ミラン期待の新星、トンマーゾ・ポベガについて ~プレースタイルと経歴~

トンマーゾ・ポベガ
今回は、ミランの下部組織出身にして期待の新星であるトンマーゾ・ポベガというMFの選手について、そのプレースタイルや経歴を見ていこうかなと.。
まずはポベガの来歴について簡単に。2018年にミランとプロ契約を結ぶと、同シーズンにセリエCのテルナーナにレンタル移籍。32試合に出場して3ゴール3アシストを記録しています。

そして、20歳となった今シーズンはセリエBのポルデノーネへとレンタル移籍。現在はそこで非常に良いプレーを見せているらしく、ここまでリーグ戦21試合に出場して4ゴール3アシストと上々の成績を残しています(ちなみに、カップ戦でも1ゴール決めています)。

今はまだシーズン中盤戦ながら、ゴール・アシストの総数は既に昨季のそれを上回っており、加えてチームの所属カテゴリーが一つ上がっている中での成績だという点を踏まえると、非常に順調に成長できているのではないでしょうか。


そして『Gazzetta dello Sport』によれば、こうしたポベガの活躍を受け、ミランは来季のトップチームに彼を迎え入れることを真剣に検討しているという話です。



ポベガのポルデノーネへのレンタル移籍に際し、契約には買取OPが付けられたらしいですが、一方でミラン側による買戻しOPというのも盛り込まれているとか。
ですので、主導権はあくまでミランにあるという状況です。




続いては、ポベガのプレースタイルについて。
この点について、まずは是非とも以下の動画を観ていただきたいと思います。



コチラの動画(動画時間:3分47秒)では、冒頭に(投稿者様の考える)ポベガの長所や短所等の紹介がなされており、大まかなイメージを掴みやすい構成となっています。

その後、実際のプレー動画に移っていくわけですが、観たところ大枠としてインクルソーレタイプといって差し支えないかなという気がします。
188センチという巨躯を活かしたボールキープや強引なドリブル突破の他、後方からエリア内へ侵入し、ワンタッチシュートでゴールを決めるシーンが当動画においては散見されます。

先述の通り、今季は既に公式戦5ゴール3アシストを記録していることからも、前線への飛び出しによる得点・アシストに特長のある選手といえるのではないでしょうか。


これだけでは確かなことは言えないものの、今のミランが抱える「中盤の得点力不足」という問題を解決し得るポテンシャルを秘めた選手なんじゃないかと思います。

また、当動画ではボール奪取後に素早く前線にパスを送るシーンが何度か見られますが、もしこのような速攻の起点となるパスを継続的に出せる選手であるなら非常に魅力的ですよね。

あと個人的には、中盤で結構な長身選手という点も惹かれます(笑)





さて。現在はミランの獲得候補として、他クラブの若手有望株の名前が次々と挙がっていますが、個人的にはそれだけではなく下部組織出身の選手が戦力として計算されるようになると嬉しいなぁと。

その意味でポベガには大いに期待していますし、このまま順調に成長を続けてミランのトップチームで戦力となって欲しいですね。


それでは今回はこの辺で。


追記(2021/7/19)

ポベガのより詳しいプレースタイルについてはコチラの記事「トンマーゾ・ポベガのプレースタイルについて~証明した「可能性」~」にて書いていますので、よろしければご覧くださいませ。

2Comments

Joie_de_Myao

サイズもあってボールスキルや前への推進力もあるいいCMFですが、「ベナセルの相棒」となると左利き(Transfermarktでは両利きになってますが)なのがネックかな、もっとも管理人様が挙げたプレー集の動画見る限りでは右足で何度かロングパス繰り出すなどしてるのでベナセルほど極端な左足オンリーではなさそうですから共存もできなくはないでしょうけどね。ポベガ同様に下部組織育ちの有望株であるブレッシャニーニも左利きのCMFなのがちょっと悩ましいですね。3CMFならアンカーとメッザーラで共存しやすいんですけど…

  • 2020/05/07 (Thu) 19:15
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カカニスタ22

カカニスタ22

To Joie_de_Myaoさん

コメントありがとうございます!

正に仰る通りで、ポベガも左利きなので、ベナセルとの利き足的な意味での相性に関しては不安なところがありますよね。
特に今のミランのシステムだと2ボランチですし、来季の新監督候補であるラングニックもベースとなるシステムは4-4-2になると思うので、そうなるとベナセルと並べるという形はあまり優先されないかなと…。ポベガが右サイドでも十分にプレーできるなら少し話は変わってきそうですが。

ただ、プレースタイル的に共存は十分に可能だと思いますし、仰るような3CMFの構成なら共存もし易いでしょうから、上手くシステムを変更しながら出場機会を与える形になると嬉しいですね。

  • 2020/05/08 (Fri) 14:42
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