ロマニョーリ、スソの代理人変更が意味すること
そして報道によると、変更後の代理人の名はミーノ・ライオラ。ミラニスタにとってはなじみ深い名前です。
現ミラン所属選手の中では、ドンナルンマとボナベントゥーラを顧客として抱えているライオラですが、今回の出来事によりミランにおける彼の存在感は更に増すこととなります。
それにライオラ顧客であるイブラヒモビッチが、噂通りミランに復帰することになれば尚更ですね。
確かに、これまで顧客の移籍を幾度となく実現させてきたライオラに代理人を代えたということは、少なくとも移籍の可能性を積極的に考慮するようになったと邪推したくはなります。
しかし一方で、ロマニョーリもスソもこれまで度々クラブ愛を公言しており、少なくとも表向きはクラブへの残留を希望している様子。
ということは、残留を基本線としながらも、場合(ミラン側の提示する契約内容や今シーズンの成績、または移籍先)によっては移籍を積極的に視野に入れるというのが彼らのスタンスなのでしょうかね。
さて。ロマニョーリとスソの現行契約はいずれも2022年までとなっており、ボナベントゥーラ(2020年)やドンナルンマ(2021)に比べれば、延長の緊急性は比較的低い状況ではあります。
しかし、ロマニョーリとは6月に契約延長について会談を設ける予定となっているらしく、スソに関しても、クラブと前代理人がバイアウト条項の引き上げor撤廃を目指して交渉を続けているところだったと報じられています。
そして現在、2人の推定年俸はそれぞれ350万ユーロ、300万ユーロと報じられていますが、近年の出場数の多さに鑑みれば昇給が妥当なところでしょうか。
ですが、当然ながら際限なく上げることなどできるはずもありませんし、まして当初のスソ側が要求していたとされる「年俸600万ユーロへの引き上げ」なんて話は言語道断だと思います。
今後はライオラとの粘り強い交渉が求められますが、果たしてミランフロントは望み通りの条件で契約を締結することができるのでしょうか。
ここ最近話題となっているドンナルンマとの契約延長問題やイブラヒモビッチ復帰の有無も密接に関わってくるだけに、現状は未だ何とも言えませんが……。今のところライオラとは切っても切れない関係にあるため、友好的な関係を維持しつつ慎重に事を運んでほしいですね。