ジェノア対ミランの雑感
試合展開については、こちらのツイートが非常にわかりやすく整理してくれているので、未視聴の方でもこちらをご覧いただけると試合の荒れっぷりが良く分かると思います(笑)
⚽️ 41’ Genoa 1-0 AC Milan
— SPORF (@Sporf) 2019年10月5日
📕 45’ Genoa red card
⚽️ 51’ Genoa 1-1 AC Milan
📕 57’ Genoa red card
⚽️ 57’ Genoa 1-2 AC Milan
📕 79’ AC Milan red card
🥵 90+3’ Pepe Reina gives away a penalty
🧤 90+3’ Pepe Reina saves the penalty
📕 90+4’ AC Milan red card
😳 Crazy game. pic.twitter.com/BvfbbyHdy6
僕は前回のプレビュー記事で「内容云々よりまず勝てば良い」という話をし、実際に勝ってくれたわけなので、今回は特に不満は書きません。
「勝った試合は褒める」というのが基本的なスタンスでもあるので。
かといって、そうなると取りたてて書くこともなくなるため、今回は話題を絞って良かった点をポツポツと書かせていただきます。
後半からピョンテクに代わって1トップで出場し、素晴らしいパフォーマンスを見せてチームの勝利に貢献してくれました。
ドリブルでのボール運び、ワンタッチパスの意識と判断(精度はもう少し)、テクニック、いずれも素晴らしかったです(ジェノアの守備が緩々だったのもありますし、まだ成長の余地はあると思いますが)。
正直なところ、もっと早くレオンの1トップをやってくれよと思わなくもないわけで、最低でも今節からは前半早々にやるべきだと思ったんですけどね。
まぁかなり好意的に解釈すれば、未だ90分はもたないレオンを前半は温存し、後半に勝負をかけるつもりだったのでしょうかね。あと、久々先発のボナベントゥーラを先に慣れさせてから、後半にこの2人の連携で崩すという思惑があったのか。
仮に上記の推測が事実だとして、実際にある程度の効果はあったと思いますしね。
まぁそうは言っても流石に次節からはレオンが1トップで先発だと思いますし、(システムを変えないならば)是非ともそうして欲しいところです。
ピョンテクについては、はっきり言って現状はベンチ行きが妥当なところじゃないでしょうか。
昨季後半戦のチームを、その圧倒的な決定力で何度も窮地から救ってくれたのは間違いなく彼ですし、そんな彼を思い返すと悲しいものがありますが、戦術に合っていない以上はこういう扱いも致し方なしかなと。
監督が交代し、戦術がガラッと変わったことで出場機会を失うなんてことはザラにあるわけで、それは昨季後半戦のエースストライカーとて例外ではないということかなと。
まぁしかし、もう1人明らかに実力を発揮し切れていない選手がいるように僕には見えますが、その選手は監督から今日も元気に絶賛されているので今後もスタメン起用されるのでしょうけどね。
続いて、ボナベントゥーラ。
349 - Giacomo #Bonaventura torna a giocare da titolare un match di Serie A dopo 349 giorni (l'ultima volta nel derby del 21 ottobre 2018). Rientro. #GenoaMilan
— OptaPaolo (@OptaPaolo) 2019年10月5日
本日は349日ぶりのスタメン復帰だったそうですが、左ウイングとしてまずまずのプレー。
ですがウイングといっても、内寄りでのプレーが目立ちました。

――コチラが本日ジェノア戦におけるボナベントゥーラのヒートマップ(左攻め。『WhoScored』より)

―― 一方でコチラが、4節インテル戦におけるラファエル・レオン(左ウイング)のヒートマップ(同上)
少し見にくくて恐縮なのですが、2つを見比べるとボナベントゥーラの方がより内側でボールタッチしていることがおわかりいただけると思います。
レオンも結構内に入ったりしたとはいえ、基本的に左ウイングの時はサイドに張って1対1を仕掛けたりするシーンが目立ちましたが、一方でボナベントゥーラはより内に絞ってプレーしている印象でした。
僕はボナベントゥーラを中盤の選手だと思っていて、基本的にウイングでプレーさせることには否定的なのですが、今回のようにプレーさせるのであれば別段不満はありません。
そして今後も後半のようなメンバーで臨むのであれば、ウイングのボナベントゥーラ、トップのレオン、インサイドハーフのパケタ等が上手く絡んで中央突破できるシーンというのが増えてくるのではないかなと。SBはテオがいるので、幅は取れますしね。
この試合でもボナベントゥーラとレオン、パケタが絡んでチャンスを作るシーンがありましたし、時間と共に成熟していければ華麗なパス交換からの突破が見られそうです。
色々と攻守においてまだまだとは言え、ようやく一筋の光明が差した感じがします。
最後に、レイナ。
ドンナルンマが体調不良(嘔吐したらしい)で急遽スタメンから外れ、緊急起用となったレイナでしたが、前半40分にシェーネの素晴らしいFKにより失点。
しかし、その後1-2のミランリードで迎えた後半終了間際のPKをストップする値千金の活躍により、チームの勝利に大きく貢献してくれました。
彼のようなベテランが後方に控えているのは心強いことだと再認識しましたし、今後も若いチームをまとめ上げて欲しい所です。
・・・シンプルに短くまとめるつもりだったのが、何だかんだ長文になりました(笑)
やはりどんな形でも勝利は嬉しいので、自然と色々書いてしまいました。
さて。ひとまずはこの勝利によりジャンパオロの首は繋がった(多分)わけですが、今後に向けて改善すべき点が山積みなのも事実。
この代表ウィークでも多数の主力選手が各代表に選出され、チームを離脱するため十全な準備を行うことはできないとは思いますが、それでも内容を改善するための絶好の機会であることは間違いないと思います。
11月からは強敵との3連戦(ラツィオ、ユヴェントス、ナポリ)も控えていますし、この時までにはチームとしてのある程度の確固とした形を作り上げて欲しいと思います。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。