ベナセル「ミランに恋をしている」 一問一答
そこで今回は、その中のいくつかを取り上げて紹介しつつ、個人的な感想を述べさせてもらおうと思います。
――もしも過去に戻れるとしたら、どの試合を観たい?
「2007年のCL準決勝、マンチェスターユナイテッド戦。カカが信じられないゴールを決めた試合だね」
説明の必要はないかもしれませんが、これはカカが敵地オールドトラフォードで2ゴールを決めたあの最高の試合ですね。
コチラがその試合のハイライト映像(※動画時間:10分20秒)です。観たことない方はもちろん、観たことある方でももう一度観ましょう(笑)
――セリエAで戦った中で最も手強かった選手は?
「ディバラだと思う」
直近のユヴェントス戦においても、ユーヴェ自体は組織として不調ながらディバラ個人は素晴らしいパフォーマンスを見せていましたし、これまでもポジションの関係上マッチアップする機会が多かったでしょうからね。
個人的にも、ディバラはミラン以外で好きな選手をピックアップしていけば必ず上位に位置するくらいに好きなので、こうした質問の答えに名前が挙がるのは嬉しいです。
――最も影響を受けた選手は?
「イニエスタ、ピルロ、そしてシャビだ」
いずれも中盤の伝説的名選手。ベナセルにもいずれは彼らのようなレベルに、異なるプレースタイルで到達してもらいたいです。
余談ですが、ベナセルはボバンの勧めでピルロのプレーを映像で研究しているそうです。
――ミランの好きなところは?
「全部だ。チーム、クラブ、これまで在籍してきた選手、そして今いる選手。これら全てによって僕はミランに恋するようになったんだ。」
ただただ素晴らしい回答。
――自分の長所と、改善すべき点はどこ?
「おそらく、ボールリカバリーとライン間へのパスかな。でも、あらゆる局面で改善の必要があると思う。特に、もっと決定的な存在にならないといけないね。」
ベナセルの圧倒的機動力による守備範囲とディレイは紛れもなく現チームの中盤の守備を支えている要因ですし、攻撃面においてもボール運びの面でとてつもない貢献を果たしてくれています。
一方で、ベナセル自身が正にいうように決定的なプレー(ゴール・アシスト)というのが少ないのは現状の課題といえるかなと。
ここまでの個人成績はリーグ戦でノーゴールノーアシスト。カップ戦3試合を含めても1アシストのみという数字です。
実際、システムが変わってボランチの一角となり、状況に応じて敵陣深くでのプレーも増えてきたわけですが、ラストパスの判断・精度だったり(ミドル)シュートの精度だったりは依然として改善の余地があるように感じられます。
しかしながら、現状の活躍に驕ることなく冷静かつ客観的に自らの課題を認識できているベナセルが更なる成長を遂げるのは想像に難くありません。
それと今後はインサイドハーフとしての起用も考慮されているそうですが、上記の課題さえ克服できればそのポジションで申し分のない活躍が期待できますね。
――私的ベストイレブンは?
「GKはジーダ。左SBはロベルト・カルロスで、両CBにはマルディーニとネスタ。右SBはカフーかな。アンカーにはピルロ。イニエスタとシャビも中盤に入るね。メッシが右ウイングで、ロナウジーニョが左ウイング。そしてロナウドが最前線だ。」
元ミラン所属選手から7人ということで、実に喜ばしい選出ですね(笑)
それとブラジル人選手が5人も入っていますが、ひょっとしてブラジル代表のファンだったんでしょうかね。まぁあの頃のブラジル代表は正に最強メンバーだったので気持ちは良く分かります。
さて。以上のQ&Aで改めて思ったのが、「やっぱりベナセル好きだなぁ」、と。至極シンプルな感想ですが(笑)
何というか、個人的な好みのツボを押してくれる選手なんですよね。今までも大好きな選手でしたが、今回のQ&A企画でもその回答一つ一つに好意を抱かせてくれました。
今回は取り上げませんでしたが、ミラン加入の喜びなんかも語ってくれていましたしね。
今後もベナセルには特大の期待を寄せていきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。