カルダーラ、アタランタへ復帰か?
確かに、カルダーラは長い間離脱していましたから、復帰に際して慎重な姿勢になるのは理解できます。
まずは練習試合をこなして試合勘を取り戻しつつ、コンディションが上がってきたら実戦投入という流れも予想していました。
しかし、ドゥアルチが離脱し、ガッビアが実質構想外にされていることで、今のところ起用可能なCBがロマニョーリとムサッキオしかいませんから、必要性の観点からいってもそろそろ出場機会を得ても良いんじゃないかなと。
特に、来週にはコッパ・イタリアが控えていますし、この辺りで実戦感覚を思い出すことも必要だと思うんですよね。
ところが、ここ最近の報道によると、どうやらカルダーラはアタランタへの復帰が近い様子。
移籍形式等の詳細な条件は特定されていないようですが、『Tuttosport』によるとおそらくはレンタル移籍で、その取引にはアタランタDFのケアーが含まれるかもしれないとのことです(他にも『Calciomercato』によれば、18カ月のレンタル+1500万ユーロの買取OPなんて形式も噂されています)。
📰 @tuttosport : Milan leaders are said to have targeted Simon Kjaer, who belongs to Seville but is currently on loan to Atalanta.Milan very much believe in the potential of Mattia Caldara and do not want to sell it.
— TeamMilanAC (@TeamMilanAC) 2020年1月6日
🤔 What would you do in place of Milan? pic.twitter.com/jYvvqi6Crg
両選手ともにそれぞれのクラブで出番を失っているわけですが、アタランタにしてみればかつてのDFラインの中心的選手を獲得出来るのは大きいでしょうし、無事復調させられれば最高の補強になり得るわけですが、果たしてミランはどうなのか。
ケアーというと、僕の中での印象は9年ほど前のローマ時代でほとんど止まっていて、経験を積み重ねた今の彼のパフォーマンスは良く知りませんが…。バックアッパーの域を出ないんじゃないかという気はします。
また、カルダーラを(レンタルであれ)出すというのは、当面は3バックをやるつもりはないという意思の表れともとれますし、この点に関しては個人的にかなりガッカリです。
しかし、今の状況ですと、カルダーラのレンタル移籍自体はそこまで悪くはないとも思います。
というのも、まず今のカルダーラに必要なのは何よりも出場機会であるわけですよね。
しかしながら、4バックでかつラインが高めの今のミランで、コンディション不良のカルダーラが継続的に出場機会を得られるかは微妙なところですし(3バックにすれば良いと思いますが、やるつもりなさそうですし…)、それなら勝手知ったるアタランタでの方が出番を貰える可能性が高いです。
ミランとしては、貴重なスタメンになり得る存在がいなくなるので痛手ではありますが、どうせピオリに積極的に起用する気はあまりなさそうですし、このままロマニョーリ、ムサッキオのいずれかが欠場するまでベンチで待機というのも勿体ないですしね。
個人的な理想としては、今冬にアタランタにドライローンで加入し、出場機会を得てしっかりとコンディションを整えてもらい、来季から3バックを志向するミラン新監督の下で中心選手として活躍してもらうというものですが、果たしてそう上手く事が運ぶのか…。
まぁいずれにせよ、このまま状況が変わらない、積極的に変えるつもりがないならレンタル移籍はアリかなと個人的には思います。
その方がカルダーラのため、延いてはミランのためになると思いますしね。
○おまけ
カルダーラとのローンレンタルでミランに加入する可能性のあるケアーですが、彼の名を聞くと今でも思い出すのがこの試合です。
コチラは11-12シーズンのミラン対ローマの試合(2-1)における得点シーンをまとめた動画なのですが、注目は最後の得点シーン。
イブラの超絶プレーによりこの試合の決勝ゴールが決まったわけですが、実はこの場面でマークに付いているのがケアーです。
ちなみに、イブラがユナイテッドに所属していた際は、とある試合中に対戦相手のケアー(当時フェネルバフチェ)といざこざを起こしています。
Zlatan Ibrahimovic will NOT face UEFA action despite grabbing Simon Kjaer by the throathttps://t.co/ZlsVaoKPft pic.twitter.com/8ZrmzDYbtU
— Mirror Football (@MirrorFootball) 2016年11月4日
いずれも、ケアーからしてみると全く良い思い出ではないですね(笑)