ラツィオ戦、個人的選手寸評
〇ドンナルンマ
今日も元気にファインセーブ連発。
〇カラブリア
相手のストロングポイントがミラン側右サイドにあったので厳しい状況だったでしょうが、裏は取られるしマークは甘いしでかなり残念なパフォーマンス。
攻撃に関しても、中途半端な場所でのボールロストやパスミスが目立ちました。
ただロングパスの多さは指示でしょうし、後半は徐々に前線の味方にパスが通っていたのでそこに関してはまずまずかなと。
〇ドゥアルチ
ムサッキオに代わりCBとして出場しましたが、2失点に関与。
カバーリングの意識なんかは好印象でしたけど、対人とかポジショニングはちょっと残念だったかなと。
まぁこの辺はカルチョで磨かれていくと思うので、今後の成長に期待ですね。
〇ロマニョーリ
2失点目のシーンでの判断ミスを除き、個人レベルで言えば文句なしのパフォーマンスだったんじゃないかと(それが致命的だったのですが…)
戦術上テオはガンガン前線に駆け上がり、クルニッチもスペースより人(サビッチ)を優先するので左サイドのスペースはかなり空いたんですけどね。凄い。
試合終盤のパスカットは地味に痺れました(笑)
〇テオ・エルナンデス
今日も元気に得点を(実質)アシストする活躍。
今の戦術に欠かせない選手ですし、毎回言っていますが怪我にだけは気を付けて欲しい所です。
ただ実質ウィングみたいなものなので、裏を取られるのは仕方ないですけど、戻りの判断(すぐに帰陣するか、ディレイをかけるかの判断)は修正の必要があるかなと。
〇パケタ
守備に奮闘。しかし攻撃がもう少しなぁ、と。
今さらですが、右インサイドはちょっとやり辛いのかと思ったり。
試合途中でも良いので、左インサイドハーフ(今回はクルニッチ)とポジションチェンジをしてみても面白いんじゃないかと思います。
あと、そろそろ得点が欲しいですね。
〇ベナセル
守備に奮闘。基本はルーカスをマークしつつ、時にカウンターの起点を潰したりカバーリングに奔走したりと大貢献。
攻撃に関しても、ちょいとミスは目立ちましたがドリブルでアクセントを付けつつ、パスを無難に散らせていたかなと。
ちょっと勿体ない起用法だと思いますけど、彼自身は素晴らしいプレーをしていると思います。
〇クルニッチ
対面のサビッチをほぼ完璧に封じ込める素晴らしい活躍。
マッチレビュー記事で述べたように、(特に前半の)ミランはバストスにプレスかけて上手くロングパスを誘発していました。
しかし、その主なパス先であるサビッチにボールを上手く収められていたら意味はなかったわけですが、クルニッチがしっかりと彼を封じ込めていたのでほとんどの場面においてボールを回収することができました。
攻撃に関しても、積極的に前線に飛び出してパスコースを作り、主にチャルハノールとの連携からカウンターの場面で上手くボールを運んでくれました。
初先発ながら素晴らしいプレーでしたし、今後の更なる活躍・成長にも期待が懸かります。
〇カスティジェホ
守備貢献、フリーランに関しては言わずもがな、今日はボールを持った時においてもキレのあるプレーを披露してくれました。
今節はショートカウンターがメイン戦術でしたし、それによりスペースができるので難なく前を向いてプレーできましたしね。
昨季もサッスオーロ戦とか、エンポリ戦とかスペースのある試合では軒並み活躍していますからね。
今はチームスタイルに合っていそうなだけに、前半途中での負傷交代は本人にとっても痛恨だったと思います。残念でなりません。
重傷ではなさそうなので不幸中の幸いですが、とにかく早期の復帰を願います。
〇ピョンテク
テオのクロスにダイナミックに合わせ、相手のオウンゴールを誘発。守備にも貢献。
しかし、ボールを持ってのプレーがかなり悪い。
クロスに合わせる動きは相変わらず非常に良いですし、彼を1トップに据えるなら、やはりサイド(クロス)攻撃中心の方が良いのでは?と思います。
あと、カウンター時にしても彼に足元でボールを受けさせ崩しに関与させるよりも、フィニッシュに専念させた方が良いでしょうね。
そしてその場合はチャルハノールやパケタ等に、ゴールに直結するようなスルーパスを出すことが求められるかなと(要はカカとピッポのような関係性の構築)。
今の流動的なカウンターならレオンの方が絶対に合っていると思うので、メンバーを変えるか戦術を変えるかのどちらかはお願いしたいところです。
〇チャルハノール
今節はキレッキレでしたね。
カウンターの起点となるパスが素晴らしいし、カウンター時はドリブルで運ぶ意識も高かったです。
彼自身のコンディションは相変わらず良さそうなので、後は周囲との相性が重要です。
クルニッチとは割と合っているように感じましたし、その点は今後に期待が持てますね。
〇レビッチ
初めて彼のプレーをじっくり見ましたが、正直言って期待外れのパフォーマンス。
まずボールの受け方が良くないですし、キレもない。
元ミランのステファノ・エラーニオさんが試合後、レビッチは「太り過ぎ」だと指摘していましたが、確かにそれならあの全体的なもっさり感にも納得です。
難しい状況なのはわかりますが、まずは十分なコンディションを取り戻してほしいです。
〇レオン
途中出場でしたが、動きが少なくミスも目立ちました。
2試合連続のベンチスタートでモチベーションが下がっているんでしょうか。
確信はないものの、彼は気分屋といいますか、むらっ気がある選手な気がしますね。
潜在能力は申し分ないだけに、ピオリには何とか上手く彼のモチベーションをコントロールし、才能を開花させて欲しい所ですが…。
〇ボナベントゥーラ
出場時間が短いため、特になし。
強いて言うならば、サイドで起用されるのは何だかなぁと(チャルハノールのような役割ならともかく、ここ2試合は純粋にサイドアタッカーとしての起用)。
個人的にボナベントゥーラは絶対に中央の選手だと思っているので、現状のシステムで起用するならパケタの位置がベストだと思うんですけどね。