長引く交渉…イブラヒモビッチのミラン復帰は実現するのか
これまでイブラヒモビッチ獲得に関心を寄せていた主要クラブ、ボローニャとナポリはそれぞれの重役が撤退を明言しましたので、残る移籍先有力候補はミランのみという状況です(プレミア行きの可能性は流石にない…はず)。
しかし当初の計画としては、先日行われたミラン誕生120周年記念セレモニーまでに合意に達するというものだったらしいですが、今の各報道を見るにクリスマスにも間に合いそうにありません。
報道によれば、イブラ側の要求は1年半契約で、ミラン側の提示は半年+1年のOP付契約というもの。
しかも、このオプション行使に至るための条件が「来季のCL権獲得」だそうです。
現在の順位を考えると、今季の4位以内フィニッシュというのはあまり現実的なものではありませんし、これは実質的な半年契約の提示といえますね。
イブラの年俸(来季からは600万ユーロと報じられている)を払うには、おそらくCL出場による収益をあてにしなければならず、それ故の条件提示だとは思うのですが…。「半年でチームを劇的に改善させてくれ、それが出来なきゃさようなら」というのはどうにも虫がいい話と感じてしまいます。
確かに10年前のイブラなら上記の条件だろうと十分にクリア可能の範疇でしょうが、今や38歳の大ベテラン。
それに、数カ月間実戦から遠ざかっている状況ですからね。コンディションをセリエA仕様に仕上げるにも時間が必要でしょうから、半年という期間はあまりに短いものです。
一ファンとしても、半年間だけでさようならというのはあまりにあっけないですし、出来れば1シーズンフルで観たいというのが本音です。
とは言え、来季のCLに出られない場合、イブラヒモビッチの年俸は他の主力選手の放出で賄われるといった事態に陥ることもあり得るでしょうから、そう易々と年俸を上げたり契約期間を延ばしたりといったことはできないのも理解はできますし…。非常に複雑な心境です。
イブラとの交渉の難航についてはボバンも先日のインタビューにて暗に認めており、一部報道ではミランがイブラに代わる選手として、ユーヴェ所属のCFマンジュキッチの調査に本格的に乗り出すなんて話も出始めました。
そもそもイブラに代えてマンジュキッチでは補強の趣旨が変わってしまうのでは?とも思いますし、戦力的に確実に計算できるのはマンジュキッチとは言え、個人的にはイブラヒモビッチを諦めたくないですね。
さて。一部では引退の可能性も取り沙汰されているイブラヒモビッチ。
ミラン復帰の可能性は徐々に下がってきているように見受けられますが、果たしてどういう結末を迎えるのでしょうか。