ラファエル・レオンが語る、”兄貴”イブラヒモビッチや自身のプレースタイルについて
今回はそのインタビュー内容を一部紹介しつつ、個人的見解を述べさせていただこうかなと。
「僕にとってズラタンは兄貴のような存在だ。彼がここに到着してからというもの、僕に改善の方法や、エリア内でのポジショニングの仕方について常にアドバイスをくれるんだ。これは僕にとって素晴らしいことだね。ズラタンは偉大な選手だから、彼の隣で出来る限り多くのことを学びたいと思っているよ。」
僕がイブラの復帰に際して期待していた具体的効果の一つが「レオンの成長」だったのですが、実際にレオンを気に入り、熱心に面倒を見てくれているようで何よりです。
レオンは間違いなく素晴らしいポテンシャルを秘めているわけですが、最近はピッチ内外で迷走中だったのがかなり気がかりでした。
精神的成長という面でもイブラがレオンに及ぼす影響というのは大きいはずですから、レオンはこの千載一遇の好機を絶対に逃すべきではないですね。
今後はしっかりとズラタンお兄ちゃんの言うことに従って行動して欲しいと思います(笑)
「僕は全ての攻撃的ポジションでプレー可能だ。中央でもサイドでもね。でも、中央の方が好みだ。その場合よりペナルティエリアの近くで動けるし、より多くの得点チャンスを得ることが出来るからね。」
実際、レオンならば左サイド、右サイド、そして中央どこでもプレーできる技術レベルは十分にあると思います。
しかし、今のところはそれらを活かすための判断がまだまだですし、何よりフリーランニングの量が圧倒的に足りていません。
前者についてはイブラが熱血指導中らしいですし、セリエAにいれば大抵の選手は磨かれていく部分ですから、改善には大いに期待できます。
後者についてもスタミナの問題というよりは意識の問題の方が大きいでしょうから(途中投入だろうとあまり走らないため)、難しいとはいえ改善が物理的に不可能というわけではないでしょう。
ところで、9年前、イブラヒモビッチと名コンビを結成したロビーニョがレオンとの比較で持ち出されるのを最近よく目にするようになりましたが、彼は滅茶苦茶フリーランニングをしてくれる選手でしたし、守備のタスクも忠実にこなしていたので現状のレオンより遥かに優秀な選手でした。
彼のような選手に、いや彼を超える選手になるには上記の改善は不可欠なわけですが、そのポテンシャルは十分にあると思うだけに大いに期待したいです。
「トレーニングでは、僕はイブラとピョンテクの両者とプレーしている。とても上手くやっているし、お互いに理解し合いながら快適にプレーしているよ。実際にこのような形でプレーするかはわからない。でも仮に監督が2トップを採用するなら、僕たちにはより多くの得点チャンスが訪れると思う。」
報道によれば、ピオリもようやく重い腰を上げて2トップを実戦で採用する気になったようですし、これは朗報ですね。
イブラとレオンの2トップは大いなる可能性を秘めていますし、ピョンテクもこのまま今の1トップで起用されるよりも活きるようになるのは間違いないと思います。イブラもフルタイムでの出場は当然難しいわけですから、レオン、ピョンテクの2トップという形も多くなると思いますしね(しかし、残念ながらピョンテクは移籍濃厚のようですが…)。
確かに、2トップといってもシステム及びその他の選手の組み合わせによってかなり期待感が変わってきますし、戦術面でも最近のピオリには不信感しかありませんが、今のアレを続けるよりよほど発展性があると思いますし楽しみです。
しかし、先日インテル所属のポリターノの名前が獲得候補として挙がり始めたことから、結局のところ4-3-3への未練は捨てきれないということなのでしょうか…。
さて。以上を踏まえると、イブラのミラン帰還がレオンにとってプラスに働きそうな気配を十分に感じます。
しかし、結局のところレオンが無事に成長を遂げられるかは本人の努力次第ですし、イブラという存在をキッカケにして、しっかりと自身のプレースタイルの改善に真摯に取り組むことができるかが一番重要だと思います。
繰り返しになりますが、レオンには是非ともこのチャンスをモノにして欲しいと強く願います。
“what really matters are those who want to help you win” pic.twitter.com/aRSpxUvdn1
— Rafael Leão (@RafaeLeao7) 2020年1月6日
Forza Leão!!