イブラヒモビッチがセリエA復帰を示唆、ミラン復帰の可能性は?
「イタリアは俺の第2の故郷だ。話のすべてに耳を傾ける。しかし、俺はベストを目指して戦いたい。戻るとすれば、スクデットを狙いたいね。」
そして『コリエレ・デッロ・スポルト』によれば、実に16クラブものセリエAクラブがイブラヒモビッチ獲得を希望しているとのこと。
例外はユヴェントス、インテル、アタランタ、そしてミランらしいです。
身体的な衰えがありながらもこのスタッツは圧倒的ですし、これまでの実績やそのカリスマ性をも考慮すればセリエAに復帰しても全くおかしくはないかなという印象です。
そしてミラニスタの僕からすれば、その移籍先はミランであって欲しいとどうしても思ってしまうのが本音。
昨冬も加入が濃厚とされながら、(報道によれば)「若手育成重視」を標榜するガジディスの反対により頓挫しましたし、その路線は今なお続いているため可能性が低いことは百も承知です。
そして戦力的にも、かつてのパフォーマンスを期待することはできませんし、タイプ的に戦術を縛るというリスクも存在します(この点に関しては、イブラが控えという立場を積極的に受け入れてくれるのであれば別ですが)。
しかし、今のミランに大きく欠けていると思われる「経験」ですとか「リーダーシップ」という点を補うにあたり、彼ほどの適任はいないのではないかと。
かつてはガットゥーゾを始めとするミランレジェンド達をも唸らせた、イブラヒモビッチの勝利への飽くなき追求や情熱が衰えていないのは先日のインタビューからも明らかですし、経験値に関しては言うまでもありません。
酸いも甘いも嚙み分けた彼のような人物が若手選手たちにもたらす影響というのは計り知れないものがあると思いますし、それはフィオレンティーナに加入し、眩い輝きを放っているリベリが正に好例かなと。
様々なリスクがあるのは百も承知ですが、そのリスクを冒すに値する人物だと思いますし、是非ともミランにはイブラ獲得を考慮して欲しいと思います。
今夏のメルカート終了後、ボバンがベテラン選手の重要性について語っていたことからして、強化責任者たちはこの選択を決して除外していないと思いますしね。
後は若手方針を貫くエリオット側を説得できるかどうかですが、これに関しては冬の移籍市場前のチーム成績が鍵になるかなと。
もしもその時までに上位に位置し、CL権獲得が決して夢物語ではない状況であれば、エリオットも現方針を曲げて獲得にゴーサインを出すことはあり得るかなと。
結果さえ出すことができていれば、現場の主張も比較的通りやすくなると思いますしね。
もちろんその場合、監督であるピオリの意思も非常に重要ですけどね。
さて。ここまで色々と理屈を並べてきましたが、まぁ結局のところ戻ってきて欲しい一番の理由は「イブラが好きだから」というのに尽きるんですよね(笑)
ユヴェントス時代から好きな選手ですし、何より10-11シーズンのスクデット獲得メンバーの中心人物ですから思い入れもひとしおです。
ミラン復帰は限りなく難しいとは思います。ですがどういう決断を下すのであれ、今後も一人のファンとして彼の去就には注目していきたいです。