ミラン監督ピオーリ、来季も続投の可能性

2 Comments
カカニスタ22
前回の記事でしれっと「ピオリの今季限りでの退任が濃厚」と書きましたが、先日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙では続投の可能性について言及されていました。

その背景には、新監督候補の最有力と目されるラングニックとの交渉がコロナウイルス騒動により膠着状態にあるとのこと。
現在はリーグ戦がいつ再開するのか、再開したとして無事に予定通り進められるのか、また来季以降のスケジュールはどうなるのか等不確定な要素は未だ多く、それにより補強予算を始めとするクラブの来季の見通しを立てるのも難しい状況です。

そういうわけで、就任の場合はSD職も兼任することが濃厚なラングニックを今の状況で説得するのは難しいでしょうし、交渉継続中とはいえ予断は許されないといった印象です。


そこで。このような状況に際しクラブが検討すると考えられているのがピオリ現監督の続投という選択になります。



こうしたコロナ禍の下でクラブに大きな変化をもたらすのが適切ではないと判断すれば、エリオットは改革を先延ばしにして継続路線を選択し、彼をもう1年続投させるという可能性もあるとのこと。

元々、ピオリの仕事ぶりについては一定の評価を下していると報じられていたエリオットですから、ラングニックとの交渉の行方やリーグ再開後の結果如何によってはピオリ続投の可能性というのも決して否定できなさそうです。




さて。このことについて個人的見解を述べさせてもらうと、もしも「しっかりした補強を行うなら」ピオリ続投もアリかなと。少数派だと思いますが。

ピオリは元来、選手の特性に合わせた組織作りを行うのが非常に上手い監督ですし、そのことはイブラ加入以降のチームにも表れていると思います(前半戦はまぁウォーミングアップ期間ということで…笑)

例えばテオなんかは素晴らしいパフォーマンスを披露していますけど、ピオリの起用法(組み立てにはあまり参加させない、前方にスペースを作るetc…)によって活きている側面も多分にあると思いますし、リンクマンとしてのチャルハノールやレビッチの起用法などについても同様のことが言えます。

与えられた時間と戦力に応じた分の結果は(少なくとも短期的には)キッチリと出してくれるのが彼だと思いますし、それは数字にも表れています。

平均勝ち点は1.2(就任前)から1.7、勝率は35%(前半戦)から50%(後半戦)、平均ゴール数も0.9から1.7にそれぞれ増加。
イブラ効果によるところが大きいのは事実ですが、加入間もなくイブラを組織の中心に据え、すぐに組織として形にした手腕についてはもっと評価されても良いかなと。



しかしながら一方で、選手の能力以上のものを引き出す力といいますか、選手の持つスタイルを一変させるような育成能力(語弊がある表現かもしれません)については個人的に疑問符が付きます。
例えば、今のイブラを中心とした組織に適したポジション・役割のないパケタは明らかに持て余していますし、レオンの適正ポジション・役割についても決めかねているように思われますしね。
それに今の右SBの役割に適した選手がいないことで右サイドの守備はウィークポイントのままですし、チャンスメーカー不在の現スカッドですと、引いた相手を崩す術も少ない(多くはクロスとか、エリア外からの精度の低いミドルシュート)。


そんなわけで、ピオリを続投させ、今のシステムをベースに来シーズン好成績を残そうとするのであれば「実力者の」獲得による上記弱点のカバーは不可欠だと思いますし、そうなると必然的にベテランだったりある程度の年俸提示だったりは避けられないのではないかと。

しかし、ボバンが去り、マルディーニの去就も怪しい来季はエリオット(ガジディス)主導の下での若手&ローコスト中心の補強が行われることが濃厚ですし、現主力(イブラ、ドンナルンマ)の去就も怪しいという状況…。

若手でもベナセルやテオのように、現時点でも十分に通用するような選手ならば問題ありませんが、逆に荒削りでまだまだ発展途上の選手ばかり補強されては困りものです。


結論として、もし上記のような補強方針に転換するのであれば、素直に若手育成に定評のあるラングニックないしそれに類する監督を新しく選任した方が良いと思いますし、逆にもしピオリ続投なら、今季のマルディーニ&ボバンのような「即戦力級の若手+要所にベテラン」という方針で適切なポジションに適切な能力を持つ選手の補強をして欲しい(というかしなければならない)というのが個人的な見解です。

そして後者の可能性が限りなく低い以上、ピオリ続投というのはあまり得策ではない気がします。実を言うと、今年2月(ボバン解任騒動前)まで僕は続投派だったんですけどね…。




まぁいずれにせよ、クラブ・ピオリ両者にとって目下肝心なことは一つ。
それは再開が予定される今シーズンの残り試合で良い結果を残し、最低でもEL出場権を獲得することです。
また、コッパ・イタリアというタイトル獲得の可能性も残っている以上、チームには奮起を期待したいところ。

色々と難しいチーム状況ではありますが、寡黙な仕事人であるピオリの下、チーム一丸となって残りのシーズンを戦い抜いてもらいたいと思います。


…少しだけ本音を包み隠さず言わせてもらうと、本気でコッパ・イタリアを獲って欲しい。
それだけタイトルに飢えてます(笑)


それでは今回はこの辺で。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Comments 2

There are no comments yet.
Hana  

あまり知らないのですが、この監督はインテル後なんか固くなってませんか?
以前はもっと大胆なことやってたような印象があるのですが。小さいクラブやったからできたんですかね。

  • 2020/04/25 (Sat) 20:34
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To Hanaさん

コメントありがとうございます!

僕がピオリをはっきり認識したのはボローニャ時代からなのですが、当時は3バックと4バックを併用しながら様々なシステムや戦術・選手起用を見せていましたね。
仰るように大胆で、柔軟な監督だったと思います。

インテル時代は最終的に選手・クラブ両方から信用を失った?みたいな話もありましたし、手堅い采配が多くなった原因の一つである可能性は十分にありそうです。

  • 2020/04/26 (Sun) 20:33
  • REPLY