ドンナルンマの後釜候補について
現行契約は再来年の2021年までとは言え、契約期間が残り1年となる来夏は市場価格が下落してしまいますし、それ以降に延長交渉を持ちこせば、最悪の場合フリーで放出することになりかねませんからね。妥当な判断だと思います。
しかしそうなると、いよいよドンナルンマの去就が実質的に決まるまでの時間が迫っていますね。
契約延長を基本線としている両者ですが、当然ながら昇給を希望しているドンナルンマ側と、現状維持どころか減俸提示を考慮しているとの報道もあるミラン側の隔たりは小さくない様子。
個人的には是非とも延長して欲しいですし、出来ることなら向こう十数年はミランのゴールマウスを守って欲しいわけですが…残念ながら後者に関しては全く現実的ではありませんし、今のところは当面の契約延長すら安心できない状況です。
そこで、否が応でも考えなければならないのが、ドンナルンマが移籍した場合の後継者問題です。
当初(今夏、移籍濃厚と言われていた頃)の僕の願望としては、今年を含めた1~2年はレイナ(もしくは他のベテランキーパー)に頑張ってもらい、その後はミランの下部組織が輩出した有望株プリッツァーリに守護神を引き継いでもらうというものでしたが、現状その可能性は低いと言わざるを得ません。
というのも、現在プリッツァーリはセリエBのリヴォルノにレンタル移籍中なのですが、ここまでリーグ12試合で先発はわずか1試合と出場機会を得るのに苦戦しています。
また、その唯一出場した試合においても4失点を喫しているという何とも厳しい状況です…。
もちろん、16歳でミランの守護神として君臨し、早くも175試合に出場しているドンナルンマレベルの怪物がそう短いスパンで生まれることはないでしょうが、いずれにせよミランでGKを務めるにはもっと多くの出場機会を得て経験を積み、成長する必要はありますよね。
また、一部アルゼンチンメディアの報道によると、ミランはボカ・ジュニアーズのGKエステバン・アンドラダ(28歳)に興味を示しているとのことです。
Milan are interested in signing Boca Juniors goalkeeper Esteban Andrada [@TNTSportsLA, @FOXSportsArg] pic.twitter.com/MVivkJEhEk
— Milan Eye (@MilanEye) 2019年11月7日
今季の彼は11試合に出場し、8度のクリーンシートを達成。被ゴール数も「3」とかなりの好成績を収めているらしいですが、果たしてドンナルンマの後釜が務まるのかというと…。
うーん、今のところは目ぼしい後継者候補もいませんし、せめてあと数年はドンナルンマに守護神を務めて欲しい所です…。