レッチェ戦、選手寸評

前回の記事ではレッチェ戦(2-2)の試合内容について書きましたが、今回は選手個々の個人的寸評をやらせていただこうかなと。

ドンナルンマ

一度はPKを止めましたが、こぼれ球を押し込まれ惜しくも失点。
しかし、PKストッパーとしても着実に成長を遂げているように感じますし、この調子を維持して欲しい所です。



コンティ

相も変わらない守備で失点に関与。

失点シーンに限らず全体的に守備は良くないですし、出場するたびに失点に絡んでいるため流石に我慢の限界に近いです。
タイプ的にも現状求められるSBではないですしね…。

今夏にマルディーニが彼にレンタル移籍を勧めていたそうですが、自信とパフォーマンスを取り戻すためにもレンタル移籍した方が良かったかもしれません。結果論ですけどね。



ムサッキオ

周囲がスソ、コンティという状況の中、個人レベルでいえば対面のババカルをよく抑えていたのではないかと。



ロマニョーリ

主にドリブルで起点を作る役目のレッチェFWファルコを完全に封じ、攻撃時も積極的にサイド方向に前進してパスを供給。カバーリングや空中戦も的確。個人レベルでいえば文句なしです。
ただし、強いて言うなら彼にはDFラインの統率も求められるかなと。



テオ・エルナンデス

圧倒的な推進力で左サイドを制圧。システム上空きやすい相手サイドを見事に突いて、得点チャンスの量産に大貢献してくれました。
守備に関しても対人は安定しています。

後は怪我にだけは気を付けて欲しい所です。毎試合のように削られているので、観ている側としても本当にひやひやします。



パケタ

普段とは逆の右インサイドハーフで出場し、相手エリア付近で積極的にボールに絡む動きを見せました。ただ、まだ本調子ではないこともあってかあまり目立ちませんでした。

一番近い距離でプレーする右ウィングにもう少しフリーランとパスの判断が良い選手が入ってくれると全然違うと思うんですけどね。昨季のカリアリ戦もそうでしたが、スソとだとちょっとやり辛そうですしね。



ビリア

チャルハノールの先制ゴールをアシストし、守備でも精力的に動きました。しかし、2失点目に関与。
ジャンパオロ時代と違ってドリブルを使ったり前線に飛び出したり、積極性を取り戻したのは良い傾向ですが、今の攻撃的サッカーを続けていくにはやはりもうワンランク上の潰し屋が欲しいかなという印象は拭えないですね。

ただ現状は欠かせないと思うので、怪我することなく頑張って欲しいです。



ケシエ

普段とは逆の左インサイドハーフで出場。役割も異なり、下がり目にポジショニングしてテオの背後のスペースをカバーしつつ無難にパスを散らしました。一方カウンターの場面では持ち味の推進力を活かし、一気に前線に飛び出しました。
この試合では可もなく不可もなしといった印象ですが、このプレースタイルの変化は非常に良い傾向だと思いますし、是非とも続けて欲しい所です。



スソ

ピオリが彼を崩し・フィニッシュの局面に専念させたことで、チャンスには何度も絡みましたし、守備も彼にしては頑張っていたかなと(2失点目のシーンでは判断ミスで守備を怠りましたが)。
まぁそれでも物足りないのは事実ですし、プレーの幅の狭さとスピードのなさ(フィジカル的な意味以上に判断の遅さ)はこのサッカーではかなり厳しいと個人的には思います。



レオン

幅広く動きながら、ドリブル、ワンツーパス、裏抜けなどでチャンスを量産。
攻撃のバリエーションの豊富さが素晴らしいですし、凄まじい将来性を感じる選手です。
課題は決定力ですよね。たらればですが、彼が1点でも取れていれば違った結果になったでしょうしね。



チャルハノール

あらゆる場所に顔を出してスペースを作り、ボールを受け、ワンタッチツータッチで離してスピーディーな攻撃を演出。そして極めつけは1ゴール1アシスト。
申し分のない活躍ぶりですし、ピオリの期待に見事に応えました。

以前ガットゥーゾが「チャルハノールは繊細な性格」といった旨を述べていましたし、その時々のメンタルがパフォーマンスに直結する選手なのでしょうが、その点ピオリは選手のモチベーションを引き出すのが上手いと評判の監督なので相性はかなり良いかもしれないですね。
戦術的にも合っていますしね。


ピョンテク

途中からの出場でしたが、貴重な2点目をマーク。復調を印象付けました。
(昨季のパフォーマンスを発揮できれば)決定力という面ではレオンよりもピョンテクに分がありますし、今後も1トップ争いには注目が集まりますね。
もちろん共存という形も可能ですから、ピオリがどのような采配をするか楽しみです。


クルニッチ

途中出場ながら、2点目に絡む活躍。
ジャンパオロの下では出場機会に恵まれませんでしたが、今後は出番をもらえそうで良かったです。



レビッチ

わずか10分ちょっとでしたので、特になし。
タイプ的にはチームに合っていると思うので、早期の適応が求められますね。

6Comments

Joie_de_Myao

個人的にはスソを外し、ベナセルをメッザーラに入れて、チャルハノールとパケタが2シャドーの4-3-2-1(1トップは決定力重視でピョンテク)を見たいかな。ベナセル入れると3センターの重心が低くなるけどケシエとベナセルはともにモビリティあるし、前者は豪快なフリーランで、後者はドリブルでそれぞれ攻め上がれるので前線の3人が孤立しないようバランスをとっていけばいいですし、右に張り付いてるスソが抜けることでRSBも攻め上がり易くなりますからあくまで素人考えですけど、いいんじゃないかと思うんですよね。

  • 2019/10/22 (Tue) 21:42
  • REPLY
カカニスタ22

カカニスタ22

To Joie_de_Myaoさん

コメントありがとうございます!

パケタを一列上げるというのは十分にアリな選択肢だと僕も思います。
そうすれば仰るようにベナセルも起用できますし、スソが外れるなら攻守のバランスも改善して一石二鳥ですしね。

今後、ハイプレスを得意とする相手と当たる時なんかは特にベナセルを使ってほしいですし、ピオリもその辺は対戦相手に応じて柔軟にやってくれると思うので次節以降が楽しみですね。

  • 2019/10/23 (Wed) 00:27
  • REPLY

すくろう

ピョンテクはストライカーらしい当て感の良さが出た見事なゴールでした
決定力に課題があるものの程度独力で持ち込めるレオンやレビッチとピョンテクの2トップは面白いと思うんですが joieさんの仰る4-3-2-1も面白そうです
アンチェロッティ時代のクリスマスツリーを思い出しますね!あの時もトップは純正ストライカーのピッポだったんでピョンテクに裏抜けを意識させれば2の位置の二人にスペースが生まれて色々できそうです
個人的に試して欲しい4-3-1-2と4-3までは同じですしスソが外れた2-1なり1-2の部分は些末な問題でしょう
前の3の組み合わせで攻撃に変化をつけられるのも良さそうです

  • 2019/10/23 (Wed) 10:43
  • REPLY

名無しのミラニスタ

関係ないっすけど何かナポリにイブラ行きそうな流れっすね
全盛期はとうに過ぎて大怪我もしたし昔のような全方向に秀でてるようなプレーは出来ないでしょうから
戦力としてはそこまで脅威にはならんでしょうけど何かモヤモヤします
昨季あのままミランに帰って来て欲しかったガジディスの判断にはやっぱ納得いきません
普通に嫌ですわナポリのユニ着てるイブラ見るの
衰えてポロったりバタついたりしながらゴールしか奪えんなってる姿も見たくないですけど
セリエで他所のユニ着てるの見るのはもっと嫌やしセリエに帰って来んといてくれとさえ思う

戦力になるか以前に今のミランに一番必要な歴史持ってる人やと思うんすよ
敵としても偉大だったミランを知ってる数少ない現役のレジェンドですよ彼は
再建するからこそ大事にせなあかんのとちゃいますかね
こういうのって日本人的な考えなんすかねやっぱ
感情的ですんません

カカニスタ22

カカニスタ22

To すくろうさん

コメントありがとうございます!

レオンは中央でもサイドでもプレーできるので、システムや攻撃のバリエーションを増やしてくれる非常に有り難い存在ですよね。

そしてパケタ、チャルハノール共に動きながらプレーできますから、スペースを与えて2列目で比較的自由にやらせるというのは十分にアリですね。

特長のある選手が増えてきた分、様々な組み合わせが考えられますし、状況に応じた柔軟な采配に期待したいですね。

  • 2019/10/23 (Wed) 23:24
  • REPLY
カカニスタ22

カカニスタ22

To 名無しのミラニスタさん

コメントありがとうございます!

ちょうどイブラについての記事を書いたのですが、ナポリ濃厚って本当ですか・・・。その情報は仕入れていませんでした。
うーん…かなり複雑ですけど、個人的にはもう一度観てみたい思いも強いので……何とも言えないです。

先日も彼はミランの現状を嘆くコメントを残していましたし、やはり歴史に残るレジェンド選手たちと共にしたイブラからすれば思う所があるんでしょうね。
そういう選手だからこそ伝えられるものってあると思いますし、若手選手たちの手本として帰ってきて欲しいというのが本音なんですけどね…。

  • 2019/10/23 (Wed) 23:36
  • REPLY