ミラン、放出選手まとめ 【2019-20シーズン/冬】

6 Comments
カカニスタ22
今回は、今冬の移籍市場でミランが放出した選手たちについて振り返っていこうかなと。
レイナ

移籍先→アストンヴィラ
移籍形態→レンタル(6カ月)



1年半の間ミランの2ndゴールキーパーとしてピッチ内外で貢献してくれたレイナでしたが、今冬アストンヴィラへとレンタル移籍。
コストカットしたいクラブ側の思惑と、出場機会が欲しくなった選手側の希望が合致した形なのかなと。

というのも、レイナは先日のインタビューで以下のような発言をしています。

「去年、僕がミランと契約を結んだとき、彼らはドンナルンマを売却するつもりだと言っていたから、当初のクラブの計画では僕はスタメンだったはずだ。でも、それからジージョ(ドンナルンマ)は残留した。だから僕は彼を助けることに決め、彼の側で最善を尽くしたよ。」

財政的制約(FFP問題)を抱えているミランが300万ユーロもの年俸をセカンドGK(として構想している選手)に払うなど普通はあり得ないわけですが、レイナと契約を結んだ当時のフロントはあの伝説の迷コンビであるファッソーネ&ミラベッリ。
彼らならば上記の行動もあり得ない話ではないという疑念を個人的に抱いていたわけですが…。大方の予想通り、ドンナルンマ放出は既定路線だったようですね。

クラブ内のゴタゴタに巻き込まれ、当初の計画とは大きく異なる役割を任されながらもチームに尽くしてくれた彼には感謝ですし、移籍先でも頑張って欲しいですね。
ただ、ミランとの契約は2021年まで残っているため、とりあえずは今シーズン終了後に復帰する予定です。


カルダーラ

移籍先→アタランタ
移籍形態→レンタル(18カ月。買取OP付)



ミランに1年半在籍し、公式戦に2試合(EL1試合、コッパ・イタリア1試合)出場。リーグ戦出場はなし。
移籍先では怪我なく出場できるといいですね。



リカルド・ロドリゲス



移籍先→PSV
移籍形態→レンタル(6カ月。後に完全移籍)



ミラン移籍後、最初の2年間は不動のレギュラーとして左SBでプレーしていましたが、今季は新加入のテオ・エルナンデスにスタメンの座を奪われ出場機会が激減。
今季はここまでわずか5試合の出場(その出場もテオが離脱中の序盤戦がほとんどで、テオ復帰後はアタランタ戦での45分間のみ)に止まっていました。

ガンガンオーバーラップを仕掛けて左サイドを上下動し、積極的に仕掛けて崩しに絡んでいくことが求められる今の左SBだと、走力に欠けるロドリゲスは合いません。
また、ロドリゲス本人も今年のEURO2020参戦のために出場機会を熱望していましたから、双方にとって良い移籍だったのかなと。

しかし、問題は移籍金。
報道によれば、移籍金はレンタル料100万ユーロ+完全買取義務により追加で500万ユーロというのが内訳らしいですが、流石に安くないか?と。

今夏の市場価値は1500万ユーロほどだったと思うのですが…。半シーズンで多少下がったにせよ、1000万ユーロ位はあっても良かったのではというのが感想です。



ボリーニ



移籍先→エラス・ヴェローナ
移籍形態→完全移籍(フリー)




クオリティ不足ではありましたが、この2年半でトップ、ウイング、ウイングバック、サイドバック、果てはインサイドハーフと様々なポジションで文句1つ言わずにプレーしてくれました。
思えば若かりし頃は純粋なストライカーとして期待されていたわけで、その頃はまさかこうした選手になるとは思いもよりませんでしたね。

移籍先でのヴェローナではおそらくストライカーとしての起用が多くなると思うので、以前のような得点感覚を取り戻し、もう一花咲かせて欲しいです。


スソ



移籍先→セビージャ
移籍形態→レンタル(18カ月。条件付き完全買取義務)



セビージャとの継続的な交渉が実を結び、スソは18カ月のレンタル+条件付き買取義務で移籍。

気になる買取義務の条件についてですが、報道によれば「セビージャがCL出場権を獲得すること」とのことですが、セビージャのディレクターであるモンチによれば「一定の選手成績+チーム成績による」とのこと。

報道を見るに、ミランフロントの要求は「完全移籍→買取義務付きレンタル→条件付き買取義務付きレンタル(条件は一定の出場数)→上記の条件」という変遷だったらしいので、最終的には相当セビージャ側に譲歩した内容と言えますね。

完全に足元を見られた交渉のため致し方ないとはいえ、買取が為されなかった場合は残り契約期間1年でスソがレンタルバックする事態に…。

22節終了時点でセビージャは4位(3位とは同勝ち点、5位とは2差)という上々の位置に付けているので、条件達成の可能性は今のところ十分にありそうですが…。不安です。



ピョンテク



移籍先→ヘルタ・ベルリン
移籍形態→完全移籍



彼については前回の記事「ピョンテク、ヘルタ・ベルリンに移籍~納得と感謝~」で詳述したため割愛。
頑張って欲しいですね。


まとめ

今冬におけるミランフロントの移籍市場での動き(放出のみ)に個人的点数を付けるとすれば、90点(スソが完全移籍しなかった場合は60点)でしょうか。

というのも今回のフロントの動向を見るに、おそらく今冬の移籍市場の狙いは「来季に向けての下地作り」がメインであって、以下の2つの視点から考えると今回の放出にも合点がいきます。

まずは、コスパの良くない選手の放出。カルダーラ(年俸220万ユーロ)は上記の有様で、ロドリゲス(210万ユーロ)も今季は出場機会が激減し、現チームの戦術にも合っていない。

そしてレイナ(300万ユーロ)、ボリーニ(250万ユーロ)はベテランとしてチームのまとめ役にもなっていたため一概に言えませんが、それでもベンチウォーマーとしてチームに置いておくにはあまりに高額。

FFP問題に関するUEFAとの関係改善のためにも、今回の放出は必要な行動だったと思います。

もう1つは、戦術的に選択肢を限定する選手の放出。
スソはいうまでもなく扱い辛い(活躍が限定的な)選手であり、ピョンテクのプレースタイルも現チームの他選手との相性が良くなく、更に裏抜け特化タイプということで、戦術・フォーメーションによってはかなり使い所が限られる選手です。

そして、現監督のピオリが来季も続投する可能性は今のところかなり低く、かといって新監督も具体的には決まっていませんから、ひとまずは上記のような選手を放出し、どのようなタイプの監督の下でもある程度フィットし得る選手たちをベースにスカッドを構築するというのは理に適っているかなと。


そんなわけで、僕が今冬のメルカート開幕前に希望していた「スカッドの抜本的見直し」をフロントはおおむね遂行してくれましたし、その点で評価は高めです。



ところで。現在フロント(マルディーニ&ボバン)の去就が不透明なわけですが、個人的には是非とも続投して欲しいと思っているんですよね。

確かに、「監督選任」という最重要任務で下手を打った感は否めませんが、報道を見るに補強の目利きは凄く良いと思いますし(資金面で交渉が頓挫したケースが多数)、何より今季はファッソベリ時代の尻拭いに奔走していた印象が強いですからね

あんな人たちの尻拭いだけやらせてマルディーニ、ボバンのようなレジェンドを「また」使い捨てるというのは個人的に我慢なりませんし、前任者たちの不始末をおおかた片付け、ようやく本腰を入れられそうな来季以降こそが彼らの本当の能力を評価する時期なのではないかと。

報道通り、ラングニックが就任すれば彼らとはお別れでしょうし、ラングニックが監督兼ディレクターとして優秀な人物であるという話は聞き及んでいますが…。心情的に、どうしても納得し辛いものがありますね。

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Comments 6

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リーナ  

カルダーラの移籍については、勿体無いって言う感覚しかないですね。獲得した金額に釣り合っていない出場数、そして売却額。まぁ怪我ばかりは仕方ないのかなと( ・∇・)

ボリーニはありがとうって感じです( ・∇・)
貢献度が半端なかったですからねww

前の記事のコメント(ラングニックの引いた相手に対して)のことなんですが、、、
ロングボールや際どいパスを出して、ロストボールをさらに拾ってカウンターに繋げてく感じだったはずですw私もちょっと曖昧ですいませんm(__)m
ただ、ポゼッション時でもフォルスベリやサビッツァーがトップ下やウイングエリアで高クオリティのプレーを提供しますし、ヴェルナーとポウルセンの2トップが収めれるし、走れるので、基本的に問題なかったですね( ・∇・)

  • 2020/02/08 (Sat) 19:43
  • REPLY
ぴょぴょぴょん  

単純に名前だけ並べて見比べると
「主力大量放出して謎の若手集めるヤバイ状況のクラブのテンプレだな」
って感じのメルカートでしたが、
チームへのマッチや今季の状態を考えると上手くやったって感じですね。

監督関係のグダグダで差し引きマイナスと思ってはいますが、
補強は結構当ててますよね現フロント。

  • 2020/02/08 (Sat) 23:32
  • REPLY
すくろう  

個人的にはピョンテク&イブラを試してほしかったんですが、まぁそこは練習等で試してはいるでしょうし来夏では市場価格も下がってしまいますし仕方ないとは思います。ぴょぴょぴょんさんも仰ってる様にフロントも現体制になってからは良くはなってると思いますし、基本的には支持しています。まぁマルディーニ、ボバンに対する評価はやや甘くなってしまうかもしれませんが今夏獲得した選手達はしっかり戦力になっていますし
スソはなぁ…放出は別に良いんですけどセビージャか…あそこシブちんだからなぁ…買い取ってくれなさそうな気配がプンプンしますね
冬の補強も中盤以外は悪くないはず。
ただ中盤ですよね。ベナセルの控えもそうですが欲を言えばベナセルの相棒候補も必要なんですけどね
夏にお隣から誰か引っ張って来れないかな?エリクセンが来て誰かはベンチになるでしょうし…

  • 2020/02/09 (Sun) 11:07
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To リーナさん

コメントありがとうございます!

カルダーラは怪我さえなければだいぶ今とは異なる状況だったと思うんですけどね。
特殊なアタランタからミランの4バックへの適応段階で重傷を負い、1年目なんかまともに練習すらできませんでしたからね。
仰る通り仕方ないとはいえ、結果的にはまさに浪費としか言いようのないものでした。

ラングニックに関し、詳しい説明をしていただき誠に感謝です!
なるほど、テクニックに優れた選手がちゃんといるのですね。
組織的な戦術の下、運動量とテクニックをベースにしたサッカーはカルチョとも通じるところがありますし、お聞きした感じプレス一辺倒というわけでもなさそうなので非常に面白そうです。

  • 2020/02/09 (Sun) 16:25
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To ぴょぴょぴょんさん

コメントありがとうございます!

今回の放出対象にはネームバリューのある選手が多かったですからね。
ただし、それに見合うパフォーマンスを見せていたかというと全くそんなことはなかったですし、全体的な戦力ダウンもほとんどない気がします。

夏の補強はほとんどが当たりですし、冬もイブラが既に成功を収めているので、補強に関しては本当に素晴らしいんですよね。
ただ監督選びに関しては、次はもう言い訳のしようもないと思うので慎重に見極めて欲しいです。

  • 2020/02/09 (Sun) 16:25
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
To すくろうさん

コメントありがとうございます!

セビージャは直近でもアンドレ・シウバの件での「前科」がありますし、あまり良いイメージはないですよね。
個人的には買取額を下げてでも買取義務を付けることを強行すべきだったと思うのですが…。

2ボランチだと層はホントに薄くなりますからね。3ボランチならアンカーポジションの選手を1人でも獲れれば、(戦術にもよりますが)だいぶ戦いやすくなったんですけどね。
インテルだと、確かベシーノがケシエとのトレードで噂になっていましたが、個人的には何とも…。
個人的にアサモア辺りは狙い目な気がするのですが、年齢的にエリオットさんが許可を出してくれそうにないのが辛いところです…。

  • 2020/02/09 (Sun) 16:26
  • REPLY