ミラン、獲得選手まとめ 【2019ー20シーズン/冬の移籍】
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— AC Milan (@acmilan) 2020年1月3日
加入後、瞬く間にチームにフィットすると、チームの中心選手として早くも君臨。
圧倒的な空中戦の強さとポストプレーで前線の起点となり、チームに欠けていた前線の収め所として申し分のない働きを見せてくれています。
また、彼の加入によりフォーメーション・戦術が変わり、走力とドリブルを基調とした速攻がベースとなったことで、数多くの選手が復調・成長を遂げました。
中でもレビッチとカスティジェホの変貌ぶりは著しく、シーズン前半戦とは見違えるパフォーマンスを披露しています。
無論、こうした技術的側面だけではなく、当初一番に期待されていた「チームのメンタル面の改善」にも大きく寄与。
カリアリ戦の逆転劇、ウディネーゼ戦のアディショナルタイムでの決勝ゴール、トリノ戦のアディショナルタイムでの同点弾など、劇的な試合展開が2020年に入ってから頻発しているわけですが、これがイブラの復帰と無関係だとはとても思えません。
試合終盤のビハインドないし同点という状況にあっても必要以上に焦ることなく攻めることができるようになったのは、他でもなく彼がピッチ上に存在することによるものだと思いますし、そのことは先日のヴェローナ戦でイブラ不在のチームが見せたパフォーマンスにも表れていたかなと(1-1でドロー)。
また、チャルハノールやレオンのインタビュー記事を読むに、練習においてもイブラは選手たちに積極的にアドバイスし、彼らの成長を手助けしようと尽力してくれているようです。
選手たちには是非とも、彼の技術とメンタリティの両方を学んでほしいと思います。
さて。そんなイブラとの契約形態は半年+1年間の延長OPとなっているわけですが、このままいけば契約延長は確実でしょう。
連携面・コンディションの向上と共に更なる活躍が期待されますから、今後が本当に楽しみです。
○ベゴビッチ
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— AC Milan (@acmilan) 2020年1月13日
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セカンドGKであったレイナの放出に伴い、レンタルで加入したベテランGK。契約期間は6カ月。
あくまで来夏の本命獲得までの繋ぎという立場にあるのでしょうが、ドンナルンマも1シーズンに数試合は欠場することがありますし、負傷交代などでいきなり出場機会が巡ってくる可能性は考えられます。
そんな時はベテランらしく、安定感のあるプレーを見せて欲しいと思います。
また、余談ですが、ベゴビッチはGKながらプレミアリーグでゴールを決めたことがあるとのことです。
Guinness World Records recognize Asmir Begovic’s insane goal vs. Southampton as the longest goal scored ever in a match.
— BH live (@BHlive_official) 2018年4月9日
What a moment this was!🇧🇦👀@asmir1 pic.twitter.com/VK0vTuJvhA
これは13-14シーズンのサウサンプトン戦らしいですが、このゴールは「サッカーの試合における世界最長距離(91.9メートル)の得点」としてギネス記録に認定されたそうです(笑)
○ケアー
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— AC Milan (@acmilan) 2020年1月13日
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カルダーラの放出に伴い、セビージャから半年間のレンタルで加入。ただし、買取OP付です(一部報道によれば、その買取額は数百万ユーロとリーズナブルな価格)
ムサッキオが負傷離脱したこともあり、加入からすぐさまスタメンでプレーし、ここまで4試合に出場。
見たところ、スピードという明確な欠点以外は良くも悪くも無難な選手という印象で、強いて言えばリトリート後の守備に特長があるのかなという感じですかね。
ただ、加入間近であることを踏まえれば非常に良くやってくれていると思いますし、かなり有り難い存在ですね。
○サレマーカーズ
Official Statement: Alexis Saelemaekers ➡️ https://t.co/dVWRPgyrjG
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Comunicato Ufficiale: Alexis Saelemaekers ➡️ https://t.co/rCHPdu2K7a#SempreMilan pic.twitter.com/IsGUh860Yn
移籍市場最終日に加入した若き有望株。移籍形態は買取OP付きのレンタル
サイドアタッカーながら、SB適性もあるとのこと。更に両サイドでプレー可能ということで、もしフィットすれば即戦力としても非常に重要な選手になり得ます。
そして前節、いきなり右SB(一方的に攻めていたので、実質右ウイング)で10分ほど出場したわけですが、一見したところスピードとドリブルを持ち味とする選手のように感じられました。
出場時間が少なかったためまだ何とも言えませんが、当面はスーパーサブとして試合の流れを変える役割を任されるんじゃないかなと。
未知数ですが、楽しみです。
○ラクサール
Official Statement: Diego Laxalt ⬇https://t.co/E76UG8I2z0
— AC Milan (@acmilan) 2020年1月31日
メディカルチェックまで行い、正式発表まであと少しだったウィガン所属のSBアントニー・ロビンソンが急遽破談したため、その代わりとしてラクサールがレンタルバック。
レンタル先のトリノでは主力になれず、トリノとしてもシーズン終了後の買取OPも行使する気がなかったらしいため、すんなりと復帰が決まりました。
純粋なテオの控えとしては、移籍したリカルド・ロドリゲスよりもタイプ的に期待できますし、場合によってはサイドハーフでの起用もできなくはないということで、移籍市場閉幕直前の取引としては悪くなかったかなという印象です。
まとめ
今冬におけるミランフロントの移籍市場の動き(獲得のみ)に個人的点数をつけるとすれば、70点といったところでしょうか。
若手路線を主張するエリオットを軟化させ、ピッチ内外の中心選手としてイブラを獲得。また、コスパの悪い選手たちを放出し、代わりとなる選手たち(ケアー、ベゴビッチ)をリーズナブルな価格で獲得。そして実力はさておき、要補強ポジションに適切なタイプの選手たち(サレマーカーズ、ラクサール)を獲得。
資金投入の限られた状況の中、大体において的確な補強を敢行できたと思います。
それに今冬の移籍市場での動向は、明らかに来夏の移籍市場を見据えてのものでしょうから、場当たり的な補強が多くなったのも頷けますしね。
一方、唯一にして最大の致命的ミスは、ボランチの補強に失敗したこと。
ベナセルの相方候補の一番手がケシエという圧倒的戦力不足はいかんともしがたく、また絶対的存在のベナセルにしても、絶対的であるがゆえに代わりとなる選手が実質的に不在という状況です。
フロントもそのことはわかっていて、そのためボランチの獲得を目指していたようですが、終盤になってようやく具体的に名前の挙がったフロレンティーノ・ルイス(ベンフィカ)の獲得に失敗して万事休す。
今のシステムを続けていくなら、ボランチ補強は必要不可欠だったはずなのですが…。
そんなわけで本来は30点を付けたいところなのですが、イブラの獲得があまりに大きすぎるので70点を付けました(笑)
買い手の付かない余剰人員の整理に手間取られ、補強の動きに注力できなかったという同情すべき点もありますしね。
それと、未知数なサレマーカーズのパフォーマンスによっては更に点数は上がりますし、サプライズ枠として彼には大いに期待しています。