カペッロ氏、ラファエル・レオンに苦言
先日のラツィオ戦でのレオンのパフォーマンスに対し、名将ファビオ・カペッロ氏が「期待に見合うパフォーマンスを発揮できていない。」と評し、以下のように苦言を呈しました。
「ラツィオ戦の彼には腹が立った。攻撃と守備、両方の局面に参加しなければいけないが、彼はボールを持った時しかプレーしていない。ボールを持った時の彼はミランに相応しい選手だが、それだけでは不十分だ。」
ちなみに指揮官のピオリも試合後、「もっと多くを期待していた」と語るなどレオンのパフォーマンスに対して否定的でした。
鬼軍曹であり、攻守において厳格な組織を構築するカペッロのような指導者からすれば、緩慢な動きが見られるレオンを快く思わないのは尤もですね。
評価も実に的確。確かにテクニック、フィジカルを活かしたドリブルとキープは現時点でも通用しているものの、守備貢献(トランジションとか、プレスの継続性・速さなど)はだいぶ物足りないですし、それだけでなく攻撃においてもフリーランの質・量ともに物足りない(動き自体は悪くないのですが、動き直しが少ない)。
あのテクニックとスピードを存分に活かし、継続して活躍していくためには、当然ながら良い形でボールを受けるということが非常に重要になってきますし、それにはやはりオフザボール時の動きの改善は不可欠です。
僕は彼には本当に期待しているだけに、ラツィオ戦のような緩慢な動きをされるのは残念でなりませんし、意識さえ変われば絶対にもっとやれるだけにもどかしい気持ちでいっぱいです。
ちなみにカペッロ氏も、上記のように苦言を呈する一方で、別のインタビューでは「レオンとテオ・エルナンデスはミランにとって素晴らしい補強だ」と答えるなど、彼には大いに期待している様子。
難しいチーム状況だからこそ、彼には是非とも才能を開花してもらい、チームを勝利に導く活躍を見せて欲しいと思います。
○おまけ~テオの注目のデータ~
レオンと同様にカペッロ氏から期待を寄せられているテオですが、そんな彼の現在のドリブル成功数は14回。これは、今季のセリエAのディフェンダーの中で最多だそうです。
14 - No defender completed more dribbling than Theo Hernandez (14) in the Serie A 2019/20. Propeller. pic.twitter.com/Qw02sT34Ga
— OptaPaolo (@OptaPaolo) 2019年11月5日
テオの推進力のあるドリブルは現チームにおいて大きな武器になっていますし、試合内容を見てもチームとして彼の武器を活かしていこうとする意図が見てとれます。
是非ともこの調子を維持してもらいたいところですね。