ミランの深刻な得点力不足について
📰 @Gazzetta_it : With 28 goals scored in 26 games, Milan have the 15th attack in the league. To find a lower number than the current 28 goals, you have to go back to 33 years, that is to say the 1986-87 season, when they were 26 years old. pic.twitter.com/eazhmRIeta
— TeamMilanAC (@TeamMilanAC) 2020年4月23日
ここまで26節を消化した現時点における得点数は28でリーグ15位。
得点率わずか約1.08という数字は、リーグ平均の得点率1.46を下回る数字です。
また、過去のミランと比較すると、過去のシーズンの同時期においてこの数字を下回るのは1986-87シーズンにまで遡るそうです(26試合で26ゴール。『MilanNews.it』より)。
それでも、今回は一つだけその原因をかいつまんで述べさせてもらうと、それは前線と中盤とのタイプ相性が良くなかったことが挙げられます。
前半戦については、1トップに裏抜けタイプのピョンテクを置いたものの、彼に良質なパスを送り届けられる選手、俗にいうチャンスメーカータイプが中盤にもサイドにもいませんでした。
これは昨季後半戦に関しても同様のことが言えまして、それでも今季と違ってゴールを量産していたのは偏にピョンテクの決定力が異常に高かったからです。
以前だってチャンスの数自体は決して多くなかったという点については、おそらく昨季後半戦の試合を思い返してもらうと共感していただけると思います。
しかし今季からはその決定力も鳴りを潜めた結果、タイプ相性の悪さが浮き彫りとなりピョンテクはゴール不振に陥ってしまったと。そしてエースが点を取れなくなれば必然的にチーム全体のゴール数も減ります。
一方で今季後半戦からはイブラが加入し、1トップの位置に入ったことで得点率が改善(前半戦は得点率が0.9だったのが、後半戦に限れば1.7に)されたわけですが、それは上記のタイプ相性が改善したことと決して無関係ではないでしょうね(イブラが前線でボールを収め、走力とスピードのある中盤・サイドに捌いて彼らが前を向いた状態でボールを受けさせるといった関係性の構築)。
チャルハノール、カスティジェホ、レビッチと、1トップとの関係性向上によってパフォーマンスを高めた選手は多いですからね。
いくつかの問題点(中盤の得点数・アシスト数の少なさ、引いた相手を崩す術etc)は未だにあったものの、時間と共に改善される傾向はありましたし、楽しみであったわけですが…フィオレンティーナ戦のふざけた判定による引き分けと内部紛争に水を差され、挙句に新型コロナウイルス騒動によりリーグ中断と…。
リーグ戦再開後、果たしてミランの得点力不足は完全に解消されるのでしょうか。
ここからの快進撃のためには避けて通れない課題でありますし、何とかピオリ監督の下、一丸となって解決に取り組んでもらいと思います。
締めの言葉が前回の記事とかなり被りましたが(笑)それでは今回はこの辺で。