パケタ放出は是か非か
逆に言えば残りの選手は去就が不透明であるわけですが、個人的に気になるのはパケタについてです。
しかしながら、シーズン後半戦も監督にアピールすることはできず、後半戦ここまでの公式戦では12試合でわずか127分間の出場。
そんな状況ですから、今もなお定期的に移籍の噂が取り沙汰され、現在はフィオレンティーナとベンフィカがパケタに興味を示していると報じられています。
監督が代わり、戦術やシステムが変われば選手個々のパフォーマンスにも大きな変化が生じ得ることは疑いようのない事実であり、今冬のイブラヒモビッチ加入によるシステム・戦術変更、それに伴うカスティジェホとレビッチの復調はその最たる例でしょう。
また、現監督であるピオリは今季限りの解任(退任)が濃厚とされています。
すなわち、現在は不遇の時を過ごすパケタも、来季になれば状況が変わって素晴らしいパフォーマンスを披露する可能性だって十分に考えられるわけですから、現時点で彼を見切るというのは早計な判断であるように思われます。
しかしながら、新監督の要求に沿ったチーム作りの一環として来季の補強は必須であり、今のミランはそのための資金を選手売却で作る必要があります。
その点について、ミランの要望通りパケタに対し3000万ユーロ以上のオファーが届けば、売却するという選択肢は決して無視できないものではないでしょうか。
結論としては、今季のパフォーマンスから考えるに彼をアンタッチャブルな選手として扱うことは難しく、それゆえこのまま改善がなされず、かつ新監督の志向する戦術・システムに合わないようであれば売却という選択肢も積極的に考慮すべきなのかなと。
無論、パケタ好きの僕からすれば彼が復調・成長を遂げてチームの中心選手として君臨してくれるに越したことはないわけなのですが…。来季の新監督の意向によってはその可能性は十分にあると思いますしね。
当面は、今季リーグ戦再開後のプレーに注目したいと思います。
いずれにせよ、改善すべきプレー部分については少なくないですが(コチラの記事「ルーカス・パケタ復活の可能性を考える」にて詳述)、そうした部分の改善がなされれば、自然と出場機会も増えていき延いては主力として残留するというシナリオにもなるのではないかなと。
Benício: a mais nova conquista de Lucas Paquetá, dessa vez fora de campo! Parabéns à família! 👏😍 pic.twitter.com/Y1W6kD787f
— FOX Sports Brasil (de 🏠) (@FoxSportsBrasil) 2020年4月8日
先日、おめでたいことにお子さんが生まれ、父親として更なる責任感を抱くようになったであろうパケタ。
リーグ戦再開後は、彼の巻き返しにも期待したいところです。
それでは今回はこの辺で。