集まれ!ミランの新監督候補
報道によれば、次節のジェノア戦の結果次第では解任が濃厚となっており、そのため様々な後任候補が挙げられています。
さて、それでは実際にジャンパオロが解任された場合、後任として誰がベターな選択となるのでしょうか。
今回は、現在後任候補と目される監督について順不同でご紹介していきつつ、個人的見解を述べさせていただこうかなと。
フィオレンティーナ戦後まもなくして挙げられたのが、ミランのレジェンドであるシェフチェンコ。現在は母国のウクライナ代表を率いています。
しかし、その数日後のインタビューにて彼はミラン就任の噂を否定。ウクライナ代表での指揮を希望していることを表明しました。
個人的にも就任に反対でしたし(助監督としてタソッティが戻ってくるかもしれないというのは非常に魅力的でしたが)、まずシェバにはウクライナ代表で結果を残してもらいたいところ。
レジェンドOBがこんな状況で引き継いで心身ともにズタボロになるのはもう見たくないですしね。
ただ、同インタビューにてシェバはミラン愛を強調してくれていますから、いずれ経験を積んでミラン指揮官として戻ってきてもらいたい気持ちはありますね。
②ラニエリ
途中就任からのチームの立て直しにはかなりの定評があり、かつ挑戦好きで様々な国・クラブでの指導経験を有する超ベテラン指揮官。現在はフリーですし、このような状況下で後任候補として挙げられるのは頷けます。
それともしミランを率いることになれば、北イタリアのビッグ3での指導歴を有することになるんですよね。
まぁしかし長期政権は築けないタイプの監督ですから、今のチームの求める監督像に一致するかはかなり微妙なところ。
それと戦術的にも今よりはマシになるでしょうが、サプライズを期待するのは厳しいかなぁと。
③ベンゲル
かのアーセナルのレジェンド指揮官も、昨冬に引き続きミランの監督候補に。こうした噂も十中八九ガジディスCEOの存在によるものなのでしょう。
選手育成に非常に長けた素晴らしい監督であるわけですが、あの守備組織構築能力でセリエAを戦い抜けるとはとても思えません。
おまけに今のミランの中盤の守備力を考えれば絶対に避けるべき人選かと。ヴィエラもフラミニもジウベルト・シウバもいませんからね。
④ガットゥーゾ
昨季までミランを率いたガットゥーゾですが、この緊急時において再度監督を務めるかもしれないとのこと。
彼は今のところジェノアやサンプドリアのオファーを断っているらしいですが、果たしてミランからの復帰要請に応えることはあるのでしょうか。
個人的には止めてほしいですけどね。
⑤ガルシア
昨季までフランスのマルセイユを率いていたガルシアですが、かつてはローマで2年半ほど指揮を執っていました。
個人的に、今挙がっている候補の中ではベストな人選だと思いますし、もっと言うなら今シーズン最初から呼んでも良かったんじゃない?と
(少なくとも1、2年目のローマでは)攻守ともに素晴らしい組織を構築し、試合中の修正能力もあり、何より人心掌握に優れた非常に優秀な指揮官です。
あのトッティやデ・ロッシが絶賛していましたし、新加入選手も軒並みガルシアを褒めていた記憶があります。
戦術に関しても非常に柔軟で、トッティを中心としつつも他の選手の特性をもしっかりと見極め、それらに沿ったチームを練り上げていましたし、トッティ以外の特定の選手に頼り切っていた印象はなかったです。
まぁトッティは別格ですからね。あの人は当時でも尚世界最高クラスの選手でしたし、いるのといない時とでガラッとチームが変わっちゃうレベルの影響力を持っていたので。
そして育成に関しても、ナインゴランやピアニッチを大きく成長させたり、ジェルヴィーニョをカルチョナイズ(イタリアサッカーに適応)させたりなどなど手腕を発揮。
そんな素晴らしいガルシアもローマ3年目途中で解任されてしまったのですが、正直に言うと原因は良く知りません。
この頃忙しくてミラン以外の試合はあまり観られなかったので…。
おそらくはトッティの身体的な衰えや、それによる欠場が要因の一つだと思うのですが。
で、その後マルセイユに指導の場を移したわけですが、そこでは好成績を収められなかったようで…。
僕はリーグ1は一切見ないので、こちらの原因も良く知りません(笑)
まぁそういうわけで僕は基本的に良い時のガルシアしか知らないのでどうしても贔屓目に見てしまいますし、彼の就任に関し太鼓判を押すというのもできないのですが、やはり期待感というのは大きいです。
⑥スパレッティ
昨季までインテルを率いていた名将。
ビッグクラブでの経験も豊富で、実績も十分。優秀な監督ですが、問題は年俸。
財政的に厳しいですし、個人的にスパレッティ率いるミランというのはどうしても想像できないため、あまり現実味はなさそうかなと。
⑦アッレグリ
スパレッティ以上に全く現実的ではないですね…。
本人は英語を勉強しているらしいので、次の就任先は年俸的にもプレミアではないでしょうか。
おわりに
もしもジャンパオロが解任されるのだとすれば、個人的に後任はガルシア派です。
ただ既に述べたように、ガルシアも近年の実績から未知数な面も大きいですし、ガルシアではなくガットゥーゾとかベンゲルに就任されたら個人的にはショックなため、解任にはあまり乗り気ではないですね(新監督候補に別の名前が浮上してきたら話は変わりますが)。
そうした現状だと、望まれる形はやはりジャンパオロの下でチームが適切なバランスを見つけ、内容・結果共に改善していくことだと思うので、「ラストチャンス」とも報じられるジェノア戦でまずは結果を残しつつ、内容面でもファンとフロントを納得させるだけのものを見せてほしいと思います。