ガットゥーゾ、監督としての新天地はどこになる?【ナポリ?フィオレンティーナ?】
しかしながら、今オフシーズンから監督復帰の可能性は絶えず報じられており、最近ではナポリ、フィオレンティーナの新監督候補として名前が挙げられています。
加えて、一部主力選手たちとの確執が絶えず報じられており、ロッカールームの雰囲気はすこぶる悪いという話も。
今のところ、フロントのアンチェロッティに対する信頼は不動ということですが(真逆の報道もあり)、来るウディネーゼ、ヘンク戦の結果(と内容)如何によっては解任という可能性も示唆されており、『calcioremrcato.com』によれば、既にジュントーリSDがガットゥーゾと最初のコンタクトを取ったとのことです。
一方で、フィオレンティーナも不調に陥っているチームの一つ。
ピオリの前任者が指揮を執っていた頃のミランから3得点を奪ってボコボコにするなど一時期は調子を上げていたように思われましたが、現在は4戦未勝利(3連敗中)という状況。
そのためモンテッラ解任は濃厚と報じられ、その後任としてガットゥーゾが有力視されています。
いずれもガットゥーゾとはゆかりのある人物であり、言うまでも無くアンチェロッティとは監督と選手という関係で数々のタイトルをミランで勝ち取ってきました。
そして、モンテッラについては、かつて彼がミランの監督を途中解任された後にガットゥーゾが後任として就きましたね。
仮にフィオレンティーナの指揮官に就任するとなると、奇しくも当時のミランと同じ監督人事になります。
さて。こうした噂についての個人的な見解を述べさせてもらいますと、「ガットゥーゾが希望しそうなのはフィオレンティーナ、成功しそうなのはナポリ」といった感じでしょうか。
というのも、ガットゥーゾが監督就任にあたって希望していることの一つが「自身の納得のいく長期的なプロジェクトを持つチーム」とのことですが、ナポリ側の提示する条件は今のところ「今シーズン終了までの契約」と報じられています。そうした便利屋的な扱いはガットゥーゾとしては望んではいないはずです。
一方でフィオレンティーナは今季からオーナーが代わり、新しい組織・チームを作り上げようとしている真っ最中です。提示する契約内容によるでしょうが、クラブ規模的にもガットゥーゾが希望するチームの条件に合致すると思います。
しかし、成功するかどうかは別の話。
ミラン監督時代を振り返るに、選手の士気を高めてパフォーマンスを上げさせる手腕は間違いなくあると思いますし、そのため機能不全を起こしているチームを短期的に任せるにはうってつけの人物だと思います。
ただし、戦術的な能力(組織構築能力、メンバーの組み合わせ、試合中の修正能力etc…)は高いとは思えませんし、長期的なマネージメント能力もかなり未知数(これまでの指導歴において、全てのクラブで短命に終わっているため)。
ですので、長期間を任せるのはややリスキーな気がしますし、ナポリで今季いっぱい監督を務めた方が良い結果を残せる気はするんですよね。
彼の好む4-3-3にでもして(中盤の補強は必要?)、ミラン監督就任当初の縦に速いサッカーをすれば大分良い感じになるんじゃないかなと。
勿論、彼がミラン監督時代の欠点をキッチリと修正して新天地に臨むことも考えられますし、フィオレンティーナにも面白い選手は多いので実際はわかりませんけどね。
新天地が決まり次第、もう少し詳しく書いていけたらと思います。
個人的にはどこかのチームを指揮するガットゥーゾの姿を早く見たいので、今後も彼に関する報道には注目していきたいですね。