ローマ戦、個人的選手寸評
ただ、評価対象は普段は全出場選手ですが、今回は少し絞らせてもらいます。明日辺りに書く記事で言及する予定の選手(DF陣)や、いつも通り酷いパフォーマンスの選手は書きません。
〇ドンナルンマ
獅子奮迅の活躍ぶり。彼じゃなければ何失点喫したかわかりません。
今季はほぼ全ての試合で素晴らしいパフォーマンスですし、当然ながら喜ばしいことではあるのですが…問題は契約延長問題ですよね。
フロント側は減俸を望んでいるらしく、それは財政バランスの観点からすると納得のいく行動ではありますが、今季の彼の貢献度を考えるとあり得ませんよね。
本当に延長できるのかと。そして、仮に延長に成功してもあと何年ミランにいられる(いてくれる)のかと。
ドンナルンマの活躍ぶりは喜ばしい(チーム全体で見ると、彼がそれだけ目立つというのは喜ばしい状況ではないですが)一方、そうしたピッチ外での不安は増すばかりです。
〇テオ・エルナンデス
前節と違い、しっかりと対策を講じられて苦戦しましたが、持ち前の推進力とフィジカルを存分に発揮して1ゴールを記録。
全試合先発のスソよりも今季のゴール数が多いという旨のコメントを見たときは不覚にも笑ってしまいましたが、確かにSB(攻撃時はWB)ながら尋常じゃない攻撃の貢献ぶりですよね。
ピオリの活かし方も非常に上手いですけどね。相性が良さそうですし、とにかく怪我にだけは気を付けて欲しい所です。
毎試合のように削られて脚を痛めてるので観てる側としてもヒヤヒヤものです。
〇パケタ
この試合でもインパクトを残せず。
与えられている役割自体は悪くないだけに、復調が望まれます。
スソと組ませることを止め、もっとスペースに走ってくれる選手と組めば大分やりやすくなると思いますけどね。
〇ビリア
彼に求められていることは的確なスペース管理と安定したパス出しにより、チームの攻守のバランスを整えることでしょうが、残念ながらできているとは思えません。
まずボールの受け方が悪い。中盤なのにボールタッチは何回したのかってレベルですし、動きが少なすぎでしょうと。
それにレッチェ戦と違って攻め上がりもかなり少ないですし(ただこれは指示の可能性もある)、おまけに自陣深くでのパスミスや判断ミス。
正直これでは起用している意味がないですし、早く改善してもらわないと困りますね。
〇レオン
ピョンテクとのレギュラー争いを制しての1トップ起用でしたが、結果を残すことが出来ず。
この試合で悪目立ちしてしまったのが、パスの判断ですよね。
最たる例としては、前半中盤辺りのシーン。右サイド寄りでボールを受け、前を向いたは良いものの、逆サイドにドフリーで待ち構えていたテオにすぐにパスを出さずにボールを持ち過ぎてしまったシーンのことですね。
フィジカル、技術は申し分ないだけに、後はそれを活かすための判断を磨いてほしい所です。後は決定力ですね。
間違いなく才能はあるので、本当に楽しみな選手です。
〇チャルハノール
前節のような圧倒的なパフォーマンスは見せられませんでしたが、随所にチャンスには絡めていたんじゃないかなと。
何度も書いているのでくどいようですが、彼は周囲との連携で真価を発揮しますから、今回のようにチーム全体が上手く機能していない状況では中々難しいかなと。対面することの多かった相手アンカーのマンチーニもかなり上手く守ってきましたしね。
彼自身の調子は良さそうなので、今後にも期待です。
〇ピョンテク
途中出場。出場時間は少なかったものの、鋭い動きだしだったりプレスの圧力だったりはレオンよりも良かったと思います。
サイドが機能していない状況で活躍するのは難しかったでしょうが、彼は出来るだけのことはやったかなと。
〇ベナセル
同じく途中出場。今のビリアの状況でしたら、正直ベナセルがスタメンでもさほど問題ないと思いますけどね。
攻撃面は間違いなく改善されますし、加えて攻撃が改善されることで守備をする時間やカウンターリスクが減り、間接的に守備面の向上に繋がると思いますしね。
次節のSPAL戦は丁度良い機会だと思いますし、是非ともベナセルinの形の中盤が見てみたいところです。