ドゥアルチは救世主になれるか ~悩める右SB~
コンティは昨シーズン中盤、通算で約1年ほどの長期離脱から復帰を果たし、今季は完全復活を期待されていました。
しかし、プレシーズンマッチからここまで、そんな期待を遥かに下回る低パフォーマンスに終始。今節ローマ戦でも度重なるボールロストと緩い守備を披露。
果たして怪我前のパフォーマンスに少しでも近づくことができるのでしょうか。残念ですが、個人的には懐疑的です。
一方、昨季からレギュラーを張るカラブリアですが、今季はやる気が空回りする試合が目立ちます。
今季の退場数は早くも2回。加えて今節のローマ戦でも致命的なパスミスで2失点目の起点となるなど、こちらも低パフォーマンス。
シーズン開幕前はこの2人が右SBのレギュラー候補と見られていただけに、今の状況はチームにとってかなりの痛手です。
そんな中、
どうやら今季から加入したドゥアルチが、2人に代わって先発出場を果たす可能性が高いとのことです。
以前も書いたように、現在のミランの戦術では攻撃時に右SBが下がり目の位置でビルドアップに関与しますし、3バックの右CB的な動きが求められるため、本職がCBであるドゥアルチが起用されても不思議ではありません。
そして、とあるフラメンゴ時代の評判によれば、彼はビルドアップの貢献度が高く、攻撃参加にも優れているということですので、これが事実であれば上記の役割にもマッチします。
それに、CB的といっても状況に応じて攻め上がりますし、特に今のミランの右サイドのスソとパケタの2人ではロクにボールを持ち運べないため、そうした右SBの機を見たオーバーラップも(右サイドから崩すには)不可欠なものとなっている状況です。
ですので、純粋なCB(ムサッキオとか)を右SB起用すると守備は改善しても攻撃時の貢献度に欠ける恐れがありますが、攻撃性能も高い(らしい)ドゥアルチであれば、そうした面での貢献も期待できるのではないかと。
さて。ドゥアルチはジャンパオロ時代には先発で1試合、途中から1試合の計2試合に出場していたと思いますが、当時はいずれもCBとしての出場でしたし、何よりチーム状態があまりに酷く視聴のモチベーションが著しく低かったためあまり記憶にないんですよね(笑)
なので、未知数に感じる点も今のところ多分にあるのですが、彼には是非ともこのチャンスをモノにして欲しいです。
ここで活躍できれば監督とサポーターの信頼を一気に得られると思いますし、冬にSBの補強をせずに済みそうですしね(冬の移籍市場では現状絶対に必要な右サイドとボランチの補強を優先して欲しいので)。
ミランのブラジル人DFには良い思い出もありますし、ドゥアルチもそんな彼らと同じ道を歩んでほしいと思います。