ジャンパオロ解任、後任はステファノ・ピオリ 【公式】
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— AC Milan (@acmilan) 2019年10月8日
ミラン監督として就任してから111日でのスピード解任は、クラブ史上最短記録らしいです。こう言っちゃなんですが、ミランの歴史に名を残しましたね。
AC Milan’s permanent managers
— TeamMilanAC (@TeamMilanAC) 2019年10月8日
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思うに、「ジャンパオロは組織構築に時間がかかるから、序盤は苦戦してしまう」という点に関しては、フロントは勿論のこと、ファンの大半も認識・そして甘受していたのは間違いないかと。
しかし、その「時間がかかる」というのは曖昧な表現であって、果たして具体的にどれくらいの時間を許容できるかは一人一人によって違うでしょう(就任から3カ月?半年?1シーズン?)。
それに何よりフロントもファンも、その間における内容・結果に関する「評価基準」や「(続投を支持する上での)最低ライン」というのを設定していたはずです。
例えば、「1試合ごとに(or一定の試合までに)試合内容の改善が見られること」、「特定の選手を起用すること(orしないこと)」、「特定のシステムを採用すること」、「○節までに最低でも△勝すること」、などなどですね。
そうした設定が人によって大きく異なっていたため、ジャンパオロ解任についても賛否両論あったのでしょう。
では、フロントの設定した評価基準はどうだったかというと、これまでの報道等から判断するに「新加入選手を積極的に起用し、活躍させること」と「10月の代表ウィーク前までに内容を改善させ、一定レベルのパフォーマンスを見せること」の2つは少なくともあったと思うんですよね。
そして前者に関しては、当然ながら満たせていません。
3節のヴェローナ戦では新加入選手を全員ベンチに座らせましたし、自身のクビが懸かったジェノア戦ですら、前節までで唯一前線で輝いていた新加入のラファエル・レオンをスタメンから外すという決断を下しました。
一部報道ではレオン(とパケタ)をジェノア戦で外したことがフロントにジャンパオロ解任を決断させたなんて話もありますし、とにかく新加入選手の消極的起用が目立ちました。
続いて評価基準の内の後者に関しては、これまた「内容の改善」や「一定レベル」という表現に解釈の余地がありますし、人によって評価は異なるでしょうが少なくともフロントにとって満足のいくレベルではなかったのでしょう。
まぁ個人的にも内容が改善したといってもマイナス10(ウディネーゼ戦)からマイナス5(ジェノア戦)になった程度だと思いますしね。組織構築の初期段階という事情を差し引いても満足いくものではなかったかなと。
しかしそれでも結果さえ出ていれば事情は大きく変わったでしょうが、7戦で3勝4敗という戦績はかなり微妙ですし、対戦相手を考慮すれば非常に悪いとすら言えます。
というわけで、(実際にフロントの評価基準が正しいかは別としても)ジャンパオロ解任という選択は個人的には納得です。
システム・スタメン選好共に個人的にも理解に苦しむものばかりでしたし、このまま時間を費やしたところで内容が劇的に改善したかは甚だ疑問でしたしね(あくまで僕の考えですが)。
もちろん解任すべきではなかったという主張にも納得のいく部分はありますし、そうした意見を根本から否定するつもりは全くないので悪しからず。
さて。そんなジャンパオロの後任にはステファノ・ピオリが選ばれました。
Official Statement: Stefano Pioli ➡️ https://t.co/nCj5eBgKT8 pic.twitter.com/GfytQuPOda
— AC Milan (@acmilan) 2019年10月9日
詳しい話は後日の記事に回すとして、個人的には決して悪い人選ではないと思います。
現在は主に現地のサポーターから尋常じゃないレベルで叩かれてますけど、少なくともそこまで酷い扱いを受ける監督でないことは確実です。
決まった以上は彼に落ち着いた環境で仕事をしてもらいたいので、過度に批判して就任直後から余計なプレッシャーを与えるのは本当に止めてほしいところです。