+クトローネでオファーをしたものの、合意には至らなかったという話もありました(これは眉唾ものでしたが)。
そして今夏。仮にイブラヒモビッチが退団した場合は、その後釜として再びベロッティ獲得に動くかもしれないと、冒頭でご紹介した『La Stampa』が報じています。
この件に関してまず留意すべきは、イブラと同じ役割をベロッティに期待するのは極めて難しいという点です。
ベロッティの魅力は何といっても縦への推進力であって、それは前を向いた時の強引なドリブル突破や、スピードに乗ったゴール前への飛び出しに見て取れます。
例えば今季の第5節、ミラン戦においてベロッティは正にその魅力的なプレーを披露。
(※当試合のハイライト動画:4分13秒)
ユルユルの相手守備陣のおかげもあり敵陣深くで前を向く機会を得たベロッティは、最終的に2得点をあげチームの逆転勝利に大きく貢献しました。
しかし後ろ向きのプレーに関しては、今季は圧倒的なフィジカルを活かしてロングボールを収め、そのままボールキープしたりファールを貰ったりと孤立無援の中で奮闘してはいるものの、やはりまだ技術的に上手いとまでは言えないかなと。
そのため、イブラのような巧みなポストプレーはできないですから、イブラの後釜としてベロッティを獲得し、彼を中心に据えるならシステムの組み直しは必須です。
一方で、上記の通り彼には圧倒的なフィジカルとスピードを活かした縦への推進力があり、また守備意識も非常に高いという特徴を持っています。
そして、来季の新監督候補と目されるラングニックのサッカーにおいてはショートカウンターが志向され、また前線の選手には守備のファーストディフェンダーとしての側面が強く求められますから、プレースタイル的にはイブラよりもベロッティの方がそのサッカーに求められるものを備えた選手だと言えるんじゃないかと。(無論、イブラは周りの選手のモチベーションや能力を高めるという稀有な特殊能力を持っていますから、上記のサッカーにおいてもベロッティの方が確実に優っているとは言えないわけですが。)
僕はあくまでイブラの残留を望む者ですが、もし彼がガジディス(エリオット)との仲違いの末退団せざるを得ず、その後ラングニックがミラン新監督として就任するのだとすれば、ベロッティの獲得はアリではないかと思います(移籍金にもよりますが)。
またFWに関してはレアルマドリー所属のヨビッチを始め、様々な有望株の名前が獲得候補として挙がっているわけですが、セリエAで5年以上プレーしているという彼の経験値は他の候補にはない大きなアドバンテージではないかと。
個人的にも、あの如何にもストライカー然とした見た目やゴールへの気迫を感じるプレーには好感を抱いていますし、子供の頃はミラニスタだったというのもポイントが高い(笑)
確かに、リーグで26得点をマークした2016-17シーズンをピークに勢いに陰りが見えているのはネックですが、昨季からはまた徐々に持ち直してきている印象ですし、今季に関しては完全にチームの不振に足を引っ張られながらも9得点(PKで5得点ですが)を上げています(ストライカーに厳しい環境という点で、今季のミランとトリノは非常に似ていたので勝手に同情してました。笑)。
ですので、彼のプレースタイルが再びカチッとチームに上手くハマるならば、以前のようにゴールを量産する可能性はあると思っています。
…まぁ正直なところ、競合クラブの多さ(ナポリ、ローマ、フィオレンティーナetc…)や移籍金の高さから実現可能性は低いと感じているんですけどね。そもそもトリノもベロッティを放出する気はないでしょうし、徹底抗戦が予想されます。
ただイブラの去就や来季の監督など、多くの不確定要素が存在する現時点ではいろんな可能性が考えられますので、今はただ各メディアのメルカートに関する情報に逐一反応し、踊らされてみようかなと(笑)
今後も、個人的に気になった獲得候補についてはどんどん言及していこうと思います。
それでは今回はこの辺で。
※追記
昨晩から本日の昼頃にかけ、当ブログのレイアウトが崩れていました。
その時間帯における閲覧者の皆さまには深くお詫び申し上げます。
当時のベロッティに付けられていた値札は8000万ユーロ以上と非常に高額でしたが、それでもミランが選手を含めた総額8000万ユーロのオファーを出すなんて話がありましたね。その時は各報道に踊らされたものです(笑)
また、その翌年もミランは5000万ユーロ+クトローネでオファーをしたものの、合意には至らなかったという話もありました(これは眉唾ものでしたが)。
そして今夏。仮にイブラヒモビッチが退団した場合は、その後釜として再びベロッティ獲得に動くかもしれないと、冒頭でご紹介した『La Stampa』が報じています。
この件に関してまず留意すべきは、イブラと同じ役割をベロッティに期待するのは極めて難しいという点です。
ベロッティの魅力は何といっても縦への推進力であって、それは前を向いた時の強引なドリブル突破や、スピードに乗ったゴール前への飛び出しに見て取れます。
例えば今季の第5節、ミラン戦においてベロッティは正にその魅力的なプレーを披露。
(※当試合のハイライト動画:4分13秒)
ユルユルの相手守備陣のおかげもあり敵陣深くで前を向く機会を得たベロッティは、最終的に2得点をあげチームの逆転勝利に大きく貢献しました。
しかし後ろ向きのプレーに関しては、今季は圧倒的なフィジカルを活かしてロングボールを収め、そのままボールキープしたりファールを貰ったりと孤立無援の中で奮闘してはいるものの、やはりまだ技術的に上手いとまでは言えないかなと。
そのため、イブラのような巧みなポストプレーはできないですから、イブラの後釜としてベロッティを獲得し、彼を中心に据えるならシステムの組み直しは必須です。
一方で、上記の通り彼には圧倒的なフィジカルとスピードを活かした縦への推進力があり、また守備意識も非常に高いという特徴を持っています。
そして、来季の新監督候補と目されるラングニックのサッカーにおいてはショートカウンターが志向され、また前線の選手には守備のファーストディフェンダーとしての側面が強く求められますから、プレースタイル的にはイブラよりもベロッティの方がそのサッカーに求められるものを備えた選手だと言えるんじゃないかと。(無論、イブラは周りの選手のモチベーションや能力を高めるという稀有な特殊能力を持っていますから、上記のサッカーにおいてもベロッティの方が確実に優っているとは言えないわけですが。)
僕はあくまでイブラの残留を望む者ですが、もし彼がガジディス(エリオット)との仲違いの末退団せざるを得ず、その後ラングニックがミラン新監督として就任するのだとすれば、ベロッティの獲得はアリではないかと思います(移籍金にもよりますが)。
またFWに関してはレアルマドリー所属のヨビッチを始め、様々な有望株の名前が獲得候補として挙がっているわけですが、セリエAで5年以上プレーしているという彼の経験値は他の候補にはない大きなアドバンテージではないかと。
個人的にも、あの如何にもストライカー然とした見た目やゴールへの気迫を感じるプレーには好感を抱いていますし、子供の頃はミラニスタだったというのもポイントが高い(笑)
確かに、リーグで26得点をマークした2016-17シーズンをピークに勢いに陰りが見えているのはネックですが、昨季からはまた徐々に持ち直してきている印象ですし、今季に関しては完全にチームの不振に足を引っ張られながらも9得点(PKで5得点ですが)を上げています(ストライカーに厳しい環境という点で、今季のミランとトリノは非常に似ていたので勝手に同情してました。笑)。
ですので、彼のプレースタイルが再びカチッとチームに上手くハマるならば、以前のようにゴールを量産する可能性はあると思っています。
…まぁ正直なところ、競合クラブの多さ(ナポリ、ローマ、フィオレンティーナetc…)や移籍金の高さから実現可能性は低いと感じているんですけどね。そもそもトリノもベロッティを放出する気はないでしょうし、徹底抗戦が予想されます。
ただイブラの去就や来季の監督など、多くの不確定要素が存在する現時点ではいろんな可能性が考えられますので、今はただ各メディアのメルカートに関する情報に逐一反応し、踊らされてみようかなと(笑)
今後も、個人的に気になった獲得候補についてはどんどん言及していこうと思います。
それでは今回はこの辺で。
※追記
昨晩から本日の昼頃にかけ、当ブログのレイアウトが崩れていました。
その時間帯における閲覧者の皆さまには深くお詫び申し上げます。