カカとネスタによる、ミランの監督交代についての見解
「どうなるか見てみよう。ピオリはまだ来たばかりだ。監督の幸運を祈りたい。良い仕事をしてくれることを願う」
「クラブの外部から何が起きているかを理解することは難しい。フロントによると監督が問題の一つだったみたいだけど、それは監督交代により解決されたはずだ。ただし、クラブの内部にいないことには、その是非を判断するのは容易ではないね。」
「ミランのファンの1人として、ここから物事が好転することを願うよ。」
無難な回答ではあると思いますが、今なおミラニスタから絶大な人気を誇るカカのような人物からエールを送られるというのはピオリにとって精神的に大きいはずですし、監督就任に対し批判的な現状ですと尚更かなと。
何にせよ結果さえ出せれば批判の声は声援へと自然と変わっていくでしょうし、まずは間近に控えたレッチェ戦に向けて出来得る限り最善の準備をし、最高の内容と結果を出して欲しいですね。
続いて、現在フロジノーネで監督を務めるネスタが『Calciomercato.com』にて、ここ数年続く監督や体制の交代劇について語った内容です。
「マルディーニとボバンのコンビは適切だ。しかし、ここ数年で体制や監督が何度も交代し、そのたびにゼロから新しく始めなければならなくなっている。私が思うに、仕事の成否を教えてくれるのは時間であって、1年や数カ月そこらですべてを為すことはできない。」
「今日のユヴェントスが強いのは、彼らが時間をかけて堅実な基礎を作り上げることに成功したからだ。一方でここ数年のミランは、監督にとっては非常に危険な場所となっている。私のかつての同僚たちも、監督として上手くこなせていた人もいれば、あまりそうではなかった人もいるかもしれない。しかし、彼らはいずれも難しい状況に直面していた」
ネスタは時間をかけることの重要性を訴えています。別インタビューでも同様のことを口にしていますしね。
「財政的制約の中で、ミランをかつての欧州トップレベルのクラブに引き戻す」という超高難易度ミッションをマルディーニとボバンは課されているわけで、それはやはり一朝一夕で成し遂げられるものではないと。
しかし、両者ともにその地位は安泰ではなく、一部報道によるとピオリの出来によっては共にチームを去ることになるかもしれないとのことです。
そうなればまたしても新体制の下で再スタートを切るはめになりますし、流石にそれは遠慮したいところ。
そうならないためにも、フロントと現場には一丸となってミラン再建という困難に立ち向かってほしいと思います。
戦力的に4位の可能性は十分に残されていると思いますし、幸いにもシーズンはまだまだ長いですからね。